私はMacBook Pro M2 Proに、j5create の Thunderbolt 4 15in1 ドックを繋いで2画面で仕事をしています。HDMI×2、DP×2、2.5G LAN、SDカードスロット。ケーブル1本でモニターも電源もLANも繋がる、あの快適さに慣れてしまうともう戻れません。
そろそろThunderbolt 5に上げてもいいころかな、と思って製品を眺めていて、手が止まりました。
ProGrade Digital の PG25 Pro Thunderbolt 5 Dock。5万円を超えるドックなのに、HDMIもDisplayPortも付いていない。
最初は変わった製品だな、で終わるつもりでした。ところが他社を見ていくうちに、話が変わってきます。
日本で買えるThunderbolt 5ドックを10機種調べたところ、HDMIを持っていたのは3機種だけでした。
しかもHDMIとDisplayPortをどちらも持たない機種が5つ。91,300円のCalDigit TS5 Plusにすら、HDMIはありません。
先に誤解を解いておきます。これは「映像が出せない」という話ではありません。Thunderbolt 5の下流ポートはUSB-Cの形をしていて、そこから映像が出ます。消えたのはHDMIとDisplayPortという、昔からある端子のほうです。だから実際に困るのは、USB-C入力を持たないモニターを使っている人だけ、ということになります。
これは1社の設計判断ではなく、世代の話です。Thunderbolt 4のドックを使っている人がThunderbolt 5に買い替えると、手元のHDMIケーブルが刺さらなくなる可能性がそれなりにあります。
今回はその実態を、10機種ぶんの実売価格とポート構成で整理します。価格はすべて税込、2026年8月8日にAmazon.co.jpで確認したものです。
Thunderbolt 5ドック10機種、HDMIとDisplayPortの有無
まず結論の表から。映像出力そのものは、10機種すべてが持っています(USB-C=Thunderbolt 5の下流ポート)。違いは、HDMIやDisplayPortの端子を残しているかどうかです。
| 製品 | 実売 | 映像出力 (USB-C) | HDMI端子 | DisplayPort端子 |
|---|---|---|---|---|
| OWC Thunderbolt 5 Hub | 34,070円 | ◯ | — | — |
| UGREEN Maxidok 10in1 | 41,990円 | ◯ | — | DP×1 |
| WAVLINK 12-in-1 | 48,999円 | ◯ | — | — |
| Anker Prime 14-in-1 | 49,990円 | ◯ | HDMI 2.1×1 | DP 2.1×1 |
| StarTech 215N-TB5USB4DOCK | 52,216円 | ◯ | HDMI×1 | DP×1 |
| OWC Thunderbolt 5 Dock | 52,500円 | ◯ | — | — |
| ProGrade PG25 Pro | 52,500円(在庫切れ) | ◯ | — | — |
| Belkin 12-in-1 | 58,670円 | ◯ | HDMI | DP |
| UGREEN Revodok 13in1 | 59,990円 | ◯ | — | — |
| CalDigit TS5 Plus | 91,300円 | ◯ | — | DP 2.1×1 |
数えるとこうなります。
- HDMIを持っている … 3機種(Anker、StarTech、Belkin)
- DisplayPortはあるがHDMIはない … 2機種(UGREEN Maxidok、CalDigit)
- HDMIもDisplayPortもない … 5機種(OWC×2、WAVLINK、ProGrade、UGREEN Revodok)。映像はUSB-Cから出す
半数が、HDMIもDisplayPortも残していません。
ここで気をつけたいのは、価格と関係がないことです。34,070円のOWC Hubにもなければ、91,300円のCalDigitにもない。逆に49,990円のAnkerには両方付いています。安いから省いた、という話ではありません。

91,300円のCalDigitが、公式に「アダプターを使ってください」と書いている
いちばん驚いたのがこれです。
CalDigit TS5 Plus は20ポートを積んだThunderbolt 5ドックの最上位機で、実売91,300円。Thunderbolt 5×3、USB-A×5、USB-C×5、DisplayPort 2.1、SD/microSD 4.0のカードリーダー、10GbE、オーディオ3系統。ポートの数だけ見れば文句のつけようがありません。
そのCalDigitの商品説明に、こう書いてあります。
