【PS5なしでも遊べる】PlayStation Portal徹底解説|スペック・サイズとクラウドの条件

PlayStation Portal その他

PlayStation Portal は、2025年11月6日にクラウドストリーミングが正式実装され、PS5本体がなくても対応するPS5タイトルを遊べるようになりました。2024年11月20日に始まったベータ版を経ての正式対応で、利用には PS Plusプレミアムへの加入が必要です。発売当初の「PS5本体を必要とするリモートプレイ専用機」から、PS5を持っていない人も選べるストリーミング端末に変わっています。

ただし、クラウドで遊べるのは一部のPS5タイトルだけで、PS4のゲームは対象外です。この記事では、本体のスペックとサイズを整理したうえで、PS5から飛ばす「リモートプレイ」と、PS5なしで遊ぶ「クラウドストリーミング」の条件の違いをまとめました。2回の値上げを経た今、始めるのにいくらかかるかも計算しています。

2026年9月21日に、記事を全面的に書き直しました

以前の版は2024年8月時点の情報で、PS5本体が必要な前提で書いていました。その後クラウドストリーミングが正式に始まり、希望小売価格も2回改定されたため、構成から見直しています。あわせて、以前の版に載せていた出典のない利用者の感想は削除しました。

PlayStation Portal のスペックとサイズ

PlayStation Portal は、8インチのフルHD液晶を真ん中に置き、左右に DualSense をベースにした操作部を付けた本体です。重さは約529gで、希望小売価格は2026年4月2日から税込39,980円になりました。

項目仕様
正式名称PlayStation Portal リモートプレーヤー(CFIJ-18000)
発売日2023年11月15日
希望小売価格税込39,980円(2026年4月2日から)
画面8インチ フルHD(1920×1080)タッチスクリーン液晶、最高60fps
サイズ約300×115×7.7〜64mm(ITmedia の実測。公式の記載なし)
質量約529g
バッテリー4,370mAh(駆動時間は非公表。ITmedia の実測で約4時間25分。画面の明るさ100%・音量50%でリモートプレイ)
充電USB Type-C。約2時間30分(PS5のUSB Type-C端子で充電した場合)
通信Wi-Fi(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac。Wi-Fi 6は非対応)、PlayStation Link(2.4GHz)
音声ステレオスピーカー内蔵、3.5mmヘッドセット端子、PlayStation Link 対応機器
操作DualSense をベースにした操作部。ハプティックフィードバック・アダプティブトリガー(対応タイトルのみ)
カラー通常色/ミッドナイト ブラック(CFIJ-18001、2025年2月20日発売、同価格)

この記事の価格について

本記事の価格は、いずれも2026年9月21日時点の参考値です。希望小売価格は SIE の発表、実売価格は価格.comの最安価格(35,480円・16店舗)を確認した値です。実売価格は在庫やセールで日々動くため、記事を読んだ時点の価格とは差が出ている前提でご覧いただき、購入前には最新の価格をご確認ください。

PlayStation Portalを両手で持ち、リビングで『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』を遊んでいる様子
左右の操作部は DualSense をベースにしていて、真ん中に8インチの画面がある。引用: https://www.playstation.com/ja-jp/accessories/playstation-portal-remote-player/

画面は液晶で、有機ELではありません。サイズは公式の仕様表に記載がないため、ITmedia が実機で測った値を載せています。駆動時間も SIE は公表していません。表の約4時間25分は ITmedia の測定条件での実測値で、使い方によって変わります。

遊び方は2つ:リモートプレイとクラウドストリーミング

PS Portal の遊び方は、自宅のPS5の画面を飛ばす「リモートプレイ」と、PS5なしでクラウドから直接遊ぶ「クラウドストリーミング」の2つです。どちらを使うかで、必要なものも遊べるゲームも変わります。

リモートプレイクラウドストリーミング
PS5本体必要(電源オン、またはリモート起動を設定したレストモード)不要
PS Plus不要(オンラインマルチプレイには必要)プレミアムが必須
遊べるものPS5にインストールした、リモートプレイ対応のPS5・PS4ゲーム対応するPS5タイトルのみ(カタログの一部と、購入済みの一部)
回線5Mbps以上(15Mbps以上を推奨)5Mbps以上(1080pは13Mbps以上、15Mbps以上を推奨)

PS4のゲームは、リモートプレイなら対応タイトルを遊べますが、クラウドストリーミングでは遊べません。ここが2つの方式のいちばん大きな違いです。

リモートプレイでは、PS VR/PS VR2 や、DUALSHOCK 4・DualSense・DualSense Edge 以外の周辺機器が必要なゲームは遊べません。PS5側で PS Plus プレミアムのストリーミングで遊ぶゲームも対象外です。

