【ワイヤレス充電が標準に】Bose Ultra Open Earbuds 第2世代|39,600円据え置きの中身

Bose Ultra Open Earbuds 第2世代の解説記事アイキャッチ。ブラックの左右2個を写した製品画像入り イヤホン

新製品が前モデルと同じ価格で出てくると、とりあえず好意的に受け取ってしまいます。ただ、その「据え置き」が何を意味するのかは、旧モデルの構成を知らないと測れません。

Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は2026年10月1日発売。予約は9月18日から始まっていて、価格は税込39,600円です。2024年3月に出た初代の発売時価格とまったく同じ金額(初代の現在の価格はあとで触れます)。同時に、C字カフ型の Bose Sport Open Earbuds(29,700円)も発売されます。

調べていて引っかかったのは、複数の媒体が「Snapdragon Sound対応」を第2世代の目玉のように紹介していたことでした。これは初代から載っています。 では本当に新しいのは何なのか。私は初代のレビューを2本書いているので、公式仕様を並べ直して確かめました。ぜひ最後までご覧ください。

Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)ブラックの左右2個を斜めから写した公式製品画像
耳をふさがないイヤーカフ型。価格は初代と同じ39,600円。引用: https://www.bose.co.jp/pressroom/bose-sport-open-earbuds-and-bose-ultra-open-earbuds-2nd-gen

製品スペック一覧

2機種をまとめて並べます。ドライバーの口径は両機とも未公表です。方式は、Sport が「専用設計のダイナミックドライバー」と公表されている一方、Ultra 第2世代は「新設計のドライバー」としか説明されていません。

項目Ultra Open Earbuds(第2世代)Sport Open Earbuds
型番ULT2-HEADPHONEOPNSPORTOPN26-HEADPHONEOPN
価格(税込)39,600円29,700円
発売日2026年10月1日(予約9/18〜)同左
形状イヤーカフ型C-アーム型カフ
防滴・防塵IPX4IP54
コーデックSBC/AAC/aptX Adaptive(Snapdragon Sound)SBC/AAC
Bluetooth5.4(マルチポイント2台)5.4(マルチポイント2台)
空間オーディオイマーシブオーディオ/シネマモード非対応
再生時間(単体)最長9時間最長7時間
再生時間(ケース込み)28.5時間29時間
ワイヤレス充電対応対応
操作物理ボタン(バレル部上面)物理ボタン(表面に凹凸を施した形状)
重量公式は 0.01kg 表記(国内正規販売店は約6g)同左
カラー5色(うち3色は数量限定)3色(うち1色は限定)

引用: https://www.bose.co.jp/pressroom/bose-sport-open-earbuds-and-bose-ultra-open-earbuds-2nd-gen

Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)の数量限定色3色。左からチェリーチョコレート、オリーブグリーン、スカイピンク
数量限定はこの3色。左からチェリーチョコレート、オリーブグリーン、スカイピンク。引用: https://www.bose.co.jp/pressroom/bose-sport-open-earbuds-and-bose-ultra-open-earbuds-2nd-gen

重量について補足します。Bose の技術仕様は「1.89 × 1.77 × 2.77 cm(0.01 kg)」という丸め表記で、グラム単位の数値を出していません。「約6g」は国内正規販売店の数値です。

この記事の価格について

39,600円・29,700円という発売時の価格は、Bose 公式リリースに記載された税込価格です。一方、初代の特別価格27,720円や別売ワイヤレス充電カバー7,150円は、2026年9月19日時点で Bose 公式ストアと国内販売店で確認した参考値です。セールや在庫状況で動きますし、初代は在庫がなくなれば販売自体が終わります。読んだ時点の実際の価格とは差が出ている前提でご覧いただき、購入前には最新の価格をご確認ください。

初代から変わった点を、公式仕様で数え直す

初代 Ultra Open Earbuds は2024年3月5日発売、当時の価格が39,600円。公式仕様と、Bose 自身が挙げている「前世代との違い」を突き合わせました。

項目初代(2024/3/5)第2世代(2026/10/1)
価格(税込)39,600円39,600円
ドライバー独自形状の小型ドライバー新設計(より深い低音・大きな音量)
コーデックSBC/AAC/aptX Adaptive同一
Bluetooth5.35.4
再生時間(単体)7.5時間 ※9時間
合計再生時間27時間 ※28.5時間
ワイヤレス充電非対応(別売カバー7,150円)標準対応
ケース形状横置き型自立型(縦置き)
シネマモードなしあり(Bose TrueSpatial)
防滴IPX4IPX4