HDMIモニターを接続したい場合は、USB-C to HDMIアダプターまたはアクティブタイプのDisplayPort to HDMIアダプターを使用します。
9万円のドックを買っても、HDMIのモニターにはアダプターが要る。メーカー自身がそう案内しているわけです。
ここまで来ると、HDMIを省いたのはコスト削減ではないと分かります。設計思想として、そうしている。
なぜHDMIが消えたのか
理由を整理しておきます。ここは各社が明言している部分と、私の理解が混ざるので、分けて書きます。
事実として言えるのは、Thunderbolt 5の映像がDisplayPortのトンネリングで流れているということです。Thunderbolt 5は80Gbpsの双方向、高解像度ディスプレイを繋いだときは最大120Gbpsまで帯域を寄せるBandwidth Boostという仕組みを持っています。この帯域の上に、データも映像も一緒に載せて運ぶ。だから下流のThunderbolt 5ポートにUSB-Cのモニターを繋げば、それだけで映ります。ドックにとって、映像の出口はもうThunderbolt 5ポートそのものなんです。
ではなぜHDMIだけが消えるのか。ここからは推測を含みます。
DisplayPortはそのまま出せるが、HDMIは変換が要るからだと考えるのが自然です。DisplayPortはトンネリングされてきた信号をほぼそのまま外に出せます。ところがHDMIは別の規格なので、内部に変換チップを1個載せることになる。しかも8K60Hzを通そうとすればHDMI 2.1対応の高価なチップが必要で、発熱もします。
だったらその変換を、必要な人だけがアダプターとして買えばいい。——各社がそう判断したのだとしたら、筋は通っています。
実際、ProGradeはドック本体にHDMIを載せない代わりに、専用のHDMIアダプターケーブルを2種類、ドックと同時に発売しています。「載せない」ではなく「外に出した」という設計です。
ただ、買う側から見ればコストは増えます。ドックの値札に映像の値段が含まれていない、ということですから。
Thunderbolt 4のドックは、HDMIやDisplayPortを持っているのが当たり前だった
比較すると落差がはっきりします。
| 製品 | 世代 | HDMI・DP端子 |
|---|---|---|
| j5create 15in1(私が使っているもの) | TB4 | HDMI×2 + DP×2 |
| BenQ beCreatus DP1310 | — | HDMI 2.1 + HDMI 2.0 + DP 1.2 |
| UGREEN Revodok Max 13in1 | TB4 | TB4×2 + DP |
| StarTech Thunderbolt 4 dock | TB4 | HDMI 搭載 |
| ProGrade PG25 Pro | TB5 | なし |
| UGREEN Revodok 13in1 | TB5 | なし |
以前レビューしたBenQ beCreatus DP1310は、HDMI 2.1とHDMI 2.0とDisplayPort 1.2を3系統まとめて持っていました。iVANKY FusionDock Max 1もデュアルディスプレイ対応が売りでした。2024年に「13-in-1」と言えば、そのなかに映像出力が2つ3つ含まれているのが普通だったんです。
私のj5create 15in1も同じで、HDMIが2つとDPが2つ。ProArt PA279にHDMI、Acer Nitro XV282K KVにもHDMIを繋いで、それで完結しています。
この構成のままThunderbolt 5ドックに乗り換えると、モニター2台がどちらも映らなくなります。USB-C入力のあるモニターならケーブルを替えれば済みますが、HDMIしか持たないモニターなら、アダプターを台数ぶん買うことになる。
「速くなるから買い替えよう」で済まない理由が、ここにあります。
実例:ProGrade PG25 Pro でいくらかかるのか
HDMIもDisplayPortも持たないドックを買うと、実際いくらになるのか。ProGrade PG25 Proで具体的に計算します。この製品は本体とHDMIアダプターを同時発売しているので、総額がきれいに見えます。
まず本体のスペックです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常価格 | 52,500円(2026年7月14日改定) |
| 発売時価格 | 48,600円(2026年6月26日) |
| ポート | TB5上流140W×1/TB5下流15W×3/USB-A 3.2 Gen2×2/USB-C 3.2 Gen2×2/3.5mm/2.5GbE |
| HDMI・DP端子 | なし(映像はTB5下流ポートから出す。HDMIモニターは別売アダプター経由で最大8K60Hz) |
| 転送速度 | 最大80Gbps |