PS5をレストモードから起動して遊ぶには、事前の設定が必要です。PS5の[設定]>[システム]>[省電力]>[レストモード中に使う機能]で、「常にインターネットに接続」と「ネットワーク経由でPS5の電源を入れる」をオンにしておきます。SIE は、PS5を有線LANでつなぎ、PS Portal は5GHz帯のWi-Fiにつなぐことを勧めています(PS Portal でのリモートプレイ)。

PS5なしで遊ぶには:クラウドストリーミングの条件

PS5なしで遊ぶには、PS Plusプレミアムへの加入と、対応するPS5タイトルが必要です。2024年11月20日にベータとして始まり、2025年11月6日に正式なサービスになりました。

遊べるゲーム・遊べないゲーム

遊べるのは、次の2種類です。

  • PS Plus のゲームカタログ・クラシックスカタログにある、一部のPS5タイトル
  • PS Store で購入済みのダウンロード版PS5タイトルのうち、クラウドに対応しているもの

すべてのPS5ゲームが対象ではなく、対象は時期や国によって変わります。遊べるかどうかは、PS Portal の[検索]タブで確認できます(PS Portal でのクラウドストリーミング)。

PS4・PS3のゲームは、クラウドストリーミングでは遊べません。また、ファミリーメンバー(子ども)のアカウントでは、クラウドストリーミングを使えません。

画質と回線速度:「1080p 高品質」と「1080p 標準」

最大画質は1080p/60fpsです。2026年3月18日のアップデートで、リモートプレイとクラウドストリーミングの両方に「1080p 高品質」と「1080p 標準」の2つの設定ができました。

設定解像度違い
1080p 高品質1080p1080p 標準よりビットレートが高い(SIE 公式ブログの説明)
1080p 標準1080p従来の1080p
720p720p回線が不安定なとき向け

どちらの1080pも解像度は同じで、1080pを超えるわけではありません。高品質は、同じ1080pをより多くのデータ量で送る設定です。クイックメニューの[最大解像度]から切り替えます。

回線速度は、クラウドストリーミングを始めるのに上り・下りとも5Mbps以上が必要です。720pなら7Mbps以上、1080pなら13Mbps以上が必要で、快適に遊ぶには15Mbps以上が推奨されています。「1080p 高品質」専用の必要速度は公表されていません。

クラウドで使えない機能

クラウドストリーミング中は、システムUIを使ったボイスチャットやメッセージ、パーティーへの招待、フレンドの管理、トロフィーの確認ができません(公式サポート)。ただし、ボイスチャットや招待の機能をゲーム自体が持っている場合は、そちらを使えることがあります。ボイスチャットやメッセージは、スマホの PlayStation App からも使えます。

値上げの経緯と、PS5なしで始める場合の費用

PS Portal の希望小売価格は、発売時の29,980円から2回上がり、今は39,980円です。PS5なしで始める場合の初年度の費用は、希望小売価格ベースで53,880円になります。

時期希望小売価格(税込)
2023年11月15日(発売)29,980円
2024年9月2日〜34,980円
2026年4月2日〜39,980円

各時期の価格は、いずれも SIE の発表によるものです(発売時・2024年9月2日・2026年4月2日)。

PS5なしで遊ぶ場合の初年度の費用は、次のとおりです。

内訳金額(税込)
PS Portal 本体(希望小売価格)39,980円
PS Plus プレミアム 12か月(通常価格)13,900円
合計(1年目)53,880円
  • 実売価格は変動するため、実際の初期費用は購入時の本体価格で変わります(2026年9月21日の価格.com最安は35,480円)
  • 2年目以降は、プレミアムの12か月分13,900円(通常価格)がかかります。1か月だけなら1,550円です
  • カタログにないゲームを遊ぶには、ゲーム代が別にかかります。カタログ内の作品だけで遊ぶなら、追加の購入はいりません
  • PS Plus は時期によってセールがあり、2026年9月30日までは12か月利用権が最大25%オフになっています。対象となる条件は公式ページで確認してください

ここで比べておきたいのが、PS5本体の価格です。国内専用の「PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語専用」は、希望小売価格55,000円で販売されています。PS Portal 本体とプレミアム1年分の合計とほぼ同じ金額です。なお、このモデルは本体言語が日本語のみで、「国/地域」が日本の PlayStation アカウントでしか使えません(公式サポート)。ディスクドライブは別売りです。

