【ƒ/1.48からƒ/4.0まで】iPhone 18 Pro 徹底解説|可変絞りとA20 Proで17 Proから何が変わったか

4.0
バーガンディのiPhone 18 Pro Maxの背面と、iPhone 18 Proの前面 スマホ
新色バーガンディ。背面のカメラプラトーと前面のDynamic Islandは17 Proの形をそのまま引き継いでいる。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

iPhone 17 Pro Maxを8か月使ってきて、カメラで唯一「もう少し」と思っていたのがボケの制御でした。ポートレートモードのボケは優秀ですが、それは撮ったあとにソフトウェアが作るもので、レンズそのものは常に開放です。近い被写体は勝手にボケ、遠くの集合写真はそのまま。写真をやっている人ほど、この「選べなさ」に引っかかっていたはずです。

9月10日に発表されたiPhone 18 Proは、そこに手を入れてきました。メインカメラの絞りがƒ/1.48からƒ/4.0まで4段階で物理的に動きます。加えてスマートフォン初の2nmチップA20 Pro、自社設計のC2モデム、Pro Maxで45時間のバッテリー。逆に、筐体も画面サイズも去年と同じです。

この記事では、iPhone 18 Pro/Pro Maxで変わったものと変わらなかったものを分け、219,800円という日本価格の内訳まで含めて「17 Proから買い替える理由になるか」を整理します。予約は今夜9月12日21時から、発売は9月18日です。価格はすべて税込、2026年9月12日時点のApple Store価格です。

製品スペック一覧

2機種の違いは画面サイズと重量とバッテリーで、チップもカメラも同じです。

項目iPhone 18 ProiPhone 18 Pro Max
ディスプレイ6.3インチ Super Retina XDR(2,622×1,206)6.9インチ Super Retina XDR(2,868×1,320)
リフレッシュレート/輝度ProMotion 最大120Hz/屋外3,000ニト同左
チップA20 Pro(2nm、6コアCPU、7コアGPU、デュアル16コアNeural Engine)同左
メインカメラ48MP Fusion、可変絞り ƒ/1.48〜ƒ/4.0同左
超広角/望遠48MP 13mm ƒ/2.2/48MP 100mm ƒ/2.8(4倍)、8倍光学品質ズーム同左
前面カメラ18MP センターフレーム ƒ/1.9同左
ビデオ再生時間最大36時間最大45時間
充電60W有線で15分50%、35W MagSafeで30分50%同左
通信Apple C2モデム、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、5G Sub-6同左
SIMeSIM専用(デュアルeSIM)同左
筐体/前面ガラスアルミニウムUnibody/Ceramic Shield 2同左
サイズ・重量150.0×71.9×8.75mm・211g163.4×78.0×8.75mm・249g
耐水IP68(水深6m・30分)同左
容量/価格256GB 219,800円/512GB 254,800円/1TB 324,800円/2TB 429,800円256GB 239,800円/512GB 274,800円/1TB 344,800円/2TB 449,800円
カラーブラック、シルバー、グレイシャー、バーガンディ同左
発売日2026年9月18日(予約9月12日21時〜)同左

可変絞りは「暗所」と「奥までピント」を1本のレンズで両立する

4段階の絞りが何を変えるか

絞りはレンズに入る光の量を決める羽根で、開くほど明るく背景がボケ、閉じるほど暗くなる代わりに奥までピントが合います。一眼カメラでは当たり前の操作ですが、スマートフォンでは羽根を入れる物理的な余裕がなく、ほぼ全機種が固定でした。iPhone 18 Proはこれをƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階で切り替えます。

Appleの説明では、通常は明るさと被写界深度を見てカメラが自動で絞りを選び、Camera Controlや手動設定で固定もできます。開放のƒ/1.48は17 Proのƒ/1.78より明るく、暗所性能は約50%向上。反対にƒ/4.0まで絞れば、テーブルの手前の料理と奥の人の顔を両方シャープに撮れます。

iPhone 18 Proの48MP Fusionメインカメラで、明るさが足りない場所で撮影した作例
絞りを開いたƒ/1.48側の作例。暗所性能が約50%向上したとAppleは説明している。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