| 寸法・重量 | 190×71×33mm/約307g |
| 付属品 | Thunderbolt 5認証ケーブル(1m)、電源アダプター、粘着メタルプレート |
| 保証 | 2年 |
そしてアダプターがこの2本です。
| 4K HDMI/USB-C | 8K HDMI/USB-C | |
|---|---|---|
| 価格 | 5,300円 | 7,000円 |
| 規格 | HDMI 2.0 | HDMI 2.1 |
| 最大解像度 | 4K@60Hz | 8K@60Hz |
| HDCP | 1.4 / 2.3 | 2.3 |
| 帯域 | 最大6Gbps(TMDS) | 最大12Gbps |
| コネクタ | USB-Cオス(DP Alt Mode 1.4)→ HDMIメス | 同じ |
4Kのモニターを1台繋ぐだけで、5,300円が上乗せされます。私のように2台繋ぐなら10,600円。8Kや高リフレッシュを狙って2.1版を2本買えば14,000円です。
総額はこうなります。
| 構成 | 総額 |
|---|---|
| ドック単体 | 52,500円 |
| +4Kアダプター1本 | 57,800円 |
| +4Kアダプター2本(2画面) | 63,100円 |
| +8Kアダプター2本 | 66,500円 |
「48,600円のドック」として記憶していると、実際の支出は2万円近くずれます。
なお、価格そのものも動いています。ProGradeは7月14日に値上げを実施しました。
| 製品 | 〜7/6 | プライムデー(7/7-13) | 7/14〜 |
|---|---|---|---|
| PG25 Pro Dock | 48,600円 | 38,880円 | 52,500円 |
| 4K HDMI/USB-C | 4,900円 | 3,920円 | 5,300円 |
| 8K HDMI/USB-C | 6,500円 | 5,200円 | 7,000円 |
理由はメーカー公式の告知に「為替レートの調整および一部製品のコスト増加のため」と書かれています。プライムデーには全製品20%OFFで、ドックは38,880円まで下がっていました。通常価格との差は13,620円。セールを待つ価値がはっきりある製品だということです。
いま買えるのは並行輸入品のほう、という問題
ここは購入前に必ず知っておいてほしい部分です。
PG25 Pro の日本向け正規輸入品は、2026年8月8日時点でAmazonの在庫が切れています。商品ページには「この商品の再入荷予定は立っておりません」と表示されていました。7月30日付のメーカー公式の在庫リストでは「8月入庫予定」となっていたので、少し遅れているようです。
一方で、Amazonで検索すると在庫のある同じ製品が出てきます。これは販売元がAmazon USになっている北米版で、価格は56,060円。日本向け正規品の通常価格より3,560円高い計算です。
そしてメーカー自身が、公式PDFにこう書いています。
プログレードデジタル正規輸入品は、Amazon.co.jp ProGrade Digital Inc.ストアでのみご購入いただけます。他販売店や他オンラインショッピングサイトなどで、通常価格より相当な高額で販売されているケースがありますのでご注意ください。
メーカーが名指しを避けつつ注意を促している買い方になるので、私なら急ぎません。電源プラグの形状も北米版と日本版では違います。保証の窓口がどうなるかも、正規流通とは別の話になります。
HDMIアダプター2本のほうは、正規輸入品が在庫ありでした。こちらは問題なく買えます。
電力設計:上流140W、下流は各15W
もうひとつ、Thunderbolt 5ドックを選ぶときに見落としやすい数字があります。
PG25 Proの上流ポートは140W給電。これはノートPC本体を充電するための出力で、16インチクラスでも足ります。私のMacBook Pro M2 Proなら余裕です。
問題は下流側で、Thunderbolt 5ポートは3つとも15Wずつしかありません。
15Wというのは、スマホをゆっくり充電する程度の出力です。ポータブルSSDやカードリーダーには十分ですが、iPadを実用的な速さで充電したり、USB-C給電のモニターにドックから電気を送ったりする用途には足りません。
ここは各社でかなり差があります。WAVLINKは下流のThunderbolt 5ポートを30W/15W対応と書いていますし、Anker Prime は前面のUSB-Cが合計最大45Wです。「140W対応」という数字だけ見て、周辺機器も強く充電できると思い込まないほうがいい。上流と下流はまったく別の話です。
Macだと、そもそも何画面出せるのか
ドック側が3画面対応でも、繋ぐ側が対応していなければ意味がありません。ここもドックを買う前に確認すべきところです。
各社の公式説明を並べると、こうなります。