PS5本体なら、PS Plusに入らなくても、買ったゲームを遊べます(オンラインマルチプレイには加入が必要です)。一方でテレビかモニターが必要で、持ち歩けません。PS5をまだ持っていない人は、「持ち運べること」と「遊べるゲームの範囲」のどちらを取るかで考えると判断しやすいでしょう。

アップデートで増えたこと

PS Portal は、発売後のアップデートで使える場面が大きく広がりました。主な変化は次のとおりです。

配信日バージョン主な内容
2024年6月20日3.0.0認証が必要な一部の公衆Wi-Fiに接続できるようになった。バッテリー残量の%表示
2024年11月20日4.0.0クラウドストリーミング(ベータ)。PS Link機器の音量設定
2025年11月6日6.0.0クラウドストリーミングの正式開始。購入済みタイトルのストリーミング、新しいホーム画面、3Dオーディオ(有線・PS Link)
2026年3月18日7.0.01080p 高品質モード、ゲームセットのタイトル選択、ゲーム中の招待通知、トロフィー通知の強化

自宅の外でも、高速で安定したWi-Fiがあれば、発売当初からリモートプレイは使えました。3.0.0では、ホテルやカフェなど追加の認証が必要な一部の公衆Wi-Fiにも、スマホでQRコードを読み取ってつなげるようになりました。ただし、遊び心地は回線の速さと安定性に大きく左右されます。各バージョンの内容は、SIE のシステムソフトウェア情報で確認できます。

気になるポイント

弱点は、音声のつなぎ方と、回線への依存です。どちらも買ったあとに変えにくいので、先に確認しておいてください。

Bluetoothのイヤホン・ヘッドホンは使えない

PS Portal は、Bluetoothのオーディオ機器に対応していません。無線で使えるのは、PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットや PULSE Explore ワイヤレスイヤホンなど、PlayStation Link に対応した機器だけです。AirPods のような一般的なBluetoothイヤホンは、つなげません。有線なら3.5mmのヘッドセット端子が使えます。

画面は液晶で、60fpsまで

画面はフルHDの液晶で、最高60fpsです。PS5で120fpsに対応するゲームでも、PS Portal では60fpsまでになります。

遊び心地は回線しだい

リモートプレイもクラウドも、映像を通信で受け取る仕組みです。回線が遅いと画質が落ち、入力の遅れも感じやすくなります。一瞬の反応が勝敗を分ける対戦ゲームを主に遊ぶなら、PS5につないだテレビやモニターで遊ぶほうが確実です。

PS4のゲームはクラウドでは遊べない

PS4のゲームを遊べるのは、PS5からのリモートプレイだけです。PS5を持っていない人が、PS Portal だけでPS4のゲームを遊ぶ方法はありません。

後継機の噂はあるが、公式発表はない

有機ELを積んだ新型の噂は出ていますが、2026年9月21日時点でSIEの公式発表はありません。噂を待つより、今の機能と価格で判断するほうが確実です。

おすすめな人・おすすめしない人

PS Portal が合うのは、テレビやモニターの前から離れてPS5のゲームを遊びたい人です。PS5を持っていない人でも、プレミアムのカタログで遊びたいゲームが見つかるなら選択肢になります。

  • 家族とテレビを共有していて、PS5の前にいられない時間が長い人:リモートプレイで、別の部屋からPS5を遊べます
  • PS5は持っていないが、PS Plusプレミアムのカタログで遊びたい作品がある人:クラウドで、本体なしで遊べます
  • DualSense 由来の機能を、画面一体型の端末で使いたい人:対応タイトルでは、ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーを使えます

次の人には、別の選択肢をおすすめします。

  • Bluetoothイヤホンで遊びたい人:PS Link 対応機器か、有線イヤホンが必要です
  • PS4のゲームをPS5なしで遊びたい人:クラウドはPS5タイトルのみです
  • 対戦ゲームで入力の遅れを極力なくしたい人:PS5をテレビやモニターに直接つなぐほうが向いています

画面を傷から守るなら、PS Portal 用の保護フィルムも検討しておくと安心です。当サイトでは対応フィルムを別の記事でまとめています。

ほかの遊び方との比較

PS5の画面を手元で見る方法は、PS Portal だけではありません。スマホやタブレットでも、アプリとコントローラーがあればリモートプレイはできます。

遊び方必要なものPS5なしで遊べるか
PS Portal本体(リモートプレイならPS5、クラウドならPS Plusプレミアム)可(クラウド・対応PS5タイトルのみ)
スマホ・タブレット・PCで「PS Remote Play」アプリ手持ちの端末、コントローラー、PS5不可
PS5をテレビ・モニターに直接つなぐPS5、テレビかモニター—

