【AIグラス比較】Rokid Ai Glasses Style 徹底解説|RayNeo iO・INMO GO3との違い

Rokid Ai Glasses Style(ブラック)の製品画像と「画面のないAIグラス」「撮る・聞くに絞った」の見出し その他製品
Rokid Ai Glasses Style(ブラック)。製品画像は Rokid 公式。引用: https://jp.rokid.com/products/rokid-ai-glasses-style

AIグラスと聞くと、レンズの内側に文字や地図が浮かぶ姿を思い浮かべる方が多いと思います。2026年9月15日に日本で発売された Rokid Ai Glasses Style は、その画面をあえて載せなかった1本です。見せる代わりに、聞かせる。表示の仕組みを省いたぶん、見た目は普通のメガネにぐっと近づきます。

価格は Rokid の日本公式オンラインショップで税込64,990円、本体は38.5g(レンズを除く)。画面はありませんが、12MPのカメラと左右のスピーカーを積み、「Hi Rokid」と話しかけて ChatGPT や Gemini を呼び出します。

この記事では、当サイトで扱った RayNeo iO・INMO GO3 と比べながら、Style が向く使い方と、翻訳やスマホの条件など買う前に確かめたい点を整理します。ぜひ最後までご覧ください。

Rokid Ai Glasses Style のブラック(濃い色のレンズ)とトランスペアレントグレー(透明なレンズ)を正面から並べた公式製品画像
カラーはブラックとトランスペアレントグレーの2色。カメラはフレームの角に収まっている。引用: https://jp.rokid.com/products/rokid-ai-glasses-style

製品スペック一覧

Rokid 日本公式の製品ページの値を中心に並べました(対応スマホのみ、グローバル版の公式ガイドによる)。防水防塵の等級は記載がありません。また、38.5gはレンズを除いた本体の重さです。実機を量った ITmedia PC USER の記事では45.9gでした。

項目仕様
製品名Rokid Ai Glasses Style
発売2026年9月15日(日本)
価格税込 64,990円(Rokid 日本公式オンラインショップ)
重量38.5g(レンズを除く本体)
ディスプレイ非搭載
カメラ12MP(Sony IMX681)/F2.25/広角109°
撮影写真:最大4K/動画:最大3K・30fps。撮影中は表示灯が点灯
音声指向性スピーカー×2(オープンイヤー)/4マイクアレイ
AIChatGPT・Gemini(ウェイクワード「Hi Rokid」)
翻訳最大76言語(オンライン76言語・オフライン6言語)
操作音声、タップ、ヘッドジェスチャー
バッテリー210mAh・最大約12時間(標準的な使い方)/約20分で80%まで充電
プロセッサQualcomm Snapdragon AR1(2GB RAM/32GB)
通信Wi-Fi 6/Bluetooth 5.3
対応スマホiOS 16.0以降/Android 12以上を推奨(専用アプリ「Hi Rokid」)
度付きレンズ−15.00D〜+15.00D(累進・調光・偏光などにも対応)
フレームTR90/チタン合金ヒンジ
カラーブラック/トランスペアレントグレー
防水防塵記載なし
保証1年

引用: https://jp.rokid.com/pages/rokid-ai-glasses-style
引用: https://global.rokid.com/blogs/academy-style/style-2-4-connect-to-your-devices

この記事の価格について

64,990円は、Rokid 日本公式オンラインショップの税込価格です(2026年9月23日時点で確認)。公式ショップでは9月15日から9月30日までの購入に Style 専用の調光レンズ(10,999円相当)が付く特典があり、この記事の公開日がその最終日にあたります。価格も在庫も動くものなので、購入前には公式ショップで最新の状況をご確認ください。

画面がないAIグラスは、何をするための道具か

画面を持たないので、グラスをかけたまま受け取る答えは音声になります。Style の使い方は、スマートスピーカーをメガネにしたものに近いと考えると分かりやすいでしょう。「Hi Rokid」と呼びかけて、ChatGPT か Gemini に質問する。返事は左右のスピーカーから聞こえてきます。文字で見返したいときは、スマホの Hi Rokid アプリでもAIの回答や翻訳結果を確認できます。操作は音声のほか、タップやヘッドジェスチャーにも対応しています。

