【8月14日発売】BenQ MOBIUZ EX271QMZ|約104,200円のQD-OLEDを、同じ帯の42機種と並べてみた

3.5
BenQ MOBIUZ EX271QMZの価格ポジション図。26.5〜27型WQHD有機EL 42機種の価格分布で、最安49,980円・中央値78,150円に対し本機は約104,200円 モニター
26.5〜27型・WQHD・有機ELの42機種を価格順に並べた分布。最安49,980円、中央値78,150円に対し、EX271QMZは約104,200円(価格.com 2026年8月8日時点をもとに作成)

有機ELのゲーミングモニターを調べていると、去年と今年で景色がずいぶん変わったことに気づきます。少し前まで「27型のWQHDで有機EL」といえば15万円コースが当たり前でしたが、いま価格.comで同じ条件を絞ると、いちばん安いものは5万円を切りかけているんです。パネルが行き渡ると、こうも早く値段が動く。

そこへBenQが新製品を出します。MOBIUZ EX271QMZ、量子ドット有機ELのWQHDで240Hz、応答速度0.03ms。2026年8月14日発売で、実売予想は104,200円前後です。

数字だけ見れば文句のつけようがありません。コントラスト比150万:1、色域DCI-P3 99%、0.03ms。ただ、公式の仕様表を開いて、そのまま価格.comで同じ条件の製品を数えていったところ、少し違う景色が見えてきました。この製品を評価するのに必要なのは、単体のスペックではなく「同じ棚に何が並んでいるか」のほうです。

そこで今回は、まずEX271QMZの確定スペックを押さえます。そのうえで同じ26.5〜27型・WQHD・有機ELという条件で市場を実際に数えて、この104,200円がどこに立つのかを見ていきます。価格はすべて税込、2026年8月8日時点で確認したものです。

EX271QMZの確定スペック

まずは公式の仕様表から。ここは推測を挟まず、BenQが公表している値だけを並べます。

項目内容
価格約104,200円(実売予想価格)
発売日2026年8月14日
画面サイズ26.5インチ(27型ではない)
パネル量子ドット有機EL(QD-OLED)
解像度2560×1440(WQHD)
リフレッシュレート240Hz
応答速度0.03ms(GtG)
輝度標準200cd/m²/ピーク400cd/m²
コントラスト比1,500,000:1
色域DCI-P3 99%
HDR仕様表は「HDR10対応」、製品ページは「DisplayHDR True Black」(認証グレードは非公表)
可変リフレッシュレートAMD FreeSync Premium
端子HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB Type-C(15W給電)、3.5mm音声出力
スピーカー2W×2
スタンドチルト −5〜15°、スイベル ±15°、高さ調節100mm(ピボットの記載なし)
VESAマウント100×100mm
サイズ・重量609.3×425.4×223.5mm・6.3kg
焼き付き対策Intelligent OLED Protection Suite(Pixel Refresh/Pixel Shift/Idle Dimmer/Logo Dimming)
独自機能Smart Game Art、Color Shuttle、High Pixelコントラスト調整、グラデーション色補正、Brightness Flow

付属品はクリーニングクロス・クイックスタートガイド・安全上の注意と、DisplayPort 1.4ケーブル。HDMIケーブルの記載はありません。

BenQ MOBIUZ EX271QMZ の正面。26.5型の量子ドット有機ELパネルと白いスタンド
26.5型の量子ドット有機EL。スタンドはチルト −5〜15°、スイベル ±15°、高さ調節100mmで、ピボットの記載はない。引用: https://www.benq.com/ja-jp/monitor/gaming/ex271qmz.html

「27型」と書かれていますが、26.5型です

細かい話に聞こえるかもしれませんが、ここは最初に潰しておきたいところです。

EX271QMZの画面サイズは26.5インチで、これはBenQ公式の製品ページにも仕様表にもそう書かれています。ところがエルミタージュ秋葉原の記事はこれを「27型」と記載していました。PC WatchとBenQ公式は26.5型なので、こちらが正しいはずです。

なぜ混同が起きるのかというと、同時発表の3機種で型番がほとんど同じだからです。

型番サイズパネルリフレッシュレート応答速度コントラスト比色域端子価格発売
EX271QMZ26.5型量子ドット有機EL240Hz0.03ms1,500,000:1P3 99%HDMI 2.1×2約104,200円8月14日
EX271QM27型IPS320Hz1ms1,000:1P3 95%HDMI 2.1×2未定9月
EX271QP27型IPS260Hz1ms1,300:1P3 95%HDMI 2.0×2未定9月