実際の写真がどう変わるか

私がFind X9 Ultraと17 Pro Maxを併用していて感じるのは、iPhoneは1倍と近距離で圧倒的に手軽で、その手軽さのぶん「意図した通りに撮る」余地が少ないということでした。可変絞りはその余地を増やす機能です。夜の街を開放で、集合写真を絞って、料理はその中間で。同じレンズでこの使い分けができるのは、スマートフォンの撮影体験としてかなり新しい。

一方で、絞ればセンサーに届く光は減ります。ƒ/4.0の暗所ではシャッタースピードが落ちるか、ISOが上がってノイズが増えるかのどちらかで、これは物理の話なので避けられません。自動に任せておけば無理な絞りは選ばないはずですが、手動で遊ぶときは知っておいたほうがいい点です。

iPhone 18 Proで撮影した、階段の人々と背景まで鮮明にとらえた作例
絞り込んだ側の作例。手前の人物から奥の構造物までピントが合っている。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/
iPhone 18 Proの可変絞りで背景をぼかして撮影した白黒のポートレート
同じレンズで開放寄りに振ると、背景はここまで溶ける。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

超広角と望遠は17 Proと同じ48MP構成で、100mm相当の4倍望遠と、センサー中央を切り出す8倍の「光学品質」ズームも継承しています。前面カメラは18MPのセンターフレームで、こちらも変更なしです。

A20 ProとC2モデム:2nmと自社通信チップが揃った

2nmのA20 Pro

A20 Proはスマートフォン向けとして初めて2nmプロセスで作られたチップです。CPUは6コア、GPUは7コアという構成で、Appleは17 ProのA19 Pro比でGPU性能が最大40%向上したとしています。GPU内のNeural Acceleratorsに加え、Neural Engineは16コアを2基並べた「デュアル16コア」になり、AI処理の計算能力は2倍という数字です。

この投資の行き先は新しいSiriです。iOS 27のSiri AIは端末上で会話の文脈を扱い、画面の内容を理解してアプリをまたいだ操作をこなす設計で、それを処理するための余力がデュアルNeural Engineということになります。ただし日本語対応は年内予定で、発売時点では英語のみです。日本の読者にとって、この部分はしばらく「将来の性能」です。

放熱はVapor Chamberの表面積が17 Pro比で3倍に広がりました。17 Proで初めてVapor Chamberが入り、長時間の4K撮影でも熱で止まらなくなったのを私は実感していますが、そこがさらに余裕を持つことになります。

iPhone 18 Proに搭載されたA20 Proチップのロゴ
2nmプロセスで製造されたA20 Pro。GPUは17 Pro比で最大40%高速とされる。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

C2モデムと省電力

通信チップはAppleの第2世代自社モデム「C2」になりました。iPhone Airに載ったC1Xの後継で、Appleは一部地域で上り速度が最大50%速くなり、消費電力も下がったとしています。Wi-Fi 7とBluetooth 6への対応はN1チップが担い、こちらは17 Proからの継続です。

C2で気にしておきたいのは、Qualcommモデムからの切り替えで通信の相性が変わる可能性です。iPhone AirのC1Xは日本のキャリア回線で大きな問題は報告されていませんし、日本版18 Proの仕様表でも5GはSub-6(4×4 MIMO)対応と明記されています。ミリ波の記載はありませんが、日本のミリ波エリアは限られているので、実用上の差はほぼないと見ています。

バッテリーは36時間と45時間、60Wなら15分で半分

ビデオ再生時間はProが36時間、Pro Maxが45時間です。17 Pro Maxの39時間から6時間の上乗せで、Proも17 Proの33時間から3時間伸びています。2nmチップとC2モデムの省電力が効いた結果で、筐体の厚さは8.75mmのまま変わっていません。

充電は60W以上のアダプターで15分で50%、35W以上のMagSafeで30分で50%です。17 Proは40Wで20分50%でしたから、有線は一段速くなりました。60Wを引き出すには対応する充電器が要るので、手持ちが30W前後なら買い足しの検討対象です。

iPhone 18 Proのプロレベルのコントロールでシャッタースピードを指定して撮影した作例
絞りだけでなくシャッタースピードも手動で決められる。背景の人物が流れ、主題だけが止まっている。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