※ 初代の7.5時間・27時間は2024年3月の発売時公称値です。現在の Bose 公式製品ページでは初代を「最長7時間/ケース込み26.5時間」と表記しており、第2世代のページも「従来の7時間から9時間へ」と比較しています。Bose 公式内で表記が変わっているので、どちらの数字を見たかで差の大きさが変わります。

初代と第2世代で変わった項目と据え置きの項目を整理した図
価格・コーデック・防滴・操作方法は動いていない。aptX Adaptive は初代から載っている

Bose が公式に「前世代との違い」として挙げているのは、新設計ドライバー/SpeechClarity による通話品質/接続安定性/バッテリー/新デザインと新ケース/ワイヤレス充電の6点です。ここにシネマモードと Bluetooth 5.4 を足すと、差分は8項目になります。「小幅な改良」と片づけられる内容ではありません。

そのうえで、購入判断にいちばん効くのは次の4つだと思います。

  • ワイヤレス充電の標準化(初代は別売カバー7,150円が必要だった)
  • バッテリー(発売時公称で7.5→9時間、現行表記なら7→9時間)
  • シネマモード(動画・ポッドキャスト向けの新機能)
  • 新設計ドライバー(より深い低音と大きな音量)

逆に、価格・コーデック・防滴等級・操作方法は動いていません。

シネマモードは Bose TrueSpatial テクノロジーを使った新機能です。公式は「より広く没入感のあるサウンドステージを作りつつ、台詞をシャープかつクリアに中央へ正確に定位させる」と説明しています。動画やポッドキャスト向けの最適化です。

初代の使用感は2本のレビューにまとめてあります。第2世代を待つか、値下がりした初代を取るかで迷っている方は、あわせてどうぞ。

Snapdragon Sound は新機能ではありません

ここは声を大にして書いておきたいところです。aptX Adaptive と Snapdragon Sound は、初代から対応しています。

2024年3月の発表時点で、初代はすでに aptX Adaptive をサポートしていました。第2世代の発表を受けた記事のいくつかが、これを新しい特徴として紹介していますが、仕様表の上では据え置きです。買い替えの動機にはなりません。

同じく、ワイヤレス充電の規格名も公式には出ていません。Bose 日本が書いているのは「ワイヤレス充電対応」「新たにワイヤレス充電に対応」まで。Qi や Qi2 という記載はどこにもないので、規格を特定して書くことはできません。

装着検出(耳から外すと自動停止する機能)についても補足しておきます。Bose の仕様・FAQからは有無を確認できませんでした。 海外の Tom’s Guide は「初代から要望のあった装着検出が今回も見送られた」と指摘していますが、これは同誌の観測です。

実質7,150円安くなった、という計算

価格が同じでも、買ったあとにかかる金額は変わりました。

初代でワイヤレス充電を使うには、別売の「ワイヤレス充電ケースカバー」が必要で、これが7,150円でした。第2世代は本体で対応しています。

  • 初代+ワイヤレス充電カバー: 39,600円 + 7,150円 = 46,750円
  • 第2世代: 39,600円(ワイヤレス充電込み)
初代にワイヤレス充電ケースカバーを足した46,750円と、第2世代の39,600円を横棒で比較した図
本体価格は同じでも、ワイヤレス充電まで含めると差が出る
Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)の自立型充電ケースを開き、イヤホンを収めた状態の公式製品画像
ケースは横置き型から自立型に変わった。引用: https://www.bose.co.jp/pressroom/bose-sport-open-earbuds-and-bose-ultra-open-earbuds-2nd-gen

発売時価格どうしで、同じ機能を揃える前提なら7,150円ぶん安くなったという読み方ができます。ケースも横置き型から、自立できる縦型デザインへ再設計されました(初代 4.19×6.5×2.64cm・0.04kg → 第2世代 4.75×2.68×6.6cm・0.05kg)。海外の IntoMobile が価格据え置きをそのまま見出しにしていたのも、この文脈です。

バッテリーの条件も整理しておきます。公式FAQの数字です。

条件イヤホン単体ケース追加合計
通常再生最長9時間19.5時間28.5時間
イマーシブオーディオ または 自動音量調節 のいずれかON最長5時間11時間16時間
両方ON最長4時間8.5時間12.5時間
通常再生・いずれか一方オン・両方オンの3条件で、イヤホン単体とケース込みの再生時間を比較した図
濃い部分がイヤホン単体。一方をオンにするだけで9時間が5時間になる

