【RT0.01mm・8000Hz】TGS2026で見たGattMoo公式サイト未掲載4機種|Air75・Wish68・MODほか

TGS2026のGattMoo展示卓。Air75・Wish68とMODが並ぶ キーボード
GattMooの展示卓。手前がAir75、奥がWish68、右がMOD(筆者撮影)

東京ゲームショウ2026の2日目、KIBUとGattMooが並ぶ区画で足が止まりました。展示卓に置かれていたのが、検索しても何も出てこないキーボードばかりだったからです。

GattMooの Air75・Wish68・MOD・Crave68 v2、そしてKIBUの自社ブランド KIBU Gear の TK21・TK19。このうちAir75・Wish68・MOD・Crave68 v2は、記事執筆時点でGattMoo公式の商品一覧に見当たりません。筆者が確認できた範囲では、会場に立てられたスペックカードが製品仕様を確認できる一次情報という状態です。

この記事は、そのカードを1枚ずつ撮ってきて書き起こしたものです。会場には価格も発売日も出ていなかったので、そこは正直に「記載なし」と書きます。ぜひ最後までご覧ください。

会場にあったGattMooのスペックカードは4枚

GattMooのコーナーには、TGS2026の共通フォーマットで作られたアクリルのスペックカードが4枚立っていました。どのカードにも同じ2つのURL――KIBUの直販 kibushop.com と、ブランドサイト gattmoo.com――が刷られていました。少なくとも会場展示では、この2つが案内先になっています。

モデルレイアウトスイッチサイズ重量接続
Air7575%・ロープロファイル磁気318×133.2×25.2mm1.1kgデュアルモード
Wish6865%メカニカル345.5×112.2×28.5mm1.1kgデュアルモード
MOD変形レイアウトメカニカル497×141×39mm3.1kgシングルモード接続
Crave68 v265%磁気読み取れず読み取れず読み取れず

※すべて会場のスペックカードの表記。価格と発売日はどのカードにも書かれていません。Crave68 v2は斜めからしか撮れておらず、判読できた項目のみ記載しています。

ケースはAir75・Wish68・MODの3機種とも6063アルミニウム合金でした。

Air75|75%ロープロファイルの磁気スイッチ、ただし1.1kg

いちばん分かりやすいのが Air75 です。カードの「製品特長」欄はこの4行でした。

  • 75%レイアウト ロープロファイル磁気スイッチキーボード
  • 軽量アルミニウム製ボディ
  • RT:0.01mm
  • 8,000Hzポーリングレート/128,000Hzスキャンレート

ラピッドトリガーの感度は最小0.01mm、内部スキャンレートは128,000Hz、という読み方になります。このうち8,000Hzポーリングと128,000Hzスキャンは、GattMooがすでに国内で売っている現行のCrave 68と同じ公称値です。ラピッドトリガーのほうは公式サイト側で数字に揺れがあるので、ここでは会場カードの「RT:0.01mm」をそのまま載せておきます。いずれにしても、内部設計や搭載部品まで共通かどうかは分かりません。

ポーリングレートの8,000Hzは、キーボードがPCへ状態を報告する回数が毎秒8,000回という意味です。数字を上げると何が変わるのかは、用語解説で整理しています。

引っかかったのは重量です。カードは「軽量アルミニウム製ボディ」とうたっていますが、同じカードの材質欄には 1.1kg と書かれています。厚みも25.2mm。ロープロファイルという言葉から想像する薄さ・軽さとは、かなり距離があります。会場の実機も、キーキャップは薄型には見えませんでした。

構造欄は「トレイマウント構造」「しっかりとした打鍵感」「デュアルモード接続(2.4GHz)」。カラーはAnodizing Gunmetal GrayとAnodizing Light Grayの2色です。

GattMoo Air75のスペックカード。318×133.2×25.2mm、RT0.01mm、8000Hzの表記
会場のスペックカード。「軽量」と「1.1kg」が同じ紙の上に並んでいる(筆者撮影)

「Air75」はNuPhyの同名機と紛らわしい

ここで注意が必要です。「Air75」で検索すると、まず出てくるのは NuPhyのAir75 HE です。こちらは国内で27,280円で売られている実在の製品で、同じく「75%・ロープロファイル・磁気スイッチ」と説明されます。

数字を並べると、似ているところと違うところがはっきりします。

項目GattMoo Air75NuPhy Air75 HE
サイズ318×133.2×25.2mm316.4×132.5×12.8〜18.4mm
重量1.1kg702g
ポーリングレート8,000Hz8,000Hz
価格会場カードに記載なし27,280円

※GattMooは会場のスペックカード、NuPhyは公式サイトと国内販売ページの表記。

平面の寸法はほぼ同じですが、GattMooは高さ25.2mm・1.1kg、NuPhy Air75 HEは前面12.8mm/背面18.4mm・702g。公称値ではGattMooのほうが厚く、約400g重くなっています。なお、この高さが同じ測定基準によるものかは分からないので、倍率での比較は避けます。

