東京ゲームショウ2026のビジネスデイ2日目、9月18日に幕張メッセを回ってきました。ゲームの祭典ではありますが、周辺機器のブースを歩くと、いま軽量マウスがどこまで来ているのかがひと目で分かります。
この日並んでいたのは、約39g・40g・49gの4機種です。数年前なら「50gを切ったら超軽量」と言われていたのに、会場では40g前後が普通の顔をして置かれていました。しかも4機種のうち3機種が、最大8,000Hzのポーリングレートに対応しています。
展示していたのはふもっふのおみせのブース(10-E20)と、KIBU・GattMooの区画です。この記事では、会場のスペックカードから読み取った数字と、実際に持ってみた感触をまとめます。ぜひ最後までご覧ください。
会場に並んだ4機種
重さの順に並べると、4機種は約39gから49gの間に収まります。センサーはPixArtの上位2種で、最大ポーリングレートだけがきれいに分かれました。
| モデル | 重量 | センサー | 最大ポーリングレート | 国内で買えるか |
|---|---|---|---|---|
| Arbiter Studio MONARCH | 約39g | 未発表 | 8,000Hz | 価格・発売日とも未発表 |
| Arbiter Studio AKITSU MEDIUM | 40±2g | PAW3950 | 8,000Hz | 21,480円で販売中 |
| Soultake TYPE-33 EVO | 40±3g | PAW3950 | 8,000Hz | 不明(後述) |
| FineMax Noah | 49g | PAW3395 | 4,000Hz | 18,980円〜 |
※重量とセンサーは、各社の公式情報と会場のスペックカードから。MONARCHはセンサーが公表されていません。
Arbiter Studio はふもっふのおみせとの共同出展で、同じブースにFineMaxの展示もありました。Soultake TYPE-33 EVO だけは別区画のKIBU・GattMoo側です。同じ「軽量マウス」でも、置かれていた場所は離れています。
約39gの新作「MONARCH」
Arbiter Studio が今回の目玉として出していたのが、新作マウスの MONARCH です。公表されているのは約39g、最大8,000Hz、ブラックとホワイトの2色という3点だけで、価格も発売日も出ていません。壁の大判ビジュアルと展示卓があるだけ、という状態でした。
ポーリングレートの8,000Hzは、マウスがPCへ位置を報告する回数が毎秒8,000回という意味です。数字が上がると何が変わるのかは、用語解説で整理しています。
同じブースには、同社として初めてというキーボードケース「EXO60」も並んでいました。マウスのメーカーという印象が強いブランドですが、守備範囲を広げにきています。壁際には、にじさんじENやチェンソーマン、鋼の錬金術師とのコラボ製品も置かれていて、デバイスとキャラクターを組み合わせる流れはこのブースでも同じでした。

AKITSU MEDIUMは、いま21,480円で買える
同じ Arbiter Studio の AKITSU MEDIUM は、すでに国内で販売されているモデルです。今回は強化版として、センサー性能の向上、新しい表面コーティング、サイドシェルの剛性アップを訴えていました。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 重量 | 40±2g |
| センサー | PixArt PAW3950(最大30,000DPI/750IPS) |
| スイッチ | Huano(8,000万回) |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz(付属レシーバー使用時) |
| バッテリー | 1,000Hzで最大50時間/8,000Hzで約14時間 |
| サイズ | 123×62.5×38.5mm |
| 素材 | カーボンファイバー複合素材 |
| 価格 | 21,480円(税込・ふもっふのおみせ) |
8,000Hzで動かすと駆動時間が3分の1近くまで落ちる点は、買う前に知っておきたいところです。無線で1日中使うなら1,000Hzのままにしておく、対戦で詰めたいときだけ上げる、といった使い分けが現実的でしょう。
ひとつ、私の側で確定できなかったことがあります。会場の壁に大きく出ていたのは穴あき(ハニカム)のシェルでしたが、公式の説明は「サイドホールのないデザイン」です。展示卓にも穴あきの黒い個体が並んでいて、どれがAKITSU MEDIUMで、どれが別の機種だったのかは、その場では判別できていません。

FineMax Noahは49gのマグネシウム
同じブースにあった FineMax Noah は、シェルにマグネシウムを使った左右対称のマウスです。会場のスペックカードには「49g」「最大4,000Hz」「高含有マグネシウム素材採用」「最大60時間のワイヤレス使用時間」「2.4Gワイヤレス+有線のデュアルモード」「軽快でシャープなクリック感」と並んでいました。
一方、公式サイトと国内代理店の表記は少し違います。公式は48g±2、センサーはPAW3395、バッテリーは最大80時間。サイズは122×66×38mmで、シェルはマグネシウム、底面は樹脂という組み合わせです。国内ではふもっふのおみせが18,980円、パソコンSHOPアークが23,980円(2025年4月25日発売)で扱っています。
会場カードの60時間と、公式の80時間は食い違ったままです。どちらが新しい数字なのかは分かりませんでした。購入前に販売ページの表記を確認してください。

