Teclast T70 は、同じ14型でも中身の違う3種類が出回っています。2024年に出た初代、型番は同じ「T70」のまま中身を入れ替えた2026年版、そして上位の T70 Pro です。今から買うなら、基本は T70 Pro が有力です。
2026年9月21日時点で確認できた販売価格では、上位モデルの T70 Pro のほうが安くなっています。販売店と付属品の条件は異なりますが、Pro は軽くて、OS も新しい。ただし、有線イヤホンを直接挿したい人と、ドコモ・auのプラチナバンドや各社の700MHz帯(B28)でLTEを使いたい人は、2026年版を選んだほうが安心です。この記事では、3種類の見分け方と仕様の違い、公式情報の食い違いまで整理しました。
2026年9月21日に、記事を全面的に書き直しました
以前の版は、初代 T70(Helio G99)だけを扱っていました。その後、中身を変えた2026年版と上位の T70 Pro が出たため、3種類を比べて選ぶ記事に作り直しています。以前の版にあった「ゲームに本気な人のためのタブレット」という評価は、性能の根拠が足りなかったため取り下げました。
3種類の早見表
3種類の主な違いは、SoC・画面の解像度・OS・重さ・内蔵ストレージです。2026年版と Pro は、SoC と画面の主要仕様が同じです。
| 初代 T70 | T70 2026 | T70 Pro | |
|---|---|---|---|
| SoC | Helio G99 | Helio G100 | Helio G100 |
| 解像度 | 1920×1200 | 2240×1400 | 2240×1400 |
| OS | Android 14 | Android 15 | Android 16(PCモードあり) |
| 重さ(公称) | 960g | 875g | 800g |
| 内蔵ストレージ | 256GB | 128GB | 128GB |
| 今の位置づけ | 旧型(Amazonは在庫切れ) | 現行の無印 | 現行の上位 |
2026年版は、初代より画面が細かくなり、OS が新しくなりました。一方で、内蔵ストレージは256GBから128GBに減っています。
3種類の見分け方
いちばん迷いやすいのは、初代と2026年版です。どちらも製品名は「T70」なので、商品ページの仕様で見分けます。
- 出品名に「2026」「新バージョン」があるか:Amazon.co.jp では、2026年版に「世代:第2世代」「発売年・モデルイヤー:2026」と書かれています
- 仕様の書き方:初代は「G99/Android 14/1920×1200/256GB」、2026年版は「G100/Android 15/2240×1400/128GB」
- 実機なら Android のバージョン:設定の「タブレット情報」で、Android 15 なら2026年版です
T70 Pro は、製品名に「Pro」が付くので迷いません。
T70 Pro で変わったことと、確認が必要な点
T70 Pro は、2026年版と同じ Helio G100 を搭載し、画面も14型 IPS・2240×1400・60Hzと同じ仕様のまま、本体を軽くして OS を新しくしたモデルです。2026年7月に発表され、日本では8月に発売されました。
軽くなり、Android 16 と PCモードを積んだ
英語の公式サイトの値どうしで比べると、Pro は800g、2026年版は875gで、75g軽くなっています。厚さは Pro が7.8mmで、2026年版(英語公式8mm、中国公式8.6mm)との差はわずかです。
OS は Android 16 で、画面を PC のように使える PCモードがあります。タッチパッド付きのマグネット式キーボード(別売)にも対応しています。
3.5mm端子は、公式情報が食い違っている
T70 Pro のイヤホン端子については、Teclast 自身の情報が一致していません。
- 英語の公式サイトの紹介文は「3.5mm jack」があると書いている
- 同じページの仕様欄(Audio)には、スピーカーしか書かれていない
- 中国の公式サイトの仕様表は、イヤホン端子を「Type-C」としている
- Amazon.co.jp の商品ページは「T70 PROには3.5mmジャックがない」と書き、3.5mm変換アダプターを付属品に含めている
少なくとも、今回確認した Amazon.co.jp の商品ページでは、3.5mm端子は非搭載と案内されています。Amazonで買う場合は、非搭載の前提で考えておくのが安全です。有線イヤホンを直接挿したいなら、英語・中国の両方の公式仕様に3.5mm端子が載っている2026年版を選んでください(英語の公式仕様)。
LTEのプラチナバンドの一部が、対応バンドにない
中国の公式サイトの仕様表では、T70 Pro の対応バンドに B18・B19・B26・B28 がありません。2026年版は、これらすべてに対応しています。
| バンド | 主に使う事業者 | T70 2026 | T70 Pro |
|---|---|---|---|
| B1・B3 | 各社の主要バンド | ○ | ○ |
| B8 | ソフトバンク系のプラチナバンド | ○ | ○ |
| B19 | ドコモのプラチナバンド | ○ | 記載なし |
| B18・B26 | au のプラチナバンド | ○ | 記載なし |
| B28 | 各社の700MHz帯(ソフトバンクも使用) | ○ | 記載なし |