3つとも「EX271Q」で始まって、末尾が MZ / M / P と1〜2文字違うだけ。そのうち有機ELの1機種だけがサイズも違うわけです。

もうひとつ見落としやすいのがEX271QPのHDMIが2.0である点。PS5やXbox Series Xをつないで1440p/120Hzを狙う人にとっては、ここが2.1かどうかで意味がまるごと変わります。9月発売の2機種は価格も未定なので、この2機種を待つなら情報がそろってから判断するほうが安全です。

240Hzは、もうこの帯の最低ラインでした

ここが今回いちばん時間をかけて調べた部分です。

価格.comでWQHD(2560×1440)・有機ELパネルという条件を入れて絞り込むと、該当は42製品でした。サイズはすべて26.5型・26.7型・27型のいずれかです。1件ずつ確認していって、驚いたのが次の点でした。

42製品すべてが240Hz以上でした。

つまりこの帯では、240Hzは「速い」ではなく「標準」です。実際に並んでいたリフレッシュレートは240Hz、280Hz、360Hz、480Hz、500Hz、540Hzの6種類だけ。差がつくのは240Hzより上に入ってからで、240Hzは入場券のようなものになっています。

価格の分布も見ておきます。

指標
最安49,980円(MAXZEN MGM27IC06-Q240-WH・240Hz)
中央値78,150円
最高198,800円
104,200円より安い製品27製品(42製品中64%)

中央値が78,150円です。EX271QMZの104,200円は、そこから2万6千円ほど上に立つことになります。

安い側を価格順に並べると、こうなります。

価格リフレッシュレートパネル製品
49,980円240HzOLEDMAXZEN MGM27IC06-Q240-WH
55,836円240HzQD-OLEDAOC Q27G40ZDF/11
58,320円280HzQD-OLEDAOC Q27G4ZD/11
59,800円240HzOLEDLG UltraGear 27GX704A-B
62,800円240HzQD-OLEDMSI MAG 274QP QD-OLED X24
64,980円240HzQD-OLEDAlienware AW2726DM(直販)
65,780円240HzOLEDAcer Predator X27U
68,000円240HzWOLEDASUS ROG Strix OLED XG27AQDMG
75,799円280HzQD-OLEDMSI MAG 271QP QD-OLED X28
77,800円280HzOLEDIODATA GigaCrysta EX-GDQ271UEL
78,150円← 42製品の中央値はここ
78,500円280HzOLEDLG UltraGear 27GX700A-B(満足度4.00/3件)
92,800円280HzWOLEDGIGABYTE MO27Q28G
99,800円240HzQD-OLEDフィリップス EVNIA 27M2N6501L/11
約104,200円240HzQD-OLEDBenQ MOBIUZ EX271QMZ(本機)
108,000円360HzQD-OLEDMSI MPG 271QRX QD-OLED
129,800円540HzタンデムOLEDLG UltraGear 27GX790B-B

このリストで気になるのは、上下の両方です。

下を見れば、62,800円でQD-OLEDの240Hzが買えます。EX271QMZとの差は41,400円。上を見れば、3,800円足すだけで360Hzの MSI MPG 271QRX に届きます。104,200円という価格は、QD-OLEDの240Hzとしてはかなり高い側で、かつ次のクラスにあと一歩という、少し居心地の悪い位置に立っています。

なお応答速度の表記は測定基準によって意味が変わるので、0.03msという数字だけを他社と比べるのは危険です。基準の読み方は別記事で整理しています。

BenQ自身のラインナップに置くと、意図が見えてきます

他社と並べるとやや高く見えるこの製品も、BenQの棚の中では話が違います。

型番サイズ解像度リフレッシュレート価格
EX271QMZ26.5型WQHD240Hz約104,200円
EX271QZ26.5型WQHD500Hz175,320円
EX271UZ26.5型4K240Hz159,800円

BenQにはすでに、同じ26.5型のWQHD量子ドット有機ELで500Hzという上位機(EX271QZ・175,320円)があります。そして4K版のEX271UZが159,800円。EX271QMZはその下に置かれた、BenQ製QD-OLEDのいちばん買いやすい入口という位置づけです。