- WAVLINK: 3画面出力にはThunderbolt 5搭載のWindows 11以降のPCが必要。Macの2画面出力はチップ(M1/M2/M3 Pro/Max、M4全モデル)に依存する
- StarTech: MacBook Airと無印MacBook Proは2画面6K60Hz。M5 Pro搭載MacBook Proで3画面4K144Hz
- CalDigit: M1/M2/M3ベース(無印)のMacは、Thunderbolt経由の外部モニター接続が設計上1台まで
つまりMacでThunderbolt 5ドックの3画面を活かせるのは、かなり新しい上位チップに限られます。私のM2 Proは2画面が上限なので、3画面対応をうたうドックを買っても、その分は使われません。
Windowsなら3画面、Macなら基本2画面。ここを取り違えると、高いほうを買う理由がなくなります。
気になるポイント
Thunderbolt 5ドックは実機を持っていません
本記事は各メーカーの公表値と、Amazon.co.jpの掲載情報、メーカー公式PDFにもとづく整理です。私が所有しているのはThunderbolt 4世代のj5create 15in1で、Thunderbolt 5ドックは1台も使っていません。
発熱、ファンの有無、実際の転送速度、モニターの認識の安定性——このあたりは使ってみないと分からない部分です。踏み込んでいません。
「HDMIがない」のは全機種ではありません
繰り返しますが、Anker Prime、StarTech 215N、Belkin 12-in-1 の3機種はHDMIを持っています。「Thunderbolt 5はHDMIが使えない」ではありません。使いたければ、持っている機種を選べば済む話です。
ただしAnkerには条件があって、公式の商品説明に「HDMIポートとDisplayPortは併用することができません」と明記されています。HDMIとDPの両方に繋いで2画面、という使い方はできません。
在庫と価格は動きます
ここに書いた実売価格は2026年8月8日時点のものです。ProGradeは7月に値上げしたばかりですし、正規品の在庫も動きます。購入前に必ず最新の価格と在庫を確認してください。
StarTechには気になるレビューがありました
Amazonの英語レビューに、「ドック経由で映るのは一度に1台だけ。HDMIとDisplayPortのどちらか、先に挿したほうしか認識しない」という指摘がありました。
これはあくまでレビューであって、メーカーの仕様表にそう書かれているわけではありません。個体差や環境の問題かもしれません。ただ、AnkerがHDMIとDPの併用不可を明記していることを考えると、HDMIを持つTB5ドックでも「両方同時に使える」とは限らない可能性はあります。購入前にレビューを読み込んでおくと安心です。
こういう人はどうすべきか
| こういう人 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| HDMIのモニターを2台使っている | HDMI搭載機を選ぶ | Anker・StarTech・Belkinの3機種。アダプター代が浮く |
| USB-C入力のモニターを使っている | どれでもよい | TB5下流ポートにそのまま繋がる。HDMIやDPの端子は要らない |
| Mac(無印チップ)を使っている | 3画面対応は不要 | 外部モニターは設計上1台まで |
| MacBook Pro(Pro/Maxチップ) | 2画面まで | 3画面対応にお金を払う意味がない |
| Windowsで3画面組みたい | TB5搭載機が必要 | ドックだけ揃えても本体が対応していないと出ない |
| とにかく安く済ませたい | OWC Hub 34,070円 | ただしUSB-Aは1つだけ。ハブと割り切る |
| ポート数を最優先 | CalDigit TS5 Plus | 20ポート・10GbE。ただしHDMIはアダプター |
| 急いでいない | セールを待つ | ProGradeはプライムデーで13,620円安かった |
判断の分かれ目は、いま使っているモニターの入力端子です。
速度でも価格でもありません。手元のモニターがUSB-Cを持っているなら、Thunderbolt 5ドックは素直に便利です。下流のTB5ポートにケーブル1本で映って、しかも8K60Hzまで通る。HDMIやDisplayPortの端子がないことは、まったく欠点になりません。
逆にHDMIしか持たないモニターを使っているなら、話は変わります。アダプターが台数ぶん必要になり、机の上にドングルが増える。1本5,300円が2本で10,600円、これはもう1本ケーブルを買う金額ではありません。
私がいまj5create 15in1から乗り換えないのは、この理由が大きいです。HDMI×2とDP×2という構成は、Thunderbolt 5では手に入りません。
よくある質問(FAQ)
- QThunderbolt 5ドックにはHDMIが付いていないのですか?