プラチナバンドは、建物の中や郊外でつながりやすい周波数帯です。Pro もソフトバンク系のB8と、主要バンドのB1・B3には対応しています。ただ、B28 はソフトバンクを含む各社が使っているため、どの回線でも Pro で十分とは言い切れません。屋内や郊外でのつながりやすさを重視するなら、2026年版のほうが安心です。
製品スペック
3種類の詳しい仕様は、次のとおりです。
| 項目 | 初代 T70 | T70 2026 | T70 Pro |
|---|---|---|---|
| 発売(日本) | 2024年11月 | 遅くとも2026年4月 | 2026年8月 |
| SoC | MediaTek Helio G99 | MediaTek Helio G100 | MediaTek Helio G100 |
| 画面 | 14型 IPS 1920×1200・60Hz | 14型 IPS 2240×1400・60Hz | 14型 IPS 2240×1400・60Hz |
| メモリ | 8GB(仮想メモリ込みで最大20GB) | 8GB(仮想メモリ込みで最大18〜20GB) | 8GB(仮想メモリ込みで最大48GB) |
| 内蔵ストレージ | 256GB(microSDで最大1TB) | 128GB(microSDで最大1TB) | 128GB(microSDで最大1TB) |
| OS | Android 14 | Android 15 | Android 16 |
| バッテリー | 10,000mAh・18W | 10,000mAh・18W | 10,000mAh・18W |
| カメラ | 背面1300万画素・前面800万画素 | 背面1300万画素・前面800万画素 | 背面1300万画素・前面800万画素 |
| 通信 | 4G LTE(デュアルSIM)・Wi-Fi 5・Bluetooth 5.2 | 同左 | 同左(Bluetooth は LDAC 対応) |
| 動画配信 | Widevine L1 | Widevine L1 | Widevine L1 |
| 3.5mm端子 | あり | あり | 公式情報が食い違う(Amazon.co.jp の商品ページは非搭載と記載) |
| サイズ | 325×214×8.6mm | 325×214×8mm(英語公式)/8.6mm(中国公式) | 322×212×7.8mm |
| 重さ | 公称960g(PC Watch の実測891g) | 875g | 800g(英語公式)/約760g(中国公式) |
仮想メモリは、保存領域の一部をメモリとして使う仕組みです。実際のメモリ(物理メモリ)はどれも8GBなので、「最大48GB」のような数字は、実際のメモリ量ではありません。
| 機種 | 価格(税込・2026年9月21日) | 販売 |
|---|---|---|
| T70 Pro | 37,999円 | Amazon.co.jp(販売元 YLX-tech) |
| T70 2026 | 45,980円 | Yahoo!ショッピング「Teclast公式ストア」(6,000円分のアクセサリー付き) |
| T70 2026 | 46,980円 | 楽天「TECLAST公式 楽天市場店」(5,980円分のアクセサリー付き) |
| 初代 T70 | — | Amazon.co.jp は在庫切れ・再入荷予定なし(発売時 46,900円) |
この記事の価格について
本記事の価格は、いずれも2026年9月21日時点で各販売ページを確認した参考値です。T70 Pro は Amazon.co.jp、T70 2026 は Teclast 公式ストアの価格で、販売チャネルと付属品の条件が違います。単純に「Pro の方が○円安い」とは比べられない点にご注意ください。価格は在庫やセールで日々動くため、記事を読んだ時点の価格とは差が出ている前提でご覧いただき、購入前には最新の価格をご確認ください。

公式情報の食い違い
T70 シリーズは、Teclast の公式サイトどうしでも情報が一致しない箇所があります。購入前に気になる項目は、販売ページの記載もあわせて確認してください。
| 項目 | 食い違いの内容 |
|---|---|
| T70 Pro の3.5mm端子 | 英語公式の紹介文は「あり」、仕様欄はスピーカーのみ、中国公式は「Type-C」、Amazon.co.jp は「なし」 |
| T70 Pro の重さ | 英語公式800g、中国公式約760g |
| T70 2026 の厚さ | 英語公式8mm、中国公式8.6mm |
| T70 2026 の SoC 表記 | 英語公式ページに旧版の見出し「Helio G99 Power」が残っている(本文と仕様表は G100) |
| T70 2026 の仮想メモリ | 英語公式ページの本文は「8GB+12GB」、仕様欄は「8GB+10GB」 |
英語の公式サイトでは、2026年版の専用ページ(/T/T70%202026)と、以前からの T70 ページ(/T/T70)の両方があります。2026年9月21日には、後者に2026年版の仕様が表示されていました。見る時期によって表示が変わる可能性があるので、どの世代の仕様が書かれているかを確かめながら読んでください。
性能の目安
初代の Helio G99 と、2026年版・Pro の Helio G100 は、SoC としての性能がほとんど変わりません。搭載SoCのベンチマークを目安にすると、G99・G100 はいずれも AnTuTu v10(総合ベンチマーク)で40万点台前半の性能帯です。
| SoC | AnTuTu v10 | 出典 |
|---|---|---|
| Helio G99(初代 T70 の実機) | 401,253 | Notebookcheck のレビュー |
