【おサイフケータイ非対応】POCO F9 Ultra 徹底解説|FeliCaなしで困ること、ドコモn79、今いくらで買えるか

Xiaomi POCO F9 Ultra ダークチェリーの背面と、8,050mAh・2.1chスピーカー・185Hzの主要スペックを並べた画像 スマホ

POCO F9 Ultraが気になって調べ始めると、だいたい最初に引っかかるのが「おサイフケータイが使えない」という一点だと思います。Snapdragon 8 Elite Gen 5に8,050mAhの電池、Bose共同開発の背面サブウーファーまで積んで15万円を切る。中身を見るほど魅力的なのに、Suicaが入らないと聞いた瞬間に手が止まる。そういう機種です。

私自身、FeliCaに対応していないOPPO Find X9 Ultraを使っています。だからこそ、「非対応」の一言で終わらせたくありませんでした。FeliCaがないと何が使えなくなり、どこまで代わりの手段で埋められるのか。2026年3月からは首都圏の私鉄・地下鉄でクレジットカードのタッチ決済による乗車も広がり、不便さの中身は1年前と少し変わっています。

あわせて、ドコモの5Gバンドn79に非対応な影響を回線ごとに確かめ、早割が終わったあとの今の価格も並べました。10月15日からは、IIJmioでも買えます。235gという重さも、電池の容量で割ると見え方が変わります。ぜひ最後までご覧ください。

製品スペック一覧

数値はXiaomi Japanの公式製品ページ・仕様ページとプレスリリースをもとにしています。

項目仕様
製品名Xiaomi POCO F9 Ultra(型番 26077PC53G)
発売日2026年9月1日
価格(定価)12GB/256GB 149,800円/16GB/512GB 169,800円
SoCSnapdragon 8 Elite Gen 5(TSMC 3nm・最大4.6GHz)+独立グラフィックチップ VisionBoost D8
メモリ/ストレージLPDDR5X 12GB/16GB、UFS 4.1 256GB/512GB(microSD非対応)
ディスプレイ6.9型 AMOLED、2,608×1,200、最大185Hz(対応ゲーム時)、ピーク輝度10,000ニト(1% APL)
リアカメラ2億画素メイン(1/1.56型・F1.68・OIS)+5,000万画素 光学5倍ペリスコープ(120mm相当・OIS)+5,000万画素 超広角(17mm相当)
バッテリー8,050mAh シリコンカーボン(1,600サイクル後も80%以上)
充電100W有線、ワイヤレス充電対応(充電器別売)、リバース給電 有線27W/ワイヤレス22.5W
スピーカーSound by Bose 2.1ch(対称ステレオ+背面独立サブウーファー)、Dolby Atmos
防水防塵IP68(プレスリリースではIP66/68を併記)
通信5G n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/48/66/77/78(n79非対応)、4G B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/66/38/40/41/42/48、Wi-Fi 7
NFC対応。FeliCa(おサイフケータイ)非対応
OSAndroid 16ベース HyperOS 3。OSアップデート最大4回・セキュリティ6年
寸法・重量163.49×77.94×8.74mm・約235g

おサイフケータイ非対応で、何が使えないか

結論から言うと、使えなくなるのはFeliCaを使う電子マネーとモバイル交通系ICで、クレジットカードのタッチ決済とQRコード決済は使えます。POCO F9 UltraはNFCには対応しているので、「スマホをかざして払う」こと自体ができなくなるわけではありません。

支払い・乗車の手段POCO F9 Ultra補足
モバイルSuica・PASMO・ICOCA使えないFeliCaが必要
iD・QUICPay使えない同上
楽天Edy・nanaco・WAON(スマホ)使えない同上
クレジットカードのタッチ決済使えるGoogleウォレットに対応したカードを登録して、NFCでかざす
QRコード決済(PayPayなど)使えるアプリで完結する
交通系ICカード(カード本体)使えるスマホとは別に持つ

電車は「タッチ決済乗車」でどこまで補えるか

いちばん困りそうなのは改札ですが、ここは少し状況が変わってきています。首都圏では2026年3月25日から、クレジットカードのタッチ決済による乗車が、事業者をまたいで使えるようになりました。対象は小田急・京王・京急・相鉄・西武・東急・東京メトロ・都営・東武など11社局の54路線・729駅です。カード本体だけでなく、そのカードを設定したスマホでもかざせます。九州でもJR九州などが2026年4月から92駅で正式に始めています。