「いずれか一方をオンにしただけで5時間まで落ちる」点に注意してください。急速充電は10分で最大2時間。再生していない状態でのデバイス接続維持は最長20時間で、左右どちらか片方だけでも音楽・通話に使えます。

数量限定色は3色です。公式リリースに「Ultra Open Earbuds(第2世代)には、チェリーチョコレート、オリーブグリーン、スカイピンクを数量限定で用意しています」と明記されています。

Sport Open Earbuds との棲み分け

同時発売の Sport Open Earbuds は29,700円。安い下位機、という位置づけではありません。設計思想が違います。

  • 防塵防滴が IP54: Ultra の IPX4 に対し、粉塵への耐性が加わっています
  • 表面に凹凸を施した物理ボタン: Ultra も物理ボタンですが、Sport は表面にテクスチャーを与えています。汗ばんだ指でも手応えで分かるように、という設計です
  • C-アーム型カフ: 柔軟なシリコンで耳を挟み込み、激しい運動中も固定します
  • 空間オーディオは非対応: イマーシブオーディオもシネマモードもありません
  • コーデックは SBC/AAC のみ: aptX Adaptive には対応しません

バッテリーは公式の条件付き表記が親切です。「標準ストリーミングの場合、1回の充電で最長7時間再生可能(自動音量調節がオンの場合は3.9時間)充電ケースを利用すると、最長29時間の再生が可能(同18.6時間)」。10分の急速充電で最長1.8時間、イヤホンを使用せず充電ケースに入れている場合は最長16時間です。

IPX4 と IP54 の1文字差が実際に何を意味するのかは、別記事で整理しています。運動用途で選ぶなら、ここは押さえておきたいところです。

なお、2021年にも「Bose Sport Open Earbuds」という製品がありました。こちらはイヤーフック型で片耳13.9g、充電ケースは付属せず据置き型の充電ベースという、まったく別の製品です。検索で混ざりやすいので注意してください。

39,600円という価格を、どこに置くか

Bose 社内で見ると、興味深い並びになります。ANC搭載のカナル型フラッグシップ QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)の発売価格も、39,600円でした。日本公式のリリースに「8月7日より39,600円(税込み)で発売されます」と明記されています。

つまり、ANCを積んだ密閉型のフラッグシップと、ANCのないオープンイヤーが、同じ値付けになっています。(2026年9月19日時点の Bose 公式ストアでは QC Ultra Earbuds 2 がセール価格33,660円で表示されていますが、これは期間やカラーで変動します。)

社外に目を向けると、直接のライバルがいます。ゼンハイザーの ACCENTUM Clip、35,200円です。差額は4,400円。

Bose Ultra Open Earbuds 2Sennheiser ACCENTUM Clip
価格(税込)39,600円35,200円
再生(単体/ケース込)9時間/28.5時間9時間/36時間
防水防塵IPX4本体IP54(公式表記は「IP54、防滴(イヤホンのみ)」)
コーデックSBC/AAC/aptX AdaptiveSBC/AAC/LDAC
ドライバー口径未公表12mm
空間オーディオイマーシブ/シネマモード記載なし
音質カスタマイズ3バンドEQ内蔵EQ+ダイナミックEQ+サウンドパーソナライゼーション
通話SpeechClarity(AI音声分離)AIノイズ低減(マイク2基/片耳)
重量(片耳)約6g6.8g
Bluetooth5.46.0

どちらが上、という表ではありません。aptX Adaptive と LDAC はどちらが優れているとも言えず、送信側の端末に依存します。 通話についても両社ともAI処理を訴求していて、マイク数ではむしろ ACCENTUM Clip のほうが多い。音質と通話品質の優劣は、実機を並べずに書けることではありません。

読み取れるのは設計思想の違いのほうです。Bose は空間オーディオとシネマ体験に寄せ、ゼンハイザーはコーデック・防塵防滴・電池・音質カスタマイズを厚くしています。4,400円の差額で何を買うのかという問いは、そこで分かれます。

なお、aptX Adaptive と LDAC は対応するスマートフォン側の条件が違います。どちらのコーデックが自分の端末で実際に使えるのかは、次の記事で整理しました。

耳をふさがないことの実用と、注意点

オープンイヤー型を選ぶ理由の多くは「周囲の音が聞こえること」です。自転車での利用を考えている方も多いと思うので、制度面を整理しておきます。

2026年4月1日から、16歳以上の自転車利用者に交通反則通告制度(青切符)が導入されました。警察庁のFAQには、こう書かれています。

イヤホンをしながら運転すること自体が直ちに交通違反に当たるわけではありませんが、安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないと認められる状態で運転することは禁止されています。