ここにカメラが加わると、話は少し変わります。Rokid は機能の例として、AIアシスタントやリアルタイム翻訳、ナビゲーションと並べて「AI画像認識」「AI議事録」を挙げています。目の前のものをカメラに映して尋ねる、会議の音声を記録する——手を空けたまま、見ているものや聞いているものをAIに渡せることが、画面のないAIグラスの存在理由です。

撮影そのものも、この製品の柱のひとつです。12MPのソニー製センサーで写真は最大4K、動画は最大3K・30fpsまで。スマホを取り出して構える間に終わってしまう場面を、目線のまま残せます。

私自身は、望遠に強い OPPO Find X9 Ultra をスマホとして使っています。その立場から見ると、メガネに載った単眼カメラは、スマホの画質を置き換えるものではないと思います。重視したいのは、構えずに撮れることのほうです。子どもと手をつないでいるときや、両手がふさがった作業の途中など、スマホを出せない瞬間にこそ効くカメラです。

翻訳は最大76言語に対応します。ただし内訳を見ると、オンラインで76言語、オフラインでは6言語です。Rokid のグローバル版FAQは、スマホ側で動く翻訳モデルの対応言語を、中国語・英語・日本語・フランス語・ドイツ語・スペイン語の6つとしています(製品名を分けずに書かれた説明です)。

注意したいのは、オフライン翻訳がスマホの処理能力で動くことです。FAQ によれば、iPhone は A18 以降(iPhone 16 シリーズ以降)、Android は Snapdragon 8 Gen 2 以上のチップが目安です。これより古いチップでは言語パックをダウンロードできず、容量も約2.67GB使います。いずれも FAQ では製品名を限定しておらず、Style への適用範囲は明記されていません。Snapdragon 以外のチップを積んだ Android の扱いは、FAQ に書かれていません。私が使っている iPhone SE(第3世代)は A15 なので、この条件には届きません。電波のない場所で頼るなら、手持ちのスマホが対象かを先に確かめておきたいところです。

AIグラス3機種を比較|Styleは「撮る・聞く」に絞った1本

AIグラスは、何を載せて何を省くかで性格がはっきり分かれます。当サイトで扱ってきた画面付きの2機種と並べると、Style の役割が見えてきます。

項目Rokid Ai Glasses StyleRayNeo iOINMO GO3
向く使い方撮る・聞く読む・記録する撮る・読む・聞く
価格(税込)64,990円発売記念 80,000円99,800円
重さ(公称)38.5g(レンズを除く)33g約58g
画面なしあり(単色グリーン)あり(単色グリーン)
カメラ12MPなし8MP
スピーカーあり(2基)なしあり(2基)
連続翻訳(公称)2時間6.2時間約3時間(交換式バッテリー)
防水防塵記載なしIP54記載なし
撮影・録音への配慮撮影中に表示灯カメラなし。録音・翻訳中に表示灯カメラを塞ぐカバー9個を同梱
度付きレンズ提携先(PrimeParticle)で作成公式の度付きレンズサービス専用インサートフレームに加工

※ Style は Rokid 公式、RayNeo iO と INMO GO3 は各記事の執筆時点の公式情報による。重さの測り方は製品ごとに異なります。「向く使い方」は当サイトの整理です。

Rokid Ai Glasses Style・RayNeo iO・INMO GO3の画面・カメラ・スピーカーの有無と、重さ・価格・向く使い方を並べた図
3機種のうち、画面を持たないのは Style だけ。カメラとスピーカーを残して、撮る・聞くに絞っている

RayNeo iO は、字幕を目の前に出し、会議を録音して議事録にすることに振り切った製品でした。カメラもスピーカーも持たず、33gで連続翻訳は6.2時間。読むこと、記録することが中心なら iO が合います。

INMO GO3 は、画面・カメラ・スピーカーをすべて載せた1本です。そのぶん約58gと重く、翻訳の連続使用は約3時間ですが、バッテリーを挿し替えて補う設計です。1本で全部をこなしたいなら GO3 という位置づけです。

