【9月3日まで】final全ライン値上げ|イヤーピースは+51%、上げ幅を全21品番で整理

finalの価格改定を示すキービジュアル。現行価格で買えるのは9月3日まで、上げ率トップはイヤーピースの+51% イヤホン

finalが2026年8月4日、9月4日からの価格改定を発表しました。9月3日までの注文分は現行価格です。

この記事で整理するのは次の3点です。

  • どの製品がいくらからいくらになるのか(公式リスト全件)
  • なぜfinalの値上げは「そのまま実売が上がる」のか
  • 急いで買うべきものと、そうでないものの線引き

先に結論を言うと、上げ幅がいちばん大きいのはイヤホン本体ではなくイヤーピースです。TYPE Eが980円から1,480円へ、+51%。全サイズ・全カラー一律です。

情報はすべて2026年8月5日時点、価格はすべて税込です。値上げ幅はfinalが公開した「価格改定対象製品リスト」(PDF)にもとづきます。

finalの価格改定|確定していること

項目内容
発表日2026年8月4日 18時
新価格の適用2026年9月4日(金)のご注文分より
現行価格で買える期限2026年9月3日(木)までのご注文分
理由原材料費・物流費の高騰、為替相場の変動(公式発表より)
対象有線イヤホン、完全ワイヤレス、ヘッドホン、イヤーピース

注文分」が基準である点に注意してください。発送日ではありません。9月3日中に注文が成立していれば現行価格です。

【本題】finalの値上げが他社と決定的に違う理由

ここが本記事でいちばん伝えたい部分です。

値上げのニュースは、たいていの場合そこまで慌てる必要がありません。メーカー希望小売価格が上がっても、実売がもともと定価より下で動いていれば、店頭価格への波及は限定的だからです。

ところがfinalは違います。主要機種の実売を価格.comで調べたところ、こうなっていました。

製品希望小売価格.com最安掲載店舗の状況
A500032,800円32,800円11店舗すべて同額
UX10007,980円7,980円掲載9店舗すべて同額
VR3000 for Gaming8,980円8,980円掲載8店舗すべて同額
A300013,800円13,800円6店舗すべて同額
TYPE E イヤーピース980円980円公式・ヨドバシ・Amazonとも同額

Amazon.co.jpですら定価です。値引き競争が起きていません。

これが意味するのは単純なことです。finalの場合、希望小売価格の改定はそのまま実売価格の改定になります。「定価は上がるけど実売は据え置き」という逃げ道が、この製品群には存在しません。

例外は3つだけ確認できました。Amazonのタイムセール(E500が1,780円、VR500が2,980円になっていた実績)、ZE300(2025年10月発売の新しいモデルで、最安5,000円まで下がっている唯一の値崩れ機種)、そしてアウトレット枠です。いずれも恒常的な値引きではありません。

つまり「値下がりを待つ」という戦略が、finalにはほぼ通用しません。買い時はセールを狙うか、値上げ前に買うかの二択です。

値上げ幅ランキング|安い製品ほど上げ率が高い

対象21品番を、上げ率の高い順に並べます。

製品現行新価格差額上げ率
TYPE E イヤーピース(全種)980円1,480円+500円+51.0%
E5001,980円2,580円+600円+30.3%
VR2000 for Gaming6,980円8,980円+2,000円+28.7%
UX10007,980円9,980円+2,000円+25.1%
VR3000 for Gaming8,980円10,800円+1,820円+20.3%
E10002,530円2,980円+450円+17.8%
STUDY 12,980円3,480円+500円+16.8%
ZE3005,980円6,980円+1,000円+16.7%
A300013,800円15,800円+2,000円+14.5%
E1000C3,040円3,480円+440円+14.5%
A10000398,000円448,000円+50,000円+12.6%
VR500 for Gaming3,580円3,980円+400円+11.2%
ZE500 for ASMR8,980円9,980円+1,000円+11.1%
A20009,800円10,800円+1,000円+10.2%
VR3000 Recable for Gaming9,980円10,800円+820円+8.2%
E500032,800円34,800円+2,000円+6.1%
A500032,800円34,800円+2,000円+6.1%
E400016,800円17,800円+1,000円+6.0%
A400016,800円17,800円+1,000円+6.0%
A600059,800円62,800円+3,000円+5.0%
S400044,800円45,800円+1,000円+2.2%