正体がつかめない「Soultake TYPE-33 EVO」
KIBU・GattMooの区画にあったのが Soultake TYPE-33 EVO です。会場のスペック表には、次の内容が書かれていました。
- 形状: 左右対称/素材はプラスチック
- スイッチ: Omron製の光学式マイクロスイッチ
- 重量: 40±3g(ソールを除く)
- センサー: PAW3950/最大8,000Hz
- その他: 高さを抑えたローハンプ形状、誤入力を防ぐFlash Triggerモード、有線+2.4GHzワイヤレス
スペックだけ見れば、この日いちばん軽い部類です。ところが記事を書くにあたって調べたところ、Soultakeというブランドも、TYPE-33 EVOという製品も、公式サイト・販売店・メディアのどこにも見つかりませんでした。KIBUが公表している取扱ブランドの一覧にも入っていません。
ここに書いた数字は、会場のスペック表だけが根拠です。価格も発売時期も国内での買い方も分からないので、気になる方は続報を待つことになります。


会場で触った感触
4機種とも実際に持ってみました。共通していたのは、やはり軽いこと、そしてソールの面積が大きく、滑りがいいことです。クリック感もしっかりしていて、軽さのために押した感触が痩せている、ということはありませんでした。
外装がハニカム(穴あき)のものとそうでないもので、手触りははっきり違います。ただし、持ったときの使用感が大きく変わる印象はありませんでした。私が普段使っているロジクールのマウスと比べても、軽さの方向性は同じで、そこから先は好みの差だと感じます。
ただし、展示台で持ち上げて動かしただけで、PCを操作したわけではありません。センサーの挙動やクリックの戻り、長時間使ったときの疲れ方までは、この場では判断できていません。

いま国内で買えるのはどれか
4機種は、買える状態がきれいに分かれます。
- 今すぐ買える: AKITSU MEDIUM(21,480円)、FineMax Noah(18,980円〜)
- 待ちの段階: MONARCH(価格・発売日とも未発表)
- 情報待ち: Soultake TYPE-33 EVO(公式情報が見当たらない)
選び分けの基準はシンプルです。8,000Hzまで使いたいならAKITSU MEDIUM、4,000Hzで十分なら約3,000円安いNoahという並びになります。ポーリングレートを上げるほどバッテリーは短くなるので、無線で長時間使う人はそこも見てください。
どちらもブースを出していたふもっふのおみせが国内で扱っているブランドで、Amazonにも正規代理店の出品があります。海外の小さなブランドは、買ったあとのサポートが不安になりがちですが、この2つは国内の窓口がある側です。
軽量マウスをもう少し広く比べたい方には、価格帯別にまとめた記事があります。
よくある質問(FAQ)
- QMONARCHはいつ、いくらで買えますか?
- A
価格も発売日も未発表です。公表されているのは約39g・最大8,000Hz・2色展開という3点だけです。
- QAKITSU MEDIUMとFineMax Noahはどちらが軽いですか?
- A
AKITSU MEDIUMが40±2g、Noahが49gで、AKITSU MEDIUMのほうが約9g軽い計算です。
- Q8,000Hz対応のマウスはバッテリーが短いですか?
- A
短くなります。AKITSU MEDIUMは1,000Hzで最大50時間ですが、8,000Hzでは約14時間とされています。
- QSoultake TYPE-33 EVOはどこで買えますか?
- A
分かりません。公式サイトも取扱店も確認できず、会場のスペック表以外に情報がない状態です。
- Qこれらは会場で買えましたか?
- A
私が見た範囲では、この4機種に会場販売の表示はありませんでした。AKITSU MEDIUMとNoahは通販で購入できます。
まとめ:40g前後が、特別ではなくなった
TGS2026の会場で並んでいた4機種は、40g前後が当たり前になったことを分かりやすく示していました。数字の競争は8,000Hz対応とバッテリーの兼ね合いへ移っていて、軽さだけで選ぶ段階ではなくなっています。
- MONARCH: 約39g・8,000Hz。価格と発売日は未発表
- AKITSU MEDIUM: 40±2g・PAW3950。国内21,480円で購入できる
- FineMax Noah: 49g・4,000Hz。会場カードは60時間、公式は80時間で表記が割れている
- TYPE-33 EVO: 40±3g・PAW3950。ブランドの公式情報が見つからない
- 触った感触は4機種とも軽く、ソールの滑りとクリック感は良好。ただし展示台で持っただけ
今すぐ軽いマウスが欲しい人は、国内で買えるAKITSU MEDIUMかNoahの二択になります。8,000Hzに価値を感じるかどうかで、ほぼ答えが決まるはずです。
私自身、普段はロジクールのマウスを使っていますが、40g前後を並べて持ち比べると、59gでも重く感じてしまうから困ります。軽さの基準は、こうして少しずつ更新されていくのだと思います。気になる方は、ぜひ一度手に取ってみてください。