Style は、画面をあきらめて撮ることと聞くことを残しました。翻訳を字幕で読むより耳で聞きたい方、写真を構えずに残したい方に向きます。一方で、連続翻訳は3機種でいちばん短い2時間です。防水の等級も書かれていないので、旅行先や屋外で長く使うなら、ここは差し引いて考える必要があります。

なお、同じ Rokid には画面を載せた上位機 Rokid Glasses(109,890円・約49g)もあります。公式の比較表では、スピーカーとマイクの構成(指向性Hi-Fiスピーカー×2/4マイクアレイ)は Style と同じです。

画面付きの2機種の詳しい仕様は、それぞれの記事で整理しています。字幕を目で追いたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

バッテリーは「最大12時間」、ただし使い方で大きく変わる

公式の「最大約12時間」は、標準的な使い方での値です。機能ごとの連続使用時間も公表されていて、こちらを見ると印象がかなり変わります。

使い方連続使用時間(公称)
音楽再生6時間
通話5時間
翻訳2時間
動画撮影45分

翻訳を続けると2時間、動画を撮り続けると45分です。210mAhという容量は、メガネのつるに収めるための現実的なサイズで、ここに無理は言えません。旅行先で翻訳を一日中つけっぱなしにする、イベントを丸ごと録画する、といった使い方には向かないと考えておくのが安全です。

Rokid Ai Glasses Style の使用時間を、標準的な使い方での最大約12時間と、音楽6時間・通話5時間・翻訳2時間・動画撮影45分の横棒で比べた図
最大約12時間は標準的な使い方での値。翻訳や動画撮影を続けると、ずっと短くなる

救いは充電の速さで、約20分で80%まで戻ります。移動の合間に継ぎ足す運用なら現実的でしょう。外出先で充電したい方向けには、Style 専用のポータブル充電ケースも案内されています。ケータイ Watch の報道では価格は12,990円ですが、9月23日時点で公式の商品ページは表示されませんでした。公式ページ内でも容量の表記(3,000mAh/3,150mAh)がそろっていないため、購入前に公式ショップで確かめるのが確実です。

カメラ付きのメガネを人前でかけるということ

カメラの付いたメガネは、かけている本人より周りの人のほうが気にする道具です。Rokid は、カメラの使用中にインジケーターが点灯すると説明しています。撮影していることが外から分かる設計は、最低限の配慮として欠かせません。

それでも、店内や人の多い場所では、インジケーターがあっても相手が気づきにくい場面はあるでしょう。撮影禁止の場所ではカメラを使わない、人を撮るときは相手に一声かける。スマホで撮るときと同じ当たり前を、スマホ以上に意識して使いたい製品です。

度付きレンズと、買う前に確かめておきたいこと

普段メガネをかけている方にとって、度付きにできるかどうかは最初の関門です。Style は −15.00D〜+15.00D の範囲に対応し、累進・調光・偏光などのレンズも選べます。度付きレンズは、Rokid のレンズサービスのページから、Style 向けの提携先 PrimeParticle の専用ページへ案内されます。同じページにあるサービス券(16,990円)や提携店舗での作成は上位機向けで、Style には使えないと明記されています。

PrimeParticle のページでは、価格はレンズの種類やオプションで異なるとされ、具体的な金額は表示されていませんでした。製作期間は平均3〜5営業日です。本体価格とは別に費用がかかる前提で、申し込み前に見積もりを確かめておくのが無難です。

ほかにも、購入前に押さえておきたい条件があります。

  • スマホのOS: 専用アプリ「Hi Rokid」は iOS 16.0以降。Android は Style のセットアップガイドが12以上を推奨し、グローバル版FAQには10以上との記載もあります。Android の方は12以上を目安にするのが安全です
  • Rokidアカウント: Hi Rokid アプリを使うには、Rokid アカウントでのログインが必要です(公式FAQ)
  • AI機能の課金: ChatGPT・Gemini を使う際に追加の費用がかかるかは、公式情報で確認できませんでした
  • 防水防塵の等級: 公式スペックに記載なし。雨の日の屋外や汗をかく運動で使えるかは判断できません
  • 販路: 確認できたのは Rokid 日本公式オンラインショップのみ。Amazon.co.jp や家電量販店での Style 本体の取扱は確認できませんでした