こう並べると納得感が出ます。500Hzは要らない、4Kも要らない、でもBenQの画づくりと機能は欲しい。そういう人に向けて71,120円下げた1台、と読むのが素直でしょう。社内の序列としては筋が通っています。

問題は、読者が買い物をするときに見るのはBenQの棚ではなく、価格.comの棚だということです。そこには62,800円のQD-OLEDが並んでいます。

公式の仕様表を読んで気づいた4つ

各媒体の記事には出ていないけれど、購入判断に効きそうな点が4つありました。いずれもBenQ公式の仕様表に書かれている値です。

輝度の標準値は200cd/m²です。報じられているのはたいてい「最大400cd/m²」のほうですが、これはピーク時(HDR表示など、画面の一部が明るく光るとき)の値。全画面を白で表示したときの標準輝度は200cd/m²です。有機ELとしては珍しくない仕様ですが、明るい部屋で使う人は、この200という数字のほうを見ておいたほうがいいと思います。

HDRの表記が、公式サイトの中で食い違っています。製品ページには「DisplayHDR True Black」と書かれているのに、仕様表のHDRの欄は「HDR10対応」どまり。True Blackには400と500のグレードがありますが、どちらなのかは公表されていません。DisplayHDRの認証と「HDR対応」は意味がまったく違うので、ここは断定できないまま買うことになります。

USB Type-Cは15W給電です。映像入力に対応したType-Cが1つありますが、給電は15Wまで。ノートPCを1本つないで充電しながら使う、という運用には足りません。兄弟機のEX271UZは90W給電なので、ここは明確に差がつけられています。

スタンドはチルト −5〜15°、スイベル ±15°、高さ調節100mm。ピボット(縦回転)の記載はありません。チルトが上15°まで、昇降が100mmというのは、10万円級のモニターとしては控えめな部類です。VESA 100×100には対応しているので、アームを前提にするなら関係のない話ではあります。

気になるポイント

パネルの保証は1年です

買う前に一度は目を通しておいたほうがいい話です。

BenQのゲーミングモニターは3年保証です。ただし保証期間のページを読むと、こう書かれています。

G/EX/EW/MA/RD/ZOWIE XLシリーズ(型番がG/EX/EW/MA/RD/XLから始まる製品)3年保証(パネル・バックライトは1年保証)

本体は3年、パネルは1年。有機ELで心配になるのはまさにパネルの焼き付きなので、いちばん不安な部分がいちばん短いという構造になっています。焼き付きが保証対象になるかどうかについては、公式ページに明確な記載を見つけられませんでした。

焼き付き対策の機能そのものは手厚いほうです。Pixel Refresh、Pixel Shift、Idle Dimmer、Logo Dimming が一通りそろっています。それでも10万円を出す買い物ですから、購入前に販売店へ保証条件を確認しておく価値はあります

HDMIケーブルは付属しません

付属品の一覧は「クリーニングクロス、クイックスタートガイド、Safety Instruction」で、信号ケーブルとしてはDisplayPort 1.4ケーブルが付くという記載があります。HDMIケーブルの記載はありません。

PCとDisplayPortでつなぐだけなら困りませんが、PS5などをHDMI 2.1でつなぐつもりなら、ケーブルを別に用意する必要があります。

9月発売の2機種は価格が出ていない

同時発表のEX271QM(320Hz)とEX271QP(260Hz)は、どちらも日本価格が未定です。IPSの320Hzがいくらで出てくるかによっては、「有機ELではなくこっち」という選択が生まれる可能性があります。急いでいないなら、9月まで待って3機種を並べてから決めるほうが情報量は増えます。

発売前なので実機レビューがない

執筆時点では発売前で、実機レビューは存在しません。本記事はBenQ公式の公表値と各媒体の発表記事、そして価格.comの掲載情報にもとづく整理です。実際の発色、ABL(明るさ制限)の効き方、テキストのにじみ具合、ファンやコイル鳴きの有無といった、実機でしか分からない部分には踏み込めていません。