きれいに逆相関しています。上位5つはすべて1万円以下の製品で、下位5つは3万円以上か、それに近い価格帯です。

  • 1万円以下のクラス:+16%〜+51%
  • 3万円以上のクラス:+2%〜+6%

入門機ほど負担が重いという構造です。金額で見ればA10000の+50,000円が最大ですが、率で見ると+12.6%で、むしろ中位に沈みます。

「finalの安い機種を試してみたい」と思っていた方にとっては、9月3日が実質的な締切になります。

TYPE Eイヤーピースの+51%をどう受け止めるか

対象リストで最も品番数が多いのがTYPE Eです。カラー7色 × サイズ5種 × パッケージ違いで数十品番あり、すべて980円→1,480円。例外はありません。完全ワイヤレス専用仕様(2ペア入り)も同額改定です。

この製品を軽く見ないほうがいい理由があります。

TYPE Eは、finalのイヤホンに付属しているだけでなく、他社製イヤホンのイヤーピースを交換する定番品として単体で売れています。付属イヤーピースが合わない、耳から落ちる、低音が抜ける——そういうときに最初に試される消耗品です。

私自身、1万円を超える初めてのイヤホンとして買ったSONY XBA-A3を今も使っていますが、イヤホンの印象はイヤーピース一つで本当に変わります。ケーブルを替えるより先に、まずサイズと素材を見直したほうが効くことのほうが多い。e☆イヤホンで聴き比べるときも、試聴機のイヤーピースが自分の耳に合っているかどうかで評価がぶれてしまうくらいです。

つまりTYPE Eは「finalユーザーだけの話」ではありません。980円だから気軽に複数サイズを試せたという製品が、1,480円になります。3色そろえれば1,500円の差です。

使っている方、あるいは試すつもりだった方は、9月3日までに確保しておく価値があります。

「1万円以下のfinal」の顔ぶれが変わる

価格帯の区切りをまたぐ製品があります。

製品現行新価格変化
VR3000 for Gaming8,980円10,800円1万円を超える
A20009,800円10,800円1万円を超える
UX10007,980円9,980円1万円手前に接近
ZE500 for ASMR8,980円9,980円1万円手前に接近
E5001,980円2,580円2,000円を超える
STUDY 12,980円3,480円3,000円を超える

9月4日以降、1万円以下で買えるfinalはE500・E1000・E1000C・STUDY 1・VR500・ZE300・VR2000・UX1000・ZE500の9種類になります。VR3000とA2000がこの枠から抜けます。

通販サイトの価格フィルターは「1万円以下」で区切られていることが多く、検索結果に出てくるかどうかが変わります。実際の負担額以上に、見つけてもらえるかどうかへの影響が大きい変化かもしれません。

VR500は、これが2回目の値上げです

もう一つ、履歴を見ておく価値のある製品があります。

VR500 for Gamingは2023年11月、直販2,980円で登場しました。「音像定位に特化した2,980円のゲーミングイヤホン」として話題になった製品です。それが現在3,580円で、9月4日から3,980円になります。

時期価格
2023年11月(発売時)2,980円
現在(〜2026年9月3日)3,580円
2026年9月4日〜3,980円

発売時から+1,000円、率にして+33.6%です。今回の+400円だけを見ると小さく見えますが、3年弱で3割上がっているというのが実態です。

これは値上げの是非という話ではなく、「そのうち安くなるだろう」という前提が、この価格帯の製品には当てはまりにくいということだと思います。エントリークラスほど原材料費と為替の影響を吸収する余地が小さい、という構造がそのまま出ています。