どれも、使い方によっては購入を左右する項目です。気になる点があれば、購入前に公式の問い合わせ窓口で確かめておくことをおすすめします。

どんな人に向くか

両手をふさがずに写真を残したい方

子育て中の外出や旅行、手を使う趣味の途中など、スマホを構えられない場面での記録に向きます。画質よりも「その瞬間を残せたか」を重視する方ほど、満足しやすいはずです。

AIや翻訳を、画面より声で使いたい方

文字を目で追うより、耳で聞くほうが楽という方には、画面なしの設計がむしろ合います。オンライン環境で使う前提なら、76言語の翻訳を耳元で受け取れます。

普通のメガネに近い見た目を重視する方

画面を載せたAIグラスは、どうしてもレンズやフレームに存在感が出ます。表示の仕組みを持たない Style は、見た目を普通のメガネに寄せたい方の選択肢になります。

逆に、音楽や通話だけで足りるなら、カメラもAIも持たないオーディオグラスという選択もあります。価格はずっと下がり、8,778円から選べます。

よくある質問

Q
画面はありますか?
A

ありません。AIの返事や翻訳は、左右のスピーカーから音声で届きます。スマホの Hi Rokid アプリでも確認できます。画面が必要な方は、上位機の Rokid Glasses(109,890円)が選択肢になります。

Q
度付きレンズにできますか?
A

できます。−15.00D〜+15.00D に対応し、累進や調光のレンズも選べます。Style 向けは提携先の PrimeParticle で作成する形で、価格はレンズの種類によって異なります。

Q
撮影していることは周りに分かりますか?
A

Rokid は、カメラの使用中にインジケーターが点灯すると説明しています。

Q
日本語で操作できますか?
A

音声操作の対応言語は12言語で、日本語が含まれています。オフライン翻訳の6言語にも日本語が入っていますが、使えるスマホのチップに条件があります。

Q
どこで買えますか?
A

2026年9月23日時点で確認できた販路は、Rokid 日本公式オンラインショップです。Amazon.co.jp での取扱は確認できませんでした。

まとめ:画面を省いて、撮ることと聞くことに絞ったAIグラス

Rokid Ai Glasses Style は、AIグラスから画面を外し、カメラとスピーカーを残した製品です。字幕を読む RayNeo iO、全部を載せた INMO GO3 に対して、撮る・聞くに役割を絞っています。

  • 設計: 画面なし。答えは音声とスマホアプリで受け取り、12MPカメラで見たものをAIに渡す
  • 価格・重さ: 税込64,990円。38.5gはレンズを除いた本体の値
  • バッテリー: 最大約12時間は標準的な使い方の値。翻訳は2時間、動画撮影は45分
  • 確かめたい点: オフライン翻訳のスマホ条件、Android の対応バージョン、防水、AI機能の課金、販路

翻訳を一日中使いたい方や、字幕を目で追いたい方は、画面付きのモデルと比べてから決めても遅くありません。

項目別評価

発売直後の公開スペックだけで点数をつけるなら、こんな印象です。

  • 軽さ・見た目:★★★★☆ 4.5(レンズを除く本体38.5g、画面なしで普通のメガネに近い)
  • AI・翻訳:★★★★☆ 4.0(ChatGPT/Gemini対応。オフライン翻訳はスマホを選ぶ)
  • カメラ:★★★☆☆ 3.5(12MP・動画3K/30fps、連続撮影は45分)
  • バッテリー:★★★☆☆ 3.0(最大約12時間だが翻訳2時間・撮影45分)
  • コスパ:★★★★☆ 4.0(比べた3機種でいちばん安く、カメラとスピーカーを備える)
  • 総合:★★★★☆ 4.0

私自身はAIグラスを持っていません。それでも RayNeo iO、INMO GO3、VITURE Pro 2 とメガネ型のデバイスを記事で追いかけてきました。そのうちに、このジャンルは「何を載せたか」より「何を省いたか」で選ぶものだと感じるようになりました。Style が省いたのは画面です。それで困らない使い方かどうか、まずはご自身の一日の場面に当てはめてみてください。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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