MotherAudio MET1 音質評価とゲーミング性能レビュー

4.0
MotherAudio MET1の完全ワイヤレスイヤホンと充電ケースのセット画像 イヤホン
MotherAudio MET1 引用: https://www.motheraudio.com/item.php?name=MET1

MotherAudio MET1は、音質重視派から注目を集めている完全ワイヤレスイヤホンです。

MotherAudio MET1は、シングルドライバーでありながら広がりのあるサウンドが特徴で、ゲーム用途にも適した定位感を実現。

MotherAudio MET1の特徴を詳しく調べたところ、ゲーミング用途としてのポテンシャルも非常に高いことが分かりました。MotherAudio MET1は、音楽リスニングはもちろん、ゲーミングにも適しており、特にMotherAudio MET1の音質に関する評価は高く、音に敏感なユーザーにも支持されています。

この記事では、MotherAudio MET1を実際にゲーミング用途でも使えるかどうかの視点で徹底検証し、音質や機能性を掘り下げて紹介します。

MotherAudio MET1|製品概要

MotherAudio MET1のイヤホンとケースを並べた画像
MotherAudio MET1 引用: https://www.motheraudio.com/item.php?name=MET1
項目詳細
製品名MotherAudio MET1
発売日2024年12月13日
メーカー北日本音響株式会社
型式カナル型(密閉型)
ドライバー構成6mmダイナミックドライバー(シングル)
Bluetoothバージョン5.4
対応コーデックSBC、AAC、LDAC
対応プロファイルHFP 1.7、HSP 1.2、A2DP 1.3、AVRCP 1.6、SPP 1.2、PBAP 1.0
ノイズキャンセリングハイブリッドANC(アクティブノイズキャンセリング)
外音取り込み機能トランスペアレンシー(外音取り込み)モード搭載
再生周波数帯域20Hz~20kHz
防水性能IPX4(生活防水)
連続再生時間最大10時間(ANCオフ時)/最大7時間(ANCオン時)
ケース併用再生時間最大32時間(ANCオフ時)/最大22.5時間(ANCオン時)
本体重量約5.4g(片耳)
付属品イヤーピース5ペア、USBケーブル

MotherAudio MET1|注目ポイント(特徴・機能)

MotherAudio MET1の充電ケース
MotherAudio MET1 引用: https://www.motheraudio.com/item.php?name=MET1

スピーカーのような音場と正確な定位感

MotherAudio MET1最大の特長は、「まるでスピーカーのような広がり」と「正確な音の定位」です。一般的なTWSでは味わえない空間再現力があり、特に音楽のライブ音源やゲーム中の環境音でその魅力が際立ちます。定位感が非常に明確で、左右だけでなく前後の距離感も把握しやすいため、FPSゲームなどでも役立つと感じました。

イブリッドANC&トランスペアレンシーモード搭載

MET1はアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しており、周囲の騒音をしっかりカットしてくれます。また、外音取り込みモード(トランスペアレンシー)も備えており、環境に応じて切り替えることで日常使いも快適。高価格帯モデルに搭載されるような機能をしっかり押さえており、この価格帯では非常に魅力的な構成です。

最新Bluetooth 5.4&LDAC対応で高音質再生

MET1はBluetooth 5.4に対応し、さらにLDACコーデックによる高音質再生も可能。ハイレゾ音源をワイヤレスでも楽しめる点は大きな強みです。YouTube MusicやAmazon Music HDなど、ストリーミングでもビットレートが高い音源を使っている方にはとても嬉しい仕様です。

軽量かつ快適な装着感

片耳約5.4gという軽さに加え、耳にしっかりフィットする設計も好印象。実際のレビューでは「軽いけれど安っぽさがない」「長時間でも耳が痛くならない」と評価されており、音質と快適さの両立を実現しているようです。

シンプルで無駄のない操作性

アプリ非対応でありながら、物理ボタンによる直感的な操作が可能。個人的には、誤タッチの多いタッチセンサーよりも、しっかり押せるボタン式の方がゲーム中や通話時に安心して使えると感じます。

MotherAudio MET1|気になるポイント・注意点(懸念点)

MotherAudio MET1のイヤホン本体(ブラック)のクローズアップ画像
MotherAudio MET1 引用: https://www.motheraudio.com/item.php?name=MET1

アプリ非対応でカスタマイズができない

MotherAudio MET1は専用アプリに非対応のため、イコライザー調整やタッチ操作の割り当て変更などが一切できません。たとえば、ANCの強度変更や外音取り込みの調整といった細かい機能が求められるユーザーには不向きです。

また、ファームウェアアップデートもアプリ経由では行えないため、将来的な機能改善の可能性も限定的です。この点は、AnkerやSONY製品との大きな差といえます。

マルチポイント・低遅延モード非搭載

最近のTWSでは標準的になりつつある「マルチポイント接続(複数デバイス同時接続)」に対応していないため、スマホとPCを同時に使いたい人にはやや不便です。いちいちBluetoothの切り替えを手動で行う必要があります。