とくにQD-OLEDは表面処理の違いで印象が大きく変わるパネルなので、そこは実機を見るまで判断を保留するのが誠実だと思います。

では、何に104,200円を払うのか

ここまで価格の話ばかりしてきましたが、この製品にしかないものもきちんとあります。

パネルそのものは一級品です。コントラスト比1,500,000:1、色域DCI-P3 99%、応答速度0.03ms(GtG)。数字の上では、42製品のどれと比べても引けを取りません。安い側のOLEDにはWOLEDや世代の古いパネルも混ざっているので、「同じ有機EL」とひとくくりにできるわけではないという点は公平に書いておきます。

EX271QMZ の暗部表現の比較イメージ。左が一般的なモニター、右がMOBIUZモニター
BenQが示す暗部表現の比較イメージ(左が一般的なモニター、右がMOBIUZ)。コントラスト比150万:1という数値の狙いどころが分かる。ただしメーカーによる演出画像で、実機の見え方を保証するものではない。引用: https://www.benq.com/ja-jp/monitor/gaming/ex271qmz.html

Smart Game Artは、AIがゲームのシーンをリアルタイムで認識して、色・明るさ・コントラストを自動で調整する機能です。ファンタジー、Sci-Fi、リアリスティックという3つのアートスタイル別カラーモードも用意されています。この手の自動調整は好みが分かれるところですが、設定を詰めるのが面倒な人にとっては、そのまま使える状態に近づけてくれる機能ではあります。

EX271QMZ のグラデーション表現の比較イメージ。左が一般的なモニター、右がMOBIUZモニター
グラデーション色補正の比較イメージ。空の階調が潰れずに伸びる、というのがBenQの主張。こちらもメーカーによる演出画像である点は割り引いて見たい。引用: https://www.benq.com/ja-jp/monitor/gaming/ex271qmz.html

Color Shuttleは、120以上のゲームプロファイルを持つPC用ソフトウェア。タイトルごとに画質設定を切り替える手間を省けます。このあたりの作り込みはBenQの得意分野で、他社の同価格帯にそのまま代わりになるものは見当たりません。

そしてIntelligent OLED Protection Suite。パネル保証が1年である以上、焼き付き対策の作り込みは実質的な保険になります。

まとめると、104,200円のうちパネルの数値で説明できるのは7万円台までで、残りはBenQの画質調整機能と焼き付き対策への支払い、と考えるのが実態に近いはずです。それを高いと見るか妥当と見るかは、モニターの設定を自分で詰めるのが好きかどうかで、たぶん真っ二つに割れます。

こういう人はどうすべきか

こういう人判断理由
BenQの画質調整機能を使いたい買う理由になるSmart Game ArtとColor Shuttleは他社に代替がない
とにかくQD-OLEDを安く試したい他機種を検討62,800円でQD-OLEDの240Hzがある
240Hzより上が欲しい3,800円足す108,000円で360Hzの MSI MPG 271QRX
焼き付きが不安保証条件を確認本体3年でもパネルは1年
明るい部屋で使う要注意標準輝度は200cd/m²
ノートPCを1本でつなぎたい他機種を検討Type-Cの給電は15Wまで
画面を縦にしたいアーム前提なら可ピボットの記載なし。VESA 100×100は対応
急いでいない9月まで待つ同シリーズのIPS 2機種の価格が未定

判断の分かれ目は「BenQの機能に3万円払えるか」、この一点だと思います。同じQD-OLEDの240Hzという条件だけなら、6万円台から選べます。そこに3万円強を上乗せする理由になるのは、パネルの世代差と、Smart Game ArtやColor Shuttleといった作り込みの部分です。

逆に、モニターは箱から出して繋いだらそれで終わり、という使い方をする人にとっては、その3万円は使われないまま終わる可能性が高いとも思います。

よくある質問(FAQ)

Q
EX271QMZは27型ですか?
A

26.5型です。BenQ公式の製品ページと仕様表はどちらも26.5インチと記載しています。一部の媒体が27型と書いていますが、同時発表のEX271QM(320Hz)とEX271QPが27型なので、そちらと混同したものと思われます。型番が「EX271Q」で始まる3機種のうち、有機ELの本機だけがサイズが違います。

Q
104,200円は高いですか?
A

同じ条件(WQHD・有機EL)の42製品と並べると、104,200円より安い製品が27製品あります。中央値は78,150円で、最安は49,980円です。数値だけで比べるなら高い側に入ります。ただしBenQ自身のラインナップでは、500Hzの EX271QZ が175,320円、4KのEX271UZが159,800円なので、社内では入門的な位置づけになります。