名前が重なっているだけの、別ブランドの別製品です。買うときはブランド名まで確認してください。

Wish68|65%にディスプレイ。実機は日本語配列だった

Wish68 は磁気ではなくメカニカルで、ホットスワップに対応します。カードの製品特長は6行ありました。

  • 65%レイアウト メカニカルキーボード
  • 軽量アルミニウム製ボディ
  • ホットスワップ対応
  • カスタマイズ可能なディスプレイ
  • 多様なインタラクション機能
  • ガスケットマウント構造

サイズは345.5×112.2×28.5mm。奥行き112.2mmは65%らしい数字ですが、横幅345.5mmはAir75(318mm)より広くなっています。実機を見ると理由が分かりました。キーの右側にディスプレイのモジュールが独立して付いていて、その分だけ横に伸びているのです。

GattMoo Wish68のスペックカード。65%レイアウト、ホットスワップ対応、ガスケットマウント構造の表記
Wish68のカード。カラーはAnodizing BlackとSpray Coating Whiteの2色(筆者撮影)

もうひとつ、会場でしか分からないことがありました。置かれていたWish68の実機は日本語配列です。かな刻印があり、変換・無変換キーとKanaキーが並んでいます。カードの製品写真は英語配列なので日本語配列版の発売が決まったわけではありませんが、日本語配列の個体を作っていること自体は確かです。

日本語配列のGattMoo Wish68。かな刻印と変換・無変換キー、右端に四角いディスプレイ
展示されていたWish68。かな刻印つきの日本語配列だった(筆者撮影)

打鍵感の欄は「柔らかく弾力のある打鍵感」、ケースは「Top & Bottomケース」と書かれていました。

MOD|マグネットで分割できる3.1kg

展示でいちばん目を引いたのが MOD です。

GattMoo MODの実機。左にノブとスライダー、中央にメインキー、右にテンキーが分割して並ぶ
左からノブ+スライダー、メイン、テンキーの3ブロック。継ぎ目に連結用の金具が見える(筆者撮影)

左からノブとスライダーの付いたモジュール、メインのキー部、右にテンキー。この3ブロックがマグネットでつながっていて、カードには「変形可能なレイアウト(マグネット式接続)」と書かれています。

数字は完全にモンスターです。

項目仕様
サイズ497×141×39mm
重量3.1kg
材質6063アルミニウム合金
接続シングルモード接続(カードの表記)
その他ホットスワップ対応、カスタマイズ可能なディスプレイ、多彩なインタラクション機能

497mmはフルサイズキーボードより横に長く、3.1kgはノートPC2台分あります。持ち歩く製品ではありません。接続欄は「シングルモード接続」で、Air75・Wish68に付いている「2.4G」の表記がなく、アイコンもケーブルだけでした。カードに「有線」とは書かれていないので、ここは表記どおりに留めます。

GattMoo MODのスペックカード。497×141×39mm、重量3.1kg、マグネット式接続の表記
MODのカード。カラーは3種類あり、白×アイスブルーの組み合わせもある(筆者撮影)

一点だけ気になったのは、同じカードの中で製品特長が「ガスケットマウント構造」、構造欄が「トレイマウント構造」と食い違っていることです。どちらが正しいかは、公式情報が出るまで判断できません。

Crave68 v2|前モデルなら1万円で買える

4枚目のカードは Crave68 v2 でした。ただし斜めからしか撮れておらず、読み取れたのは65%・磁気スイッチ・RT 0.01mm・8,000Hz/128,000Hzスキャンレートまでです。サイズ・重量・接続方式は判読できませんでした。

このv2だけは、前モデルがすでに国内で買えます。GattMoo Crave 68 はKIBUが国内で取り扱っていて、直販のkibushop.comでは記事執筆時点で10,000円。フルアルミケースでラピッドトリガー対応・8,000Hzという内容で1万円というのは、かなり尖った価格設定です。v2がどこを変えてくるのかは、現時点では分かりません。

KIBU Gear TK21・TK19|21キーと19キーのテンキー

GattMooの隣は、KIBUの自社ブランド KIBU Gear のコーナーでした。大きなパネルに「TK21 & TK19」「Extend Your Workflow. Wherever You Need It.」「デスクトップを完成させる、最後のピース。」と掲げられています。

KIBU Gear TK21とTK19の紹介パネル。黒地に黄色の見出し
パネルの文言。テンキーを「デスクトップの最後のピース」と位置づけている(筆者撮影)

パネルの説明はこうでした。

  • TK21:アルマイト処理を施したフルアルミボディ。3モード接続に対応。テンキーとしてはもちろん、キーマップ機能でショートカットやマクロ操作を効率化できる
  • TK19:マルチメディアノブを搭載。音量調整や各種操作を直感的にコントロールできる