また、ゲーミング向けと謳っていながら「低遅延モード(ゲームモード)」は非搭載のため、タイミングがシビアな対戦ゲーム(FPSや格闘ゲームなど)では、Bluetooth特有の音ズレが気になるかもしれません。

ノイズキャンセリング性能は中程度

ANC機能はハイブリッド式を採用しているものの、他のフラッグシップモデルと比較すると遮音性能はやや控えめです。静かな室内での効果はありますが、地下鉄や飛行機のような騒音の大きい場所では限界を感じるというレビューも見受けられます。

操作が物理ボタンのみで音量調整が不可

操作はシンプルな物理ボタン式ですが、音量調整がイヤホン単体でできないという仕様も人によっては不便に感じるかもしれません。音量調整のために毎回スマホに手を伸ばす必要があり、移動中の使い勝手にはやや影響します。

装着感に個人差あり

片耳約5.4gと軽量ですが、イヤホンの形状がやや独特で、耳の形によってはフィットしにくいことがあるようです。レビューでは「イヤーピースを交換しないと密閉感が足りない」という声もあり、自分に合うサイズを探す必要があるかもしれません。

自分が使うなら気になるポイント

私自身、TWSイヤホンでゲームや作業をしながらスマホもチェックすることが多いため、マルチポイント非対応と低遅延モード非搭載はネックに感じました。また、アプリ非対応により音のチューニングを変えられない点は、音質を追い込みたい派にとってはやや物足りなさがあります。

ただし、割り切って「音質に全振りしたTWS」と捉えるなら、これらのデメリットは気にならない人も多いでしょう。

MotherAudio MET1は、こんな人におすすめ

音質重視派のリスナー・ゲーマーにぴったり

MotherAudio MET1は、**「とにかく良い音で聴きたい」**という人にこそおすすめしたい完全ワイヤレスイヤホンです。特に解像度と定位感に優れており、FPSゲームなどで敵の足音や方向を的確に把握したいプレイヤーにとっては大きな武器になります。

ライブ音源のような空間表現が必要な音楽ジャンル(クラシックやジャズ)との相性も良く、「音に包まれる感覚」を求める方に刺さるでしょう。

アプリや複雑な設定が不要な人

MotherAudio MET1はアプリ非対応・マルチポイント非搭載という“割り切り設計”のイヤホンですが、それが逆に**「面倒な設定なしでシンプルに使いたい」**という方には大きな魅力です。
物理ボタンで誤操作も少なく、誰でも直感的に使えるのも特徴です。

比較されやすい他製品との違い

製品名特徴MET1との違い
SONY WF-C700NANCとアプリ対応が魅力多機能だが音場の広さでは劣る
SOUNDPEATS H3LDAC対応・中華TWS界の高コスパゲーミング性能はやや控えめ
Anker Soundcore Liberty 4空間オーディオとマルチポイント対応多機能だがモニター的音は苦手
Technics EAH-AZ40M2音質はフラットで自然、マルチポイント対応操作性やアプリ機能で優れる
final ZE3000解像感が高く、音楽特化ANCや外音取り込みは非搭載

こんな用途におすすめ!

  • FPS・TPSなど、音の位置が重要なゲーミング
  • クラシックやライブ音源など音場重視の音楽視聴
  • 屋外でも集中したい通勤・通学時のANC使用
  • アプリ設定が苦手な人へのプレゼントにも◎

おすすめしないのはこんな人

  • ゲーム用途で超低遅延を求めるeスポーツ系ゲーマー
  • デバイスを頻繁に切り替えるマルチポイント重視派
  • 音質よりも通話品質・アプリ機能を重視するユーザー

MotherAudio MET1|まとめ

MotherAudio MET1は、調べてみればみるほど“音にこだわる人のためのTWS”だと感じました。スピーカーのように広がる音場と正確な定位感、そしてシングルドライバーとは思えない情報量の豊かさ。ANCや外音取り込みも搭載しつつ、操作は物理ボタン、アプリ非対応という潔い設計は、ある意味で非常に「尖った」プロダクトです。

特に私が魅力を感じたのは、ゲーミングにも耐えうる音質のバランスと立体的な音の配置感です。FPSのように“音が勝敗を分けるゲーム”では、MET1の力は大きいと思いますし、逆にRPGや映画などの没入系コンテンツでも真価を発揮するはずです。

もちろん、マルチポイントや低遅延モードがない点、アプリでの設定変更ができない点など、人によっては妥協が必要な部分もあります。ただ、私は「音質こそイヤホンの本質」と考えるタイプなので、むしろ潔く“音に全振りしている”MET1には好感が持てました。

正直に言えば、最初は「そこまで注目されていないTWSだしどうだろう?」と思っていたのですが、調べるうちにかなり心が動いています。今のところ購入には至っていませんが、音質重視でTWSを探しているなら、候補の最上位に据えてもいいくらいの実力を感じました。

特に「ゲームも音楽も1台で満足したい」という人には、MotherAudio MET1は本気でおすすめできる1台です。私自身、次のセールで買うか、かなり前向きに検討しています。

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