- A
機種によります。日本で買える10機種を調べたところ、HDMIを持っていたのはAnker Prime 14-in-1、StarTech 215N-TB5USB4DOCK、Belkin 12-in-1の3機種でした。残り7機種にはHDMIがなく、うち5機種はDisplayPortもありません。ただしどの機種も、映像そのものはUSB-C(Thunderbolt 5)ポートから出せます。
- QHDMIもDisplayPortもないドックでは、モニターに映せないのですか?
- A
映せます。下流のThunderbolt 5ポートにUSB-C入力のモニターを繋げば、それで映ります。Thunderbolt 5の映像はDisplayPortのトンネリングで流れているので、USB-Cが映像の出口になります。HDMIしか入力を持たないモニターの場合だけ、変換アダプターが必要です。
- QProGrade PG25 Pro はいくらですか?
- A
日本向け正規輸入品の通常価格は52,500円です。2026年6月26日の発売時は48,600円でしたが、7月14日に為替とコスト増を理由に値上げされました。ただし2026年8月8日時点で正規品は在庫切れで、再入荷予定は出ていません。
- QHDMIアダプターは4K版と8K版のどちらを買えばいいですか?
- A
4K60Hzまでなら5,300円の4K版(HDMI 2.0)で足ります。8K60Hzや、4Kでより高いリフレッシュレートを狙うなら7,000円の8K版(HDMI 2.1)です。帯域が最大6Gbpsと12Gbpsで倍違います。ちなみに同じような名前で8,218円の別ASINも出ているので、型番を確認してから買ってください。
- QMacで3画面出せますか?
- A
チップ次第です。M1/M2/M3の無印チップはThunderbolt経由の外部モニターが設計上1台まで、Pro/Maxクラスと M4以降で2画面、3画面はさらに新しい上位チップが必要というのが各社の説明です。ドック側が3画面対応でも、本体が対応していなければ出ません。
- QThunderbolt 4のドックから買い替える価値はありますか?
- A
用途によります。大容量ファイルを頻繁に動かす、8Kや高リフレッシュのモニターを使う、外付けSSDの速度を引き出したい——こうした目的があるなら効きます。ただしモニターがHDMI接続なら、アダプター代と机の上のドングルが増えます。私自身はまだ乗り換えていません。
まとめ
Thunderbolt 5のドックを選ぶときは、速度より先にHDMIとDisplayPortの有無を見てください。
- 日本で買えるThunderbolt 5ドック10機種のうち、HDMIがあるのは3機種だけ(Anker、StarTech、Belkin)
- HDMIもDisplayPortもない機種が5つ。34,070円のOWC Hubから59,990円のUGREEN Revodokまで、価格帯に関係なく存在する
- 91,300円のCalDigit TS5 Plusにもない。公式が「HDMIモニターにはアダプターを」と案内している
- 理由はThunderbolt 5の映像がDisplayPortのトンネリングで流れているから。映像の出口はもうTB5ポート自体
- ProGrade PG25 Proは本体52,500円+4Kアダプター5,300円。2画面なら63,100円になる
- ProGradeは7月14日に48,600円から52,500円へ値上げ。プライムデーには38,880円だった
- 正規輸入品は8月8日時点で在庫切れ。在庫があるのは北米版で56,060円
- 上流140W、下流は各15W。周辺機器への給電は強くない
- Macの画面数はチップ依存。無印は1台、Pro/Maxで2台
判断の分かれ目は「いま使っているモニターがUSB-Cを持っているか」——ここに尽きます。持っているならThunderbolt 5ドックは素直に便利で、HDMIやDisplayPortの端子がないことは欠点になりません。持っていないなら、ドックの値札に書かれていない出費が発生します。
カタログの「12-in-1」「14-in-1」という数字には、映像出力が含まれていないことがあります。数を数えるのではなく、端子の並びを1つずつ見てください。私がj5createから動けずにいるのも、結局はそこです。