ただし、JR東日本はこの相互利用の対象外です(2026年1月の発表時点)。JRの在来線を毎日使う人にとって、FeliCaなしの不便さはまだ残ります。私鉄と地下鉄だけで通勤が完結する人なら、タッチ決済で改札を通る生活は現実的になってきた、というのが今の状況です。

FeliCaの重さは「2台目があるか」で変わる

私はFind X9 Ultraと、iPhone SE(第3世代)の2台持ちです。この立場から見ると、FeliCaの有無が効くかどうかは、ほぼ1点で決まります。FeliCa対応の2台目や、カードを別に持つことを受け入れられるかどうかです。

1台ですべて済ませたい人、スマホひとつで改札もコンビニも通りたい人にとって、FeliCa非対応ははっきりした弱点です。一方で、交通系ICカードを財布に入れておく、FeliCa対応の機種をもう1台持つ。こうした逃げ道を許せる人には、POCO F9 Ultraの弱点はかなり小さくなります。Find X9 UltraのFeliCa非対応については、実機レビューでも正直に書いています。

FeliCaを諦める代わりに、いくら浮くか

同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を積み、FeliCaにも対応している国内機と比べると、差額は8万円を超えます。

機種価格FeliCaPOCO F9 Ultra(Amazon 134,800円)との差
Galaxy S26 Ultra218,900円〜対応84,100円
Xperia 1 VIII235,400円〜対応100,600円
OPPO Find X9 Ultra274,800円非対応140,000円

※ Galaxy・Xperia・Find X9 Ultra は各社直販価格(2026年9月6日時点)。差額は当サイトで算出

FeliCaのためだけに8万円以上を払うかどうか、と言い換えると判断しやすくなります。交通系ICカードを1枚持ち歩く手間と、8万円の差。私なら、カードを持つほうを選びます。

使えないのは、ドコモ系の5Gの一部だけ

もうひとつの弱点がドコモの5Gバンドn79への非対応ですが、影響を受けるのはドコモ回線の5Gに限られます。カタログ上の対応バンドを各社の主なバンドに当てはめると、4Gのプラチナバンドはどの回線にも対応しています。au・ソフトバンク・楽天モバイルの5Gの主なバンドも同じです。

POCO F9 Ultraの対応バンドを、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4Gプラチナバンドと5Gの主なバンドに当てはめた図。ドコモのn79だけが非対応
ドコモ系の回線では、n79しか届かない場所で5Gをつかめず、4Gかn78でつながる

ドコモ・ahamo・irumoで使う場合は、5Gがn78の届く場所に限られ、4Gに落ちる場面が増えます。通信そのものができなくなるわけではありませんが、せっかくのハイエンド機で5Gの恩恵を取りこぼすのはもったいないところです。

この点で実用的なのが、IIJmioで買う場合の回線の選び方です。IIJmioにはドコモ回線の「タイプD」とau回線の「タイプA」があり、POCO F9 Ultraと組み合わせるならタイプAのほうがn79の問題を避けられます。どの回線が昼に速いかは、別の記事で実測データをまとめています。

今いくらで買えるか|早割終了後はIIJmioののりかえが最安

9月23日で早割(2万円引き)が終わったあと、買い方によって価格は1万円以上変わっています。12GB/256GBの定価は149,800円です。Amazon.co.jpの表示は134,800円(10月15日時点)で、10月15日に取り扱いが始まったIIJmioは、のりかえ価格が124,800円からになっています。

POCO F9 Ultra 12GB/256GBの価格を、Xiaomi公式の定価149,800円、Amazon 134,800円、IIJmioのりかえ124,800円、終了した早割129,800円で並べた横棒グラフ
のりかえなら、終わった早割より5,000円安く買える窓口ができた

この記事の価格について

本記事の価格は、2026年10月17日時点で確認した参考値です。定価はXiaomi Japanの発表、Amazonの価格は10月15日時点の表示、IIJmioの価格は10月15日からの期間限定ののりかえ価格です。Amazonの価格は日々動き、セール期間はさらに下がることもあります。購入前には必ず最新の価格をご確認ください。

選び方はシンプルです。電話番号ごとIIJmioに移る予定があるなら、124,800円ののりかえ価格がいちばん安くなります。回線を変えないなら、Amazonで定価より安く出ているときを狙うのが現実的でしょう。発売時のキャンペーンでは保証の延長などの特典が付いていたので、公式ストアで買う場合は今の特典も見比べてください。