私の17 Pro Maxは1日の終わりに30%前後残る使い方をしているので、45時間という数字は「2日目の夕方まで持つ」に近い感覚だと思います。Pro Maxを選ぶ理由が画面サイズより電池になっている人は、今年もPro Maxです。

変わらなかったもの:筐体、画面、カメラの構成

正直に書いておくと、外から見える部分はほとんど同じです。

  • 筐体: 17 Proで採用されたアルミニウムのUnibody設計をそのまま継続。サイズ、厚さ、重量まで17 Proと同じ
  • 画面: 6.3インチと6.9インチ、解像度、ProMotion、3,000ニトのすべてが17 Proと同じ。Dynamic Islandの形も変わらず、同時表示できるライブアクティビティが3つに増えた
  • カメラの本数と焦点距離: 48MP×3、13mm/24mm/100mmの構成は同じ。変わったのはメインの絞りだけ
  • eSIM専用: 日本版は引き続き物理SIM非対応

前面ガラスはCeramic Shield 2になり、Appleは16 Pro比で3倍の耐傷性としています。カラーは新色のグレイシャー(淡いブルー系)とバーガンディ(深い赤)が加わって、ブラック、シルバーとの4色展開です。机の上で17 Pro Maxと18 Pro Maxを並べたとき、色を除けば区別がつかない。これは悪いことではなく、17 Proで完成した設計を1年で捨てなかったということです。

iPhone 18 Proのブラック、シルバー、グレイシャー、バーガンディの4色を並べた背面
左からブラック、シルバー、グレイシャー、バーガンディ。筐体の形状は4色とも17 Proと同じ。引用: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/

日本価格は219,800円から。上げ幅の内訳は「100ドル+円安」

容量iPhone 18 ProiPhone 18 Pro Max参考:17 Pro発売時(2025年9月)
256GB219,800円239,800円179,800円/194,800円
512GB254,800円274,800円214,800円/229,800円
1TB324,800円344,800円249,800円/264,800円
2TB429,800円449,800円—(17 Proは2TBなし)

米国価格は18 Proが1,199ドルで、17 Proから100ドルの値上げです。日本の256GBは17 Pro発売時比で40,000円上がっていますが、その途中に2026年7月18日の国内価格改定があり、17 Proは194,800円まで上がっていました。つまり今回の25,000円の上乗せのうち、製品としての値上げは100ドル分で、残りは円安を反映した改定分です。9月10日には継続販売のiPhone 17も159,800円へ再値上げされたので、これはiPhone 18 Proだけの話ではありません。

新設された2TBはProで429,800円。8K相当のProRes動画を端末内に溜める人向けで、写真中心なら512GBで十分です。1TBと2TBの差は105,000円あり、ここは外付けSSDのほうが合理的でしょう。

17 ProとPro Maxは9月10日にApple Storeでの販売を終えました。予約と発売の日程、キャリア窓口、eSIMの事前準備は発表まとめの記事にまとめてあります。

iPhone 17 Proとの差分表:変わったのは中身の4か所

項目iPhone 17 Pro/Pro MaxiPhone 18 Pro/Pro Max何が変わるか
メインカメラ絞りƒ/1.78固定ƒ/1.48〜ƒ/4.0 可変(4段階)暗所50%向上、被写界深度を選べる
チップA19 Pro(3nm)A20 Pro(2nm)、GPU最大40%向上Siri AIと将来の余力
モデムQualcommApple C2上り最大50%向上、省電力
ビデオ再生33時間/39時間36時間/45時間Pro Maxで+6時間
有線充電40Wで20分50%60Wで15分50%充電器の買い替えで恩恵
筐体・画面アルミUnibody、6.3/6.9インチ同じ外観の差は色のみ
前面ガラスCeramic Shield 2Ceramic Shield 2(16 Pro比3倍)同じ
最大容量1TB2TB429,800円
256GB価格(発売時)179,800円/194,800円219,800円/239,800円+40,000円/+45,000円

私が17 Pro Maxを8か月使って出した評価は、A19 ProとVapor Chamberで「発熱の心配なく撮り続けられるiPhone」になった、というものでした。18 Proはその上に可変絞りを載せた形で、土台は同じです。17 Pro Maxがどこまで完成していたかは、以下のレビューで書いています。