Q
焼き付きの保証はありますか?
A

BenQのゲーミングモニターは3年保証ですが、保証期間のページには「パネル・バックライトは1年保証」と明記されています。有機ELで問題になるのはパネルなので、実質的な保護は1年と考えるのが安全です。焼き付きが保証対象になるかどうかについては、公式ページに明確な記載を見つけられませんでした。購入前に販売店で確認することをおすすめします。

Q
HDRはどの程度期待できますか?
A

BenQの製品ページには「DisplayHDR True Black」と書かれていますが、仕様表のHDR欄は「HDR10対応」となっていて、公式サイトの中で表記が食い違っています。True Blackには400と500のグレードがありますが、どちらなのかは公表されていません。輝度はピークで400cd/m²、標準で200cd/m²です。

Q
ケーブルは付属しますか?
A

DisplayPort 1.4ケーブルは付属します。HDMIケーブルは付属品の一覧に記載がありません。PS5などをHDMI 2.1でつなぐつもりなら、別途用意してください。

Q
同時発表のIPS 2機種はどうですか?
A

EX271QMが27型IPSで320Hz・1ms・コントラスト1,000:1、EX271QPが27型IPSで260Hz・1ms・コントラスト1,300:1です。どちらも2026年9月発売予定で、日本価格は未定です。なおEX271QPはHDMIが2.0なので、家庭用ゲーム機で1440p/120Hzを狙う用途では条件が変わります。

まとめ

パネルは一級品ですが、この製品を評価するには同じ棚に並ぶ42機種を先に見る必要がありました。

  • 約104,200円・2026年8月14日発売。26.5型の量子ドット有機EL、WQHDで240Hz
  • 「27型」ではなく26.5型。同時発表のIPS 2機種が27型で、型番もほぼ同じなので混同しやすい
  • 240Hzはこの帯の最低ライン。WQHD・有機ELの42製品は、すべて240Hz以上だった
  • 中央値は78,150円、最安は49,980円。104,200円より安い製品が27製品ある
  • 3,800円足すと360Hz(MSI MPG 271QRX・108,000円)が見えてくる
  • 輝度の標準値は200cd/m²。報じられている「最大400cd/m²」はピーク時の値
  • HDRの表記が公式内で食い違う。仕様表はHDR10対応、製品ページはDisplayHDR True Black。認証グレードは非公表
  • 本体3年保証でも、パネル・バックライトは1年。有機ELでいちばん不安な部分がいちばん短い
  • Type-Cの給電は15Wまで。スタンドは昇降100mm・ピボットの記載なし。HDMIケーブルは非同梱
  • 払う価値があるのはQD-OLEDのパネル性能と、Smart Game Art・Color Shuttle・OLED Protection Suiteという作り込み

「BenQの機能に3万円払えるか」——この記事の判断は、最終的にここへ収束します。同じQD-OLEDの240Hzなら6万円台から選べるので、価格だけで選ぶ人にとってこの製品は選択肢に入りません。逆に、ゲームごとに画質を詰めたい人や、BenQの色づくりを知っている人にとっては、その3万円は納得できる差額だと思います。

現時点での評価

発売前なので、公開されているスペックと市場の実勢から点数をつけるとこうなります。

  • パネル性能:★★★★★ 5.0(QD-OLED・150万:1・0.03ms・DCI-P3 99%)
  • 機能性:★★★★☆ 4.0(Smart Game ArtとColor Shuttleは強い。ただしType-Cは15W止まり)
  • 競技適性:★★★★☆ 4.0(240Hz・0.03msで十分。ただし同価格帯に360Hzがある)
  • 焼き付き耐性:★★★☆☆ 3.0(対策機能は充実。ただしパネル保証は1年)
  • コスパ:★★☆☆☆ 2.5(42機種中27機種が安い。中央値は78,150円)
  • 総合:★★★☆☆ 3.5

急いでいないのであれば、9月に出るIPS 2機種の価格を見てから決めるのも手です。同シリーズで320Hzのモデルが控えているので、有機ELにこだわらないなら選択肢が増えます。ただし発売直後の初値は下がりやすいので、そこは天秤にかけてください。

実機レビューが出そろい次第、本記事も更新します。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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