235gは重いが、電池の量で割ると最も軽い

POCO F9 Ultraの約235gは、ハイエンドの中でも重い部類です。当サイトのFind X9 Ultraの実機レビューでは、約236gを「片手で長時間構えるとそれなりに感じる」と書きました。POCO F9 Ultraは、それとほぼ同じ重さです。

ただ、重さを電池の容量で割ってみると、見え方が変わります。1,000mAhあたりの重さを並べたのが次の表です。

機種重さ電池1,000mAhあたりの重さ
POCO F9 Ultra約235g8,050mAh29.2g
OPPO Find X9 Ultra約236g7,050mAh33.5g
FCNT arrows Alpha2約187g5,370mAh34.8g
Xperia 1 VIII約200g5,000mAh40.0g
Galaxy S26 Ultra約214g5,000mAh42.8g

※ 重さと電池容量は各社の公称値。1,000mAhあたりの重さは当サイトで算出

POCO F9 Ultraは、電池の量に対しては5機種でいちばん軽いことになります。シリコンカーボン電池でエネルギー密度を上げた効果が、ここに出ています。重いのは確かですが、その重さのほとんどが電池に使われていて、「重さのぶんだけ充電の回数が減る」設計だと捉えると納得しやすいはずです。

スピーカーと電池|この機種にしかない2つ

背面サブウーファーの2.1ch

左右対称のステレオスピーカーに加えて、背面に独立したサブウーファーを1基積み、Boseと共同でチューニングした2.1ch構成です。国内で発売されたスマートフォンでは初めての構成で、海外の実機レビューでは「小型のBluetoothスピーカーの代わりになる」といった評価が出ています。

スマホのスピーカーで音楽を聴く人は多数派ではありません。それでも、動画やゲームを本体のスピーカーで鳴らす場面は誰にでもあり、そこで低音が「ある」のと「ない」のとでは体験が変わります。イヤホンを外したときにも音がまともなスマホ、という切り口は、ハイエンドの差別化としては新しいものです。

8,050mAhと100W充電

電池はGalaxy S26 UltraやXperia 1 VIIIの5,000mAhの約1.6倍です。海外のPhoneArenaの測定ではブラウジング29時間55分と、一般的な5,000mAhクラスのフラッグシップの1.5倍前後の持ちが報告されています。充電は100W有線で、画面消灯時に50分で満充電(公称)。100W対応のACアダプタが試供品として同梱されるのは、充電器を省く流れのなかでは素直にありがたい点です。

カメラと画面|撮ることより、電池と音に振った

メインカメラは2億画素・1/1.56型、望遠は5,000万画素の光学5倍ペリスコープ(120mm相当)で、10倍までロスレス、20倍までAI超解像で寄れます。ディスプレイは6.9型のAMOLEDで最大185Hzです。ただし185Hzになるのは対応ゲームかフレーム補間が働いているときだけで、ふだんの操作では120Hz級と考えるのが実態に近いでしょう。

カメラ特化機と比べると、方向性の違いがはっきりします。Find X9 Ultraはメインが1/1.12型で、望遠を2基積んでいます。POCO F9 Ultraはセンサーを1/1.56型に留めて望遠も1基にし、その分を電池とスピーカーに回しました。海外レビューでは、超広角だけ色温度が暖色に寄り、レンズを切り替えたときの色のつながりに課題があるという指摘もありました。

私ならこう選ぶ|Find X9 Ultraを選んだ立場から

私がFind X9 Ultraを使っていていちばん強みを感じるのは、3倍以上の望遠です。同じFeliCa非対応で、重さもほぼ同じ。それでも性格は正反対です。撮ることに14万円多く払うか、電池と音を14万円安く手に入れるか、という選択になります。

  • 望遠で撮るのが目的の人: Find X9 Ultra。センサーの大きさと望遠2基は、POCO F9 Ultraでは代わりにならない
  • 電池持ちと本体スピーカーを重く見る人: POCO F9 Ultra。同じSoCの国内機より8万円以上安い
  • FeliCaが欠かせない人: どちらも選ばない。9万円台でFeliCaに対応したarrows Alpha2のような、真逆の設計の機種が候補になる

