【4:3は無印だけ】Galaxy Z Fold8/Ultra/Flip8|3機種の違い

4.0
Galaxy Z Fold8を折りたたんだ状態で手に持ったキービジュアル スマホ
幅広で背の低いボディが特徴のGalaxy Z Fold8。開くと4:3の横長画面になる。引用: https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-z-fold8/

サムスンが7月22日のGalaxy Unpackedで予告していた「新しいかたち」。その正体は、開いた画面を4:3の横長に変えた折りたたみでした。日本発売は2026年8月7日で、予約はすでに始まっています。

ただしここに大きな誤解が生まれやすいポイントが潜んでいました。4:3を採用したのは無印のGalaxy Z Fold8だけで、上位のFold8 Ultraは従来どおりの縦長ブック型を踏襲しています。つまり今回のFoldシリーズは「新しいかたち」と「従来型の完成形」の2系統に分かれました。

この記事では3機種のスペックと、4:3が何を変えるのか、そしてFold8だけが使える機能までを整理します。8月6日締切の予約特典にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

3機種のスペック比較

まずは主要スペックを並べます。価格はSIMフリー版の最小構成(税込)です。

項目Fold8 UltraFold8Flip8
価格296,780円〜269,880円〜192,680円〜
メイン画面8.0型 2504×22567.6型 4:36.9型
カバー画面6.5型 21:95.5型 10:164.1型
厚さ(開/閉)4.1 / 8.9mm4.5 / 9.7mm6.1 / 13.1mm
重量約215g約201g約180g
メインカメラ2億画素+超広角+望遠5,000万+超広角5,000万+超広角
バッテリー5,000mAh4,800mAh4,300mAh
充電有線45W/無線20W有線45W/無線20W有線25W/無線15W

SoCは3機種ともSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyです。Flip8については欧州・韓国版がExynos 2600ですが、日本版はSnapdragonが搭載されます。OSはAndroid 17ベースのOne UI 9、防水防塵はIP48。ドコモ版の型番はUltraがSC-56G、Fold8がSC-57G、Flip8がSC-55Gです。

「新しいかたち」の正体は4:3、ただしFold8だけ

ここが今回いちばん重要な部分です。

従来のFold7は「縦長のスマホを開くと、ほぼ正方形の8.0型になる」という設計でした。Fold8はこれを変えて、「幅広で背の低いスマホを開くと、横長4:3の7.6型になる」形にしています。閉じた状態は幅81.9mm×高さ123.9mm。開くと161.4×123.9mmで、比率としてはiPad miniに近い横長タブレットです。

一方のFold8 Ultraは、Fold7と同じ約1.11:1の縦長ブック型のままです。カバー画面も21:9で従来どおり。つまりUltraは形を変えずに中身を磨いたモデルで、無印Fold8だけが新しい形に踏み出しました。

4:3にする利点は主に2つです。ひとつは黒帯が減ること。16:9や16:10の動画やWebページを表示したとき、上下の余白が最小限で済みます。もうひとつが見開き表示との相性で、実機に触れた各媒体はマンガの見開きが理想的だと評価していました。

Fold8だけが使える縦3分割

もうひとつ面白いのが、Fold8限定の機能があることです。

縦に3分割したマルチウィンドウは、Fold8でしか使えません。上位のFold8 Ultraでさえ縦分割は2つまでです。横に広い4:3だからこそ成立する機能で、下位モデルが上位モデルを機能面で上回るという珍しい構図になっています。

SNSのタイムライン、ブラウザ、メッセージアプリを縦に並べて同時に見る、といった使い方ができます。折りたたみに求めるものが「大画面での情報量」なら、この一点でFold8を選ぶ理由になるでしょう。

Flex Titaniumで折り目はどこまで消えたか

折りたたみスマホ最大の弱点だった折り目にも手が入りました。

Fold8とFold8 Ultraには「Flex Titanium」という新しいヒンジ構造が採用されています。従来のポリマーフィルムをチタン合金フィルムとチタンプレートに置き換えたもので、厚さは髪の毛の約3分の1、強度は従来比20倍。硬いチタンに柔軟性を持たせるため、折り目の部分にはマイクロパターンの穴が開けられています。

実機に触れた複数の媒体が「折り目がほぼ見えない」と報告しており、スペック上の話にとどまっていない点は評価できます。ただしFlip8には非搭載なので、縦折りを検討している方は期待しないほうがいいでしょう。

Ultraは薄くなってバッテリーが増えた

Fold8 Ultraの進化も筋が通っています。厚さは開いた状態で4.2mmから4.1mmへ薄くなりながら、バッテリーは4,400mAhから5,000mAhへ600mAh増加。充電も25Wから45Wへとほぼ倍速になりました。

薄型化と大容量化は本来トレードオフの関係にあるので、これを同時に達成しているのは素直にすごいところです。超広角カメラも1,200万画素から5,000万画素へ刷新されています。

Galaxy Z Fold8 Ultraの薄型ボディと3眼カメラ
Galaxy Z Fold8 Ultraは開いた状態で4.1mm。薄型化しながら5,000mAhと45W充電を実現している。引用: https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-z-fold8-ultra/