| Helio G99(平均) | 403,419 | Notebookcheck |
| Helio G100(平均・2機種) | 432,732 | Notebookcheck |
Notebookcheck は、G100 を「技術的には G99 とほぼ同じ」と説明しています。2026年版と Pro の実機でのベンチマークはまだ見つかっていないので、表の G100 は SoC としての目安です。
動画やブラウジング、電子書籍、軽いゲームを中心に使う性能帯です。Teclast も英語の公式サイトで、T70 Pro の用途に「casual games」(軽いゲーム)を挙げています。ただし、重い3Dゲームを高画質・高フレームレートで遊ぶ性能ではありません。画面は3種類とも60Hzなので、フレームレートの高さを売りにするゲームの良さも生かせません。
14型の使いどころ
14型は、タブレットとしてはかなり大きい画面です。1台で動画を大きく見たい人や、2つのアプリを並べて使いたい人に向きます。
- 動画配信:3種類とも Widevine L1 に対応しています。ただし、実際にHD以上で再生できるかは、動画配信サービスやアプリ側の対応・認証状況によって異なります
- 分割画面:14型なら、2つのアプリを並べても1つあたりの表示が大きく取れます
- 電子書籍・資料:見開きのマンガや、A4の資料も読みやすい大きさです
- PCモード(Pro):Android 16 の PCモードと別売キーボードで、簡単な文書作成にも使えます
私は普段 MacBook Pro で仕事をしていますが、14型というサイズはノートPCの画面とほぼ同じです。机に立てて資料を横に並べる使い方なら、この大きさが生きます。一方で、800〜900g台あるので、片手で長時間持ったり、寝転んで手持ちしたりする用途には向きにくい重さです。
気になるポイント
弱点は、性能の控えめさと、公式情報の分かりにくさです。
重い3Dゲームには向かない
搭載SoC(G99・G100)は、ベンチマークの目安で AnTuTu v10 の40万点台前半です。軽いゲームを中心に使う性能帯なので、重い3Dゲームを高画質で遊びたいなら、性能の高い別のタブレットを選んだほうが満足できます。
画面は60Hz
3種類とも、画面のリフレッシュレートは60Hzです。スクロールやゲームのなめらかさを重視するなら、120Hz以上の機種が候補になります。
仮想メモリ込みの数字に注意
「最大20GB」「最大48GB」は、仮想メモリを足した数字です。実際のメモリはどれも8GBです。
Amazon の T70 Pro の販売元
Amazon.co.jp で T70 Pro を販売しているのは「YLX-tech」で、Teclast 自身ではありません。正規の販売店かどうかは、今回の確認では分かりませんでした。保証の窓口は、購入前に商品ページで確認しておくと安心です。
2026年版の解像度について、低評価のレビューが1件ある
Amazon.co.jp の2026年版の商品ページに、「実際の解像度は1920×1200だった」という低評価のレビューが1件あります。購入者であることを示す表示はなく、内容も確認できていません。2026年版を買った場合は、設定で画面の解像度を確かめておくと確実です。
3種類のどれを選ぶか
基本は T70 Pro が有力です。そのうえで、次の2つに当てはまる人は2026年版を選んでください。
| こんな人 | 選ぶモデル |
|---|---|
| 特にこだわりがない。軽さと新しいOSを取りたい | T70 Pro |
| 有線イヤホンを直接挿したい | T70 2026(Pro は Amazon で買う場合、変換アダプターが必要な前提) |
| LTEで、屋内や郊外でのつながりやすさを重視したい(特にドコモ・au回線) | T70 2026(B18・B19・B26・B28 に対応) |
| 内蔵ストレージを256GB欲しい | 初代(新品は手に入りにくい。中古なら G99・Android 14 と分かったうえで) |
2026年9月21日時点では、確認できる実売価格も Pro のほうが安くなっています。ただし、公式店の2026年版はアクセサリー付きの価格です。付属品まで含めて比べると、差はもう少し縮まります。
用途で選ぶなら別の候補も
T70 は、大画面で動画を見たり、アプリを並べたりするための14型タブレットです。携帯性やゲーム性能を優先するなら、サイズの違う別の機種のほうが目的に合います。
| 重視すること | 候補 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大画面の動画・分割表示 | Teclast T70 シリーズ | 14型・LTE対応 |
| 携帯性・120Hz・ゲーム性能 | ALLDOCUBE iPlay 80 mini Turbo | 8.8型・2560×1600・120Hz・Dimensity 7400・約295g |
| 本格的なゲーム | REDMAGIC Nova | 10.9型・2.8K・144Hz・Snapdragon 8 Gen 3 系 |
8.8型の iPlay 80 mini Turbo は、片手で持てる軽さと120Hzの画面が特徴で、T70 とは使い方がまったく違います。ゲーム性能を重視するなら、こちらも比べてみてください。
本格的にゲームを遊ぶためのタブレットなら、冷却ファンを内蔵した REDMAGIC Nova のようなゲーミングタブレットがあります。価格帯は一段上になります。
よくある質問
- QT70 と T70 Pro の違いは何ですか?