競合製品との比較

Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載する国内ハイエンドと、価格帯が近い機種を並べます。

製品価格バッテリー・充電重量FeliCa
POCO F9 Ultra149,800円(Amazon 134,800円)8,050mAh・100W有線約235g非対応
Galaxy S26 Ultra218,900円〜5,000mAh・60W有線約214g対応
Xperia 1 VIII235,400円〜5,000mAh・30W有線約200g対応
OPPO Find X9 Ultra274,800円7,050mAh・100W有線約236g非対応
FCNT arrows Alpha294,900円〜5,370mAh・90W約187g対応

※ POCO F9 UltraのAmazon価格は10月15日時点、ほかは各社直販価格(2026年9月6日時点)

POCO F9 Ultraだけが持っているのは、8,050mAhの電池と2.1chのスピーカーです。代わりに失うのがFeliCa、n79、軽さで、GalaxyならSペン、Find X9 Ultraならデュアル望遠と大きなセンサーが差として残ります。「安いUltra」というより「電池と音に振ったUltra」と捉えたほうが、この機種の性格を正しく表していると思います。

よくある質問(FAQ)

Q
POCO F9 Ultraはおサイフケータイ(FeliCa)に対応していますか?
A

非対応です。Suica・iD・QUICPayなどFeliCaを使う決済は登録できません。NFCには対応しているので、Googleウォレットに登録したクレジットカードのタッチ決済とQRコード決済は使えます。

Q
FeliCaがなくても電車に乗れますか?
A

首都圏の私鉄・地下鉄11社局では、2026年3月25日からクレジットカードのタッチ決済で乗車でき、カードを設定したスマホでもかざせます。ただしJR東日本は対象外なので、JRを使う人は交通系ICカードを別に持つのが確実です。

Q
ドコモ回線で使えますか?
A

4Gのプラチナバンド(B19)と5Gのn78に対応しているので使えますが、ドコモの5Gで使われるn79には非対応です。IIJmioで買うなら、au回線のタイプAを選ぶとこの問題を避けられます。

Q
IIJmioで買えますか?
A

2026年10月15日から取り扱いが始まり、期間限定ののりかえ価格は124,800円からです(10月15日時点)。電話番号ごとIIJmioに移る人が対象です。

Q
POCO F9(無印)やProは日本で買えますか?
A

日本で発売されたのはPOCO F9 Ultraだけです。海外ではPOCO F9 Proも発表されていますが、Xiaomi Japanの発売ページに載っているのはUltraのみです(2026年10月17日時点)。

まとめ:FeliCaを8万円で諦められるなら、電池と音は他にない

POCO F9 Ultraは、Snapdragon 8 Elite Gen 5を積んだ国内ハイエンドのなかで、何を取って何を捨てたかが最もはっきりした機種です。

  • 使えないのはFeliCa系の決済とモバイル交通系IC。クレカのタッチ決済とQR決済は使え、首都圏の私鉄・地下鉄はタッチ決済で乗れる
  • FeliCa対応の同じSoCの機種とは8万円以上の差。その差で電池8,050mAhと2.1chスピーカーが手に入る
  • n79非対応の影響はドコモ系の5Gだけ。IIJmioならタイプAを選ぶ
  • 今の最安はIIJmioののりかえ124,800円。Amazonは134,800円(10月15日時点)
  • 235gは重いが、1,000mAhあたりでは29.2gと最も軽い

おサイフケータイを1台に集約したい人には、勧めにくい機種です。一方で、交通系ICカードを別に持つことを受け入れられるなら、この価格でこの電池と音を持つ機種は他にありません。

現時点での評価

公開情報と海外の実機レビューをもとにした採点で、実機を使い込んだ評価ではありません。

  • 処理性能・画面:★★★★★ 5.0(Snapdragon 8 Elite Gen 5・6.9型185Hz)
  • 電池・充電:★★★★★ 5.0(8,050mAh・100W・1,000mAhあたり29.2g)
  • カメラ・スピーカー:★★★★☆ 4.5(2.1ch背面ウーファー。超広角の色味に指摘)
  • 日本向け仕様:★★☆☆☆ 2.0(FeliCa非対応・n79非対応)
  • コスパ:★★★★☆ 4.5(同じSoCのFeliCa対応機より8万円以上安い)
  • 総合:★★★★☆ 4.0

私自身、FeliCa非対応のFind X9 UltraをiPhone SE(第3世代)と2台で使っています。その立場から言えるのは、「FeliCaがない」ことの重さは2台目の有無で変わる、ということです。POCO F9 Ultraを1台目にするのか、2台目にするのかを決めてから、IIJmioかAmazonか、買い方を選んでみてください。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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