見落としやすい2点

VR3000とVR3000 Recableが、同じ値段になる

ゲーミング向けのVR3000は2種類あります。ここに面白い変化が起きます。

製品現行新価格
VR3000 for Gaming8,980円10,800円
VR3000 Recable for Gaming9,980円10,800円

現行では1,000円差がある2機種が、9月4日から同額になります。

上げ幅を見ると、通常版が+1,820円なのに対しRecable版は+820円。リケーブル対応版のほうが値上げが小さく、結果として価格差が消滅するという形です。

これから買うなら判断は単純で、同じ値段ならケーブルを交換できるRecable版のほうが選びやすい。逆に9月3日までなら、1,000円安い通常版という選択肢がまだ生きています。ケーブルを替える気がないなら現行価格の通常版、将来リケーブルを試したいならRecable版か、あるいは値上げ後に買っても差がない、ということになります。

なお新価格の10,800円は、有線イヤホンのA2000(9,800円→10,800円)と同額になります。ゲーミング向けと音楽向けが同じ価格で並ぶ形です。

ZE300は対象、ZE3000は対象外

型番が紛らわしいので、ここは分けて書きます。

  • ZE300(5,980円→6,980円)は対象
  • ZE3000対象外(リストに記載なし)
  • ZE8000 MK2対象外

数字が一つ多いか少ないかの違いで、扱いが逆になります。「ZEシリーズが値上げ」とまとめて覚えると間違えます。リストに載っているのはZE300とZE500 for ASMRの2系統だけです。

同じく、ヘッドホンで対象なのはUX1000のみです。UX2000やUX3000はリストに含まれていません。

トータルナビで紹介した製品のうち、値上げ対象はこれです

本サイトで個別に取り上げたfinal製品のうち、4本が今回の対象でした。

A5000(32,800円→34,800円/+2,000円)A4000(16,800円→17,800円/+1,000円)は、どちらも上げ率で見れば6%程度と小さいほうです。ただし前述のとおり実売が定価に張り付いているため、この差額はそのまま支払額に乗ります

VR500 for Gaming(3,580円→3,980円/+400円)も対象です。金額こそ小さいものの、上げ率は+11.2%あります。

一方、ZE3000は今回の対象外です。紛らわしいので、こちらも念のため置いておきます。

気になるポイント

在庫がある間だけの話である

現行価格で買えるのは「9月3日までの注文分」ですが、そもそも在庫がなければ買えません。値上げ前の駆け込み需要で品薄になる可能性は当然あります。特にTYPE Eのような小物は、サイズとカラーの組み合わせで欠品が出やすい。

本当に必要なものだけを、早めにというのが現実的な判断だと思います。

「値上げ前だから買う」は動機として弱い

差額だけを見ると、A4000で1,000円、A5000で2,000円です。もともと買う予定がなかったものを、1,000円の差のために買うのは本末転倒だと思います。

上げ率が高いのは1万円以下の製品ですが、こちらも差額そのものは400円〜2,000円です。「買うと決めていたものを前倒しする」以上の意味はありません。

値上げ後の価格競争力は別の話

たとえばUX1000は7,980円のワイヤレスヘッドホンとしては選択肢に入りましたが、9,980円になると1万円前後の激戦区に移ります。同じことがVR2000(6,980円→8,980円)にも言えます。

値上げ後にその価格で買う価値があるかどうかは、競合を含めて改めて評価する必要があります。本記事は「現行価格で買えるのはいつまでか」を整理したものであり、新価格が妥当かどうかを判断したものではありません。

中古・並行輸入品の価格は別

今回の改定はメーカー希望小売価格の話です。中古市場やマーケットプレイスの価格がどう動くかは別問題です。すでに一部のマーケットプレイスでは定価を超える出品も見られるため、慌てて割高な出品に手を出さないよう注意してください。