規制されているのは機器の形状ではなく、聞こえているかどうかという状態です。したがってオープンイヤー型だから合法、という理屈にはなりません。大音量で周囲の音が聞こえなければ違反になり得ます。

そして同じFAQには、続けてこうも書かれています。

イヤホンで音楽等を聞きながら自転車を運転するのは、周囲の音が聞こえず、危険なのでやめましょう。

警察庁の教育資料のほうには、オープンイヤー型や骨伝導型は、安全運転に必要な音や声が聞こえる限り違反にはならないという説明もあります。ただしFAQ側は、上のとおりイヤホンを使いながらの運転自体を危険として控えるよう呼びかけています。「オープンイヤーなら安心」という読み方はしないほうがよいと思います。

もう一点。オープンイヤー型は「聞こえにくさ」の相談でも名前が挙がりますが、本機は薬機法上の管理医療機器ではありません。補聴器は同法で管理医療機器に分類され、法定の用途は「身体に装着して、難聴者が音を増幅して聞くことを可能とすること」と定められています。音楽再生機器とは制度上まったく別のカテゴリです。聞こえに不安がある場合は、医師の診察を受けてください。

集音器と補聴器が制度上どう違うのかは、以前この観点で1本書いています。

よくある質問

Q
初代から買い替える価値はありますか?
A

ワイヤレス充電を使いたいなら、別売カバー7,150円ぶんの差があります。逆に音質面での違いは、公式が「新設計ドライバーでより深い低音と大きな音量」と述べるにとどまり、数値は出ていません。

Q
Alexa+ は使えるようになりますか?
A

**日本の公式リリースには記載がありません。** 発売後のアップデートとして案内されているのは Google Find Hub と Apple Music ショートカットの2つです。米国のリリースには Alexa+ も挙げられていますが、日本向けの提供は未確認です。

Q
Sport Open Earbuds でも空間オーディオは使えますか?
A

使えません。イマーシブオーディオもシネマモードも非対応です。

Q
SpeechClarity は音楽にも効きますか?
A

本国のリリースは “during calls”(通話時)と明記しています。再生音への効果については記載がありません。

Q
初代はまだ買えますか?
A

Bose 公式ストアで販売が続いています。特別価格は27,720円からですが、カラーによって金額が異なります。

まとめ:価格は据え置き、買ったあとの出費は減った

Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は、39,600円という金額を変えずに、初代で別売だったワイヤレス充電を本体に取り込んだ製品でした。派手な刷新ではありませんが、発売時価格どうしで、同じ機能を揃える前提で比べれば7,150円ぶん安くなっています(初代はいま特別価格で売られているので、今日の店頭価格で比べた話ではありません)。

  • 価格は初代と完全据え置きの39,600円
  • 公式が挙げる差分は6点、シネマモードとBluetooth 5.4を足すと8項目。購入判断に効くのはワイヤレス充電/バッテリー/シネマモード/新設計ドライバーの4つ
  • Snapdragon Sound と aptX Adaptive は初代から対応。新機能ではない
  • Sport Open Earbuds(29,700円)は下位機ではなく別設計。IP54・物理ボタン・空間オーディオ非対応
  • 社外では ACCENTUM Clip(35,200円)が直接の競合。LDAC・IP54・36時間で上回る項目がある

動画やポッドキャストをイヤーカフ型で聴く時間が長い方には、シネマモードという明確な足し算があります。運動が主目的なら Sport のほうが噛み合いますし、電池とコーデックを重く見るなら ACCENTUM Clip という選択肢も現実的です。

私自身、Sony の WF シリーズを3世代追いかけてきて、オープンイヤーは「音質で選ぶもの」ではなく「装着したまま過ごせる時間で選ぶもの」だと感じています。第2世代の実機はまだ手元にないので音の評価は書けませんが、同じ価格で充電カバーが要らなくなったという一点は、地味ながら毎日効いてくる変更だと思います。予約は始まっています。まずは初代の値下がり分と見比べてみてください。

プログラマー。高校時代のWALKMAN+Sonyイヤホンをきっかけに、10年以上にわたってオーディオを中心にガジェットを買い続けています。SONY XBA-A3は今も現役で愛用、Sonyワイヤレスイヤホンは3世代追いかけて進化を体感してきました。得意領域はイヤホン・ヘッドホン、4K有機ELテレビ、ゲーミングマウス、PC周辺機器。「自分が本気で買うつもりで判断軸を作る」スタンスで、後悔のない買い物のための情報を発信しています。

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