スマホやタブレットのアプリでも、PS5のリモートプレイはできます。PS Portal は画面と操作部が一体になったリモートプレイ専用の端末なので、スマホにコントローラーを組み合わせる必要がありません。

もう1つの違いはクラウドです。日本では現在、PS Plus のクラウドストリーミングに対応しているのは PS5 と PS Portal で、PC は今後のアップデートで対応予定とされています(PS Plus 公式)。スマホ・タブレット・PCの「PS Remote Play」アプリは、PS5またはPS4本体から映像を送る別の機能で、本体がないと使えません。

逆に、手元で遊ぶことにこだわらないなら、PS5をモニターに直接つなぐのがいちばん確実です。PS5で遊ぶためのモニターについては、PlayStation 純正の27型モニターを別の記事で取り上げています。

よくある質問

Q
PS5がなくても使えますか?
A

使えます。PS Plusプレミアムに加入すれば、対応するPS5タイトルをクラウドストリーミングで遊べます。ただし、すべてのPS5ゲームが対象ではありません。

Q
PS4のゲームは遊べますか?
A

PS5からのリモートプレイなら、PS5にインストールした対応タイトルを遊べます。クラウドストリーミングでは遊べません。

Q
Bluetoothのイヤホンは使えますか?
A

使えません。無線で使えるのは PlayStation Link 対応機器だけで、有線なら3.5mm端子が使えます。

Q
外出先でも使えますか?
A

高速で安定したWi-Fi環境があれば、外出先でも使えます。ホテルやカフェなど、認証が必要な一部の公衆Wi-Fiにも対応しています。遊び心地は回線の速さと安定性しだいです。

Q
必要な回線速度は?
A

最低5Mbpsです。クラウドストリーミングを1080pで遊ぶには13Mbps以上が必要で、15Mbps以上が推奨されています。

Q
画面の大きさと重さは?
A

画面は8インチのフルHD液晶で、重さは約529gです。本体の大きさは、ITmediaの実測で幅約300mm・奥行き約115mmでした。

Q
PS Plusは必須ですか?
A

リモートプレイだけなら不要です。クラウドストリーミングにはプレミアム、オンラインマルチプレイにはエッセンシャル以上の加入が必要です。

まとめ

PlayStation Portal は、「PS5のリモートプレイ専用機」から「PS5本体なしでも利用できるストリーミング端末」へ用途が広がりました。ただし、PS5なしで遊べるのは PS Plusプレミアムのカタログや購入済みの一部のPS5タイトルに限られます。

  • 8インチのフルHD液晶・約529g。操作部は DualSense がベース。通常色とミッドナイト ブラックは同価格
  • 遊び方は2つ。リモートプレイはPS5が必要でPS Plus不要、クラウドはPS5不要でプレミアムが必須
  • PS4のゲームはリモートプレイのみ。クラウドではPS5タイトルの一部だけが対象
  • 希望小売価格は2回の改定で39,980円。PS5なしで始める初年度の費用は、希望小売価格ベースで53,880円
  • Bluetoothイヤホンは使えない。無線は PlayStation Link 対応機器のみ

すでにPS5を持っていて、テレビやモニターから離れて遊ぶ時間を増やしたい人には、いちばん素直な選択肢です。PS5を持っていない人は、希望小売価格ベースでは同じくらいの金額でPS5 デジタル・エディション 日本語専用も買えるので、持ち運べることにどれだけ価値を感じるかで決めるのがよいでしょう。

項目別評価

実機は未検証です。 公式の仕様と公開されている実測値、価格だけをもとに採点しました。

  • 画面・携帯性:★★★☆☆ 3.5(8インチ フルHD液晶・最高60fps・約529g。有機ELではない)
  • 遊べる範囲:★★★★☆ 4.0(リモートプレイとクラウドの2方式。クラウドはPS5タイトルの一部のみ)
  • 通信の条件:★★★☆☆ 3.0(最低5Mbps、1080pのクラウドは13Mbps以上。回線しだい)
  • 音声まわり:★★★☆☆ 3.0(PS Link と3.5mmに対応。Bluetoothは非対応)
  • コスパ:★★★☆☆ 3.0(2回の改定で希望小売価格39,980円。実売は3.5万円台)
  • 総合:★★★☆☆ 3.5

私自身、PS5 は4K/144Hzのゲーミングモニターにつないで遊んでいます。そのうえで PS Portal の仕様を追ってみると、評価を分けるのは画質よりも「どこで遊べるか」だと感じました。リモートプレイの条件、クラウドの対象タイトル、Bluetooth非対応の3点が自分の遊び方に合うかを確かめてから、購入を検討してみてください。

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