実機は3台並んでいました。キーを数えると、名前の由来がそのまま分かります。

展示台に並んだKIBU Gearのテンキー3台。黒・グレー・白の3色
テンキーは3台展示。中央がノブ付きのTK19(筆者撮影)
  • TK21 はEsc・Fn・Tab・Backspaceを含めて 21キー
  • TK19 はBack・Fnとノブを載せて 19キー

見た目上は、TK21に対して最上段のキーが2つ少なく、その位置にノブを備えた構成です。ノブの手前には電池・Num・もうひとつのインジケーターが3つ並んでいました。

KIBU Gear TK19を真上から見たところ。右上にマルチメディアノブと3つのインジケーター
TK19。ノブの左に3つのインジケーターが並ぶ(筆者撮影)

実機の横に立っていた小さなカードには 「(有線・2.4GHz・BT)」「鋭意開発中」 の文字がありました。3モードというパネルの説明と一致します。発売時期も価格も、やはり書かれていません。

分かっていないこと

正直に書いておきます。この区画で確認できたのは、カードとパネルと実機の見た目だけです。

  • 価格・発売日:カードにもパネルにも記載なし。6機種とも分かりません
  • 打鍵感:この区画は展示卓に並んでいたのを見ただけで、打鍵していません。同じ日にコラボモデルのキーボードは一通り打たせてもらいましたが、GattMooとKIBU Gearの展示は対象外です。カードの「しっかりとした打鍵感」「柔らかく弾力のある打鍵感」という表記を、自分で確かめたわけではありません
  • 日本発売の有無:カードにkibushop.comのURLがあるので国内展開は見込めますが、明言はされていません
  • Crave68 v2の詳細:カードを正面から撮れず、サイズ・重量は不明

今回展示されていたGattMooの4機種、Air75・Wish68・MOD・Crave68 v2は、いずれも記事執筆時点でGattMoo公式の商品一覧に掲載されていません。公式の商品一覧には、既存のCrave 68やLuminor 68 Ultraなどが並んでいます。KIBUの直販にもTK21・TK19はまだ並んでいません。

なお、同じTGS2026で見たKeychronの磁気スイッチについては、別記事にまとめています。こちらは実際に打鍵してきました。

よくある質問(FAQ)

Q
GattMooのAir75は、NuPhyのAir75と同じものですか?
A

違います。別ブランドの別製品です。GattMooのカードは高さ25.2mm・1.1kg、NuPhy Air75 HEは前面12.8mm/背面18.4mm・702gと、公称値が異なります。

Q
Air75・Wish68・MODはいつ発売されますか?
A

分かりません。会場のスペックカードにもパネルにも、価格と発売日の記載はありませんでした。記事執筆時点で、GattMoo公式の商品一覧にも掲載されていません。

Q
GattMooのキーボードは日本で買えますか?
A

前モデルのCrave 68なら買えます。KIBUの直販kibushop.comで、記事執筆時点で10,000円です。今回展示されていた4機種(Air75・Wish68・MOD・Crave68 v2)は、GattMoo公式の商品一覧にも掲載されていません。

Q
MODは持ち運べますか?
A

現実的ではありません。497mm・3.1kgあります。接続はカード上「シングルモード接続」とだけ書かれていて、無線対応の記載はありませんでした。

Q
TK21とTK19はどう違いますか?
A

会場展示から確認できた範囲では、キー数とノブです。TK21が21キー、TK19が19キー+マルチメディアノブ。TK21は3モード接続とパネルに書かれていました。

まとめ:情報が出るのはこれから

TGS2026のKIBU・GattMooの区画は、公式サイトにまだ載っていない製品が並ぶ展示でした。カードに価格も発売日もない代わりに、仕様だけは細かく書かれています。

  • Air75:75%ロープロ磁気、RT 0.01mm・8,000Hz。ただしカード上は25.2mm・1.1kg
  • Wish68:65%メカニカル+ディスプレイ。実機は日本語配列だった
  • MOD:497mm・3.1kgの変形キーボード。3ブロックがマグネットで連結、接続は「シングルモード接続」
  • Crave68 v2:前モデルのCrave 68はkibushop.comで10,000円
  • TK21・TK19:21キーと19キー。カードには「鋭意開発中」

続報を追うなら、見るべき場所はgattmoo.comとkibushop.comの2つです。今後の正式な製品情報は、この2サイトで確認するのがよさそうです。

私はロープロファイルのキーボードを薄さと軽さで選んできたので、Air75の「ロープロファイルで1.1kg」という組み合わせがいちばん引っかかりました。机に置きっぱなしで使うなら、この重さをどう感じるのかも気になるところです。実物が出てきたら、そこを確かめたいと思っています。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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