気になるポイント

魅力の多い新型ですが、正直に気になる点もあります。

Flip8の進化は控えめ

縦折りのFlip8は、バッテリー4,300mAhと充電25W/15Wが前世代から完全に据え置きです。Flex Titaniumも載っていません。進化はSoCのSnapdragon化、0.4mmの薄型化、8gの軽量化、カバー画面UIの刷新にとどまります。海外メディアも「かなり控えめな進化」と評していました。

Galaxy Z Flip8の3色のカラーバリエーション
縦折りのGalaxy Z Flip8。進化はSoCと薄型化・軽量化にとどまり、バッテリーと充電速度は据え置き。引用: https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-z-flip8/

Fold8に望遠カメラがない

Fold8のリアカメラは広角と超広角の2眼で、望遠がありません。Ultraは2億画素の広角に加えて3倍の望遠を持つので、ここは明確な差です。カメラを重視するならUltra一択になります。

価格の上がり方が機種で違う

値上げの度合いが揃っていません。Fold8は前世代の265,750円から269,880円とほぼ据え置きですが、Ultraの1TBは329,320円から386,780円へ約5.7万円、Flip8の256GBは164,800円から192,680円へ約2.8万円上がっています。

同じ価格帯でバー型のフラッグシップと比べたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。国内メーカーの選択肢としてはソニーのXperia 1 VIIIも同価格帯にいます。

片手操作の評価は割れている

Fold8のカバー画面は幅が約82mmあります。この点について、ギズモードは「片手操作性が復活した」と肯定的に評価する一方、Business Insider Japanは「幅が広く片手操作は容易ではない」と指摘しており、媒体間で評価が真っ二つに割れています。手の大きさで体感が変わる部分なので、店頭で握ってみるのが確実です。

予約は8月6日23:59まで

予約購入キャンペーンには締切があります。

  • 予約期間: 2026年7月23日9時〜8月6日23:59(Samsung公式サイトのみ8月7日8:59まで)
  • 特典: Fold8 Ultra・Fold8は15,000円相当、Flip8は7,000円相当のポイント
  • 応募方法: 購入後にSamsung Walletアプリから応募(応募期間は8月7日〜8月23日)

ポイントの種別は購入先で変わります。Samsung公式ならdポイント・Ponta・PayPay・楽天から選択でき、ドコモはdポイント、auはPontaギフトコード、ソフトバンクはPayPayポイント、楽天モバイルは楽天ポイントです。auは別途33,000円割引の機種変更施策も用意しています。

よくある質問(FAQ)

Q
4:3になったのはどのモデルですか?
A

無印のGalaxy Z Fold8だけです。Fold8 Ultraは従来と同じ縦長ブック型を踏襲しています。

Q
Fold8とFold8 Ultraの決定的な違いは?
A

画面比率、望遠カメラの有無、カメラ画素数の3点。一方で縦3分割マルチウィンドウはFold8だけの機能です。

Q
Flip8は買い替える価値がありますか?
A

バッテリーと充電速度が据え置きでFlex Titaniumも非搭載のため、Flip7からの買い替えは慎重に検討したほうがよさそうです。

Q
日本版のSoCは何ですか?
A

3機種ともSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを搭載します。欧州・韓国版のFlip8はExynos 2600ですが、日本版は異なります。

Q
Galaxy AIの新機能は日本語で使えますか?
A

日本語対応の時期は公式に明記されていません。購入前にメーカー公式での確認をおすすめします。

まとめ:Foldは2系統に分かれた

今回のGalaxy Z Foldシリーズは、「新しいかたち」に踏み出した無印Fold8と、「従来型を磨き切った」Fold8 Ultraという2系統に分かれました。この構造を理解しないまま比較すると、Ultraを買ったのに4:3ではなかった、という食い違いが起きかねません。

  • 4:3は無印Fold8だけ。Ultraは従来の縦長ブック型を踏襲
  • 縦3分割はFold8だけの特権。Ultraでも2分割止まり
  • Flex TitaniumでFold8/Ultraの折り目はほぼ見えないレベルに。Flip8は非搭載
  • Ultraは4.1mmまで薄くしながら5,000mAh・45W充電を実現
  • Flip8は据え置き感が強い。値上げ幅は2.8万円

大画面での情報量を求めるならFold8、カメラと完成度ならFold8 Ultra、コンパクトさ重視ならFlip8という整理になります。予約特典の締切が8月6日23:59なので、迷っている方は早めの判断を。

現時点での評価

発売直前の情報を踏まえて、話題の中心であるFold8を5項目で点数化してみます。

  • ディスプレイ:★★★★☆ 4.5(4:3への転換とFold7比15%の高輝度化)
  • カメラ:★★★☆☆ 3.5(5,000万画素2眼。望遠がないのは惜しい)
  • バッテリー:★★★★☆ 4.0(4,800mAhと45W充電。Ultraには一歩譲る)
  • 携帯性:★★★★☆ 4.5(約201gは横折りとして世界最軽量クラス)
  • コスパ:★★★☆☆ 3.5(前世代からほぼ据え置きだが絶対額は高い)
  • 総合:★★★★☆ 4.0

私自身はまだ折りたたみに手を出せていない側の人間ですが、縦に3つ並べて情報を追えるという一点だけは、正直かなり惹かれるものがあります。スマホを「見る道具」として使う時間が長い方ほど、この形は効いてくるはずです。店頭で開いたときの横長感をぜひ確かめてみてください。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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