どんな人におすすめか

iPhone 16 Pro以前から乗り換える人

16 Pro以前からなら、Vapor Chamberによる発熱改善、48MPの3眼、C2モデム、可変絞りと、2世代分が一度に手に入ります。乗り換えの効果がいちばん大きいのはこの層で、219,800円の納得感も出やすい。

写真の「意図」を持ちたい人

夜景は開放で、集合写真は絞って、と考えながら撮る人にとって、可変絞りは単なるスペックではなく操作の自由です。Camera Controlに絞りを割り当てられるので、一眼の感覚に近づきます。

iPhone 17 Pro/Pro Maxを使っている人は見送ってよい

外観も画面も同じで、A19 Proに速度の不満が出る場面はまだありません。私自身、17 Pro Maxから乗り換える理由は今のところ見つけられていないというのが正直なところです。可変絞りだけのために25,000円高いモデルへ買い替えるかというと、私は待ちます。

大画面と手書きが欲しいなら別の選択肢

同じA20 Proを積んだ折りたたみのiPhone Duoが10月23日に出ます。ただし望遠なし、Face IDなし、364,800円。写真を撮る道具として選ぶならProです。

よくある質問(FAQ)

Q
可変絞りはPro Maxだけですか?
A

いいえ、ProとPro Maxの両方に搭載されています。カメラの仕様は2機種で同一です。

Q
物理SIMは使えますか?
A

日本版はeSIM専用で、物理SIMスロットはありません。デュアルeSIMで2回線を同時に使えます。

Q
iPhone 17 Proはまだ買えますか?
A

Apple Storeでは9月10日に販売終了しました。キャリアや量販店の在庫、Apple認定整備済製品が残りの入手経路です。

Q
新しいSiriは日本語で使えますか?
A

発売時点では英語のみで、日本語対応は年内予定とAppleは説明しています。

Q
2TBは誰向けですか?
A

ProRes RAWなど高ビットレートの動画を端末内に長期間保存する人向けです。写真中心なら512GB、動画を撮るなら1TBで足りる人がほとんどです。

まとめ:カメラと電池を買うモデル。外観に期待するなら来年

iPhone 18 Proは、17 Proで完成した筐体と画面をそのまま使い、カメラの絞り、チップ、モデム、電池という中身を入れ替えたモデルです。可変絞りはスマートフォンの撮影に「選ぶ」余地を持ち込む機能で、暗所50%向上と奥までピントの両立は、写真を撮る人には確かな進化と言えます。

  • 可変絞り ƒ/1.48〜ƒ/4.0: 暗所とパンフォーカスを1本で両立。17 Proとの最大の差
  • A20 Pro(2nm)とC2モデム: GPU40%向上、上り50%向上。日本語Siri AIは年内
  • バッテリー36/45時間、60Wで15分50%: Pro Maxは実質2日目まで
  • 外観は据え置き: 筐体・画面・カメラ構成は17 Proと同じ。新色はグレイシャーとバーガンディ
  • 219,800円から: 上げ幅25,000円のうち製品値上げは100ドル分

16 Pro以前からの乗り換えと、絞りを自分で決めたい人には勧められます。17 Proユーザーは、来年の筐体刷新まで待つのが賢い選択です。

項目別評価

前モデルからの進化を踏まえつつ、20万円超の買い物として辛口で採点しました。

  • カメラ:★★★★★ 5.0(可変絞り4段階、暗所50%向上、48MP×3継続)
  • 性能:★★★★☆ 4.5(2nm A20 Pro、GPU40%向上、日本語Siri AIは年内)
  • バッテリー:★★★★☆ 4.5(Pro Max 45時間、60Wで15分50%)
  • デザイン刷新度:★★☆☆☆ 2.5(筐体・画面は17 Proと同じ、新色2色)
  • コスパ:★★★☆☆ 3.0(219,800円から、上げ幅の大半は円安分)
  • 総合:★★★★☆ 4.0

私自身は17 Pro Maxを使い続けるつもりですが、店頭で可変絞りの実機を触ったら気持ちが揺れるかもしれません。16 Pro以前をお使いなら、9月18日の発売日に合わせて、ぜひ手に取ってみてください。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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