- A
Pro は Android 16 と PCモードを積み、75g軽くなっています(英語公式値)。一方で、3.5mm端子の情報が食い違っていることと、プラチナバンドの一部が対応バンドにないことが違いです。
- QT70 2026 と初代はどう見分けますか?
- A
商品ページの仕様で見分けます。2026年版は Helio G100・Android 15・2240×1400・128GB、初代は Helio G99・Android 14・1920×1200・256GBです。
- Qゲームは快適に遊べますか?
- A
軽いゲームを中心に使う性能帯です。重い3Dゲームを高画質で遊ぶ用途には、性能が足りません。
- QSIMは使えますか?ドコモやauでも大丈夫ですか?
- A
3種類ともデュアルSIMの4G LTEに対応しています。Pro もB1・B3・B8には対応していますが、ドコモのB19、auのB18・B26、各社のB28は対応バンドに記載がありません。これらすべてに対応するのは2026年版です。
- Q有線イヤホンは使えますか?
- A
初代と2026年版は3.5mm端子があります。Pro は公式情報が食い違っていて、Amazon.co.jp の商品ページでは非搭載・変換アダプター付属と案内されています。
- QNetflix などを高画質で見られますか?
- A
3種類とも Widevine L1 には対応しています。Netflix など各サービスで実際に高画質再生できるかは、サービス側の対応状況によって異なります。
まとめ
Teclast T70 は、同じ名前で中身の違う3種類があるので、選ぶ前に世代を見分けることが大切です。今から買うなら、基本は T70 Pro が有力です。
- 3種類ある。初代(G99)、2026年版(G100・2240×1400)、T70 Pro(G100・Android 16)
- 2026年版と Pro は SoC と画面の主要仕様が同じ。Pro は75g軽く、OS が新しい
- Pro の3.5mm端子は公式情報が食い違う。Amazon.co.jp の商品ページでは非搭載と案内
- Pro は B18・B19・B26・B28 の記載がない。プラチナバンドを重視するなら2026年版が安心
- 搭載SoCの目安は AnTuTu v10 で40万点台前半。動画や分割画面向けで、重い3Dゲームには向かない
大画面で動画を見る、資料を並べるといった使い方なら、Wi-Fi 中心で使う人や、対応バンドが自分の利用エリアに合う人は T70 Pro を選べます。有線イヤホンを直接挿したい人や、B18・B19・B26・B28 を重視する人は、2026年版を選ぶと失敗しにくいでしょう。
項目別評価
実機は未検証です。 公称の仕様と、公開されているベンチマークだけをもとに、T70 Pro を採点しました。
- 画面:★★★☆☆ 3.5(14型 IPS・2240×1400。60Hz)
- 性能:★★☆☆☆ 2.5(Helio G100。SoC の AnTuTu v10 は40万点台前半が目安)
- 携帯性:★★★☆☆ 3.0(800g・7.8mm。14型としては軽いが、片手持ちは重い)
- 接続:★★★☆☆ 3.0(デュアルSIMの4G LTE。プラチナバンドの一部と3.5mm端子に注意)
- コスパ:★★★★☆ 4.0(Amazon で37,999円。14型・LTE・Android 16)
- 総合:★★★☆☆ 3.0
私が Android タブレットに求めるのは、「大きな画面で見ること」です。その目で見ると、T70 シリーズの価値は性能ではなく、4万円前後で14型とLTEが手に入る点にあります。自分の回線とイヤホンの使い方を確かめてから、Pro と2026年版のどちらにするかを決めてみてください。





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