こういう人はどうすべきか

こういう人判断理由
TYPE Eを使っている/試すつもりだった9月3日までに買う+51%と上げ幅が突出。消耗品なので買い置きが効く
1万円以下のfinalを検討中9月3日までに買うE500・VR2000・UX1000など+16%〜+30%の帯
A4000/A5000を検討中予定があるなら前倒し上げ率は6%だが実売が定価なので差額はそのまま
VR3000を検討中通常版なら9月3日まで9月4日からRecable版と同額になる
ZE3000/ZE8000 MK2が気になっている急ぐ必要なし今回の対象外
とくに買う予定はない何もしなくてよい差額は400〜3,000円。動機としては弱い
A10000を検討中+50,000円。ここを迷う方は本記事の想定読者ではないかもしれません

迷ったときの基準はシンプルです。「値上げがなくても買っていたか」。買っていたなら前倒しする価値があり、そうでないなら見送って構いません。

よくある質問(FAQ)

Q
finalの値上げはいつからですか?
A

2026年9月4日(金)のご注文分からです。2026年9月3日(木)までの注文分は現行価格が適用されます。発送日ではなく注文日が基準です。

Q
どの製品が値上げされますか?
A

有線イヤホンのE500・E1000・E1000C・E4000・E5000・A2000・A3000・A4000・A5000・A6000・A10000、ゲーミング向けのVR500/VR2000/VR3000/VR3000 Recable、完全ワイヤレスのZE300・ZE500 for ASMR、ヘッドホンのUX1000、そしてS4000・STUDY 1とTYPE Eイヤーピースです。ZE3000・ZE8000 MK2・UX3000などは今回の対象に含まれていません。

Q
いちばん値上げ幅が大きいのはどれですか?
A

率で見るとTYPE Eイヤーピースの+51.0%(980円→1,480円)です。金額で見るとA10000の+50,000円(398,000円→448,000円)が最大ですが、率では+12.6%になります。イヤホン本体で率がいちばん大きいのはE500の+30.3%(1,980円→2,580円)です。

Q
値上げ後に安くなるのを待つのは有効ですか?
A

finalの場合はあまり期待できません。価格.comで確認したところ、A5000は掲載11店舗すべてが32,800円、UX1000は掲載9店舗すべてが7,980円と、実売が希望小売価格に張り付いています。Amazon.co.jpも定価販売です。例外はAmazonのタイムセールと、比較的新しいZE300(最安5,000円)くらいでした。

Q
今使っているfinalのイヤホンに影響はありますか?
A

ありません。今回の改定はこれから購入する製品の価格に関するものです。すでに所有している製品の保証やサポートが変わるという発表はありません。

Q
VR3000は通常版とRecable版のどちらを買うべきですか?
A

9月3日までなら、ケーブル交換をしないつもりなら1,000円安い通常版に価格的な利点があります。9月4日からは両方とも10,800円で同額になるため、その時点ではリケーブルできるRecable版を選ばない理由が薄くなります。

まとめ

finalの値上げは、実売がそのまま上がるタイプの値上げでした。

  • 2026年9月4日から新価格9月3日までの注文分は現行価格
  • 対象は有線イヤホン、完全ワイヤレス、ヘッドホン、イヤーピース
  • 上げ率トップはTYPE Eイヤーピースの+51.0%(980円→1,480円、全サイズ・全色)
  • イヤホン本体ではE500が+30.3%VR2000が+28.7%UX1000が+25.1%
  • 安い製品ほど上げ率が高い。1万円以下は+16%〜+51%、3万円以上は+2%〜+6%
  • VR3000とVR3000 Recableが9月4日から同額(10,800円)になり、現行の1,000円差が消える
  • ZE300は対象、ZE3000とZE8000 MK2は対象外。型番が紛らわしいので注意
  • finalは実売が定価に張り付いている(A5000は11店舗すべて32,800円)ため、値下がり待ちは通用しにくい

買うと決めていたものを前倒しする——今回に関しては、それ以上でもそれ以下でもないと思います。特にTYPE Eは消耗品で買い置きが効くうえ上げ幅が突出しているので、使っている方は9月3日までに確保しておくと後悔がありません。

現行価格で買えるのは2026年9月3日(木)の注文分までです。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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