final A5000は、音の細部にまでこだわり抜いた日本のオーディオブランドfinalが手がけるイヤホンです。final A5000はfinalのラインナップの中でも高い解像度と音場の広がりを両立し、final A5000を探していた方や初めて高音質イヤホンを試す方にとっても注目の一台です。final A5000の魅力は何といってもクリアで抜け感のあるサウンドと、軽量かつ快適な装着感。今回はfinal A5000の詳細スペックや実際の使用感、他モデルとの違いまで含めて徹底的にレビューします。final A5000の音質が気になる方、final A5000の使い心地を知りたい方は必見です。
製品概要:final A5000 スペック表

項目 | 仕様 |
---|---|
モデル名 | A5000 |
型番 | FI‑A5DPLD |
ドライバー | 6 mm「f‑Core DU」専用設計ダイナミックドライバー 前面ハウジングは真鍮製、30 μ CCAWボイスコイル、最小接着材 |
ハウジング素材 | ABSレジン/樹脂 |
コネクタ | φ0.78 mm 2‑ピン(リセス型) |
ケーブル | 1.2 m 8コア 銀被覆 OFC ケーブル(ソフト&銀コート) |
インピーダンス | 18 Ω |
感度 | 100 dB/mW |
重量 | 約28 g(ケーブル込み) |
再生周波数帯域 | 20 Hz~20 kHz |
パッケージ内容 | A5000本体/銀被覆ケーブル(3.5 mm 端子)/シリコンイヤーチップ(SS,S,M,L,LL 計5サイズ)/ロック式イヤーフック/シリコンキャリングケース/保証書 |
その他特徴 | 幅広いサウンドステージ、透明な音響、軽量設計&高い装着快適性 |
特徴1:ワイドレンジなサウンドが魅力
final A5000は、ワイドレンジかつ高解像度のサウンドが特徴です。中高域の透明感はもちろん、低域もキレがあり、音楽全体を鮮やかに描き出してくれます。f-Core DUドライバーの採用により、微細な音のニュアンスまで丁寧に再現。クラシックやジャズ、アコースティック系の楽曲でその実力が特に際立ちます。
特徴2:軽量ボディと快適な装着感
Shibo仕上げのABS樹脂ハウジングにより、軽量でありながら高い耐久性を実現。耳にフィットしやすい形状に加え、5サイズのイヤーピースとイヤーフックが付属しており、どんな耳にも優しくフィットします。長時間のリスニングにも適しており、耳が疲れにくいのもポイントです。
特徴3:着脱式ケーブルでカスタムも可能
final A5000は0.78mm 2pinの着脱式ケーブルを採用しており、リケーブルによる音質変化や断線時の交換が可能です。銀コートされたOFCケーブルは音の透明感を引き出し、物理的にも取り回しやすくなっています。
特徴4:上位モデル譲りの音作り
final A5000は、上位モデルであるA8000やBシリーズで培った技術を惜しみなく投入しています。価格帯としては中堅ながら、その音作りはハイエンドイヤホンに迫るものがあります。定位の明確さ、音の分離感、空間の広がりは、この価格帯ではなかなか味わえないレベルです。
final A5000の注目ポイント(特徴・機能)

f-Core DUドライバーの搭載
final独自のf-Core DUドライバーを搭載することで、高解像度かつ低歪みな音質を実現しています。真鍮製フロントハウジングとアルミ製リアハウジングの組み合わせにより、不要な共振を排除し、繊細な音までクリアに再現します。
Shibo仕上げの軽量ハウジング
ABS樹脂を用いたボディには、独自の”Shibo”加工が施されており、質感の高さとグリップ感を両立。見た目の高級感と実用性が共存しており、手に取った瞬間に「おっ」と思わせる存在感があります。
広い音場と優れた定位感
音の広がりと立体感が非常に自然で、音源の空間情報をしっかり感じ取れる点は多くのレビューサイト(例:e☆イヤホン、Head-Fi)でも高く評価されています。特にクラシックやライブ音源では定位の正確さが際立ちます。
着脱式ケーブルでカスタマイズ自由
0.78mmの2pinリケーブル対応により、断線時の交換や音質のカスタマイズが可能。銀コートされたOFC(無酸素銅)ケーブルはクリアな音質と取り回しの良さを両立しています。
主観的な注目点
個人的に一番良さそうと感じたのは、その音の抜け感と軽さのバランスです。イヤホンとして非常に軽量なのに、音にはしっかりとした厚みと芯があり、聴き疲れしにくい構成。何時間でも音楽に没入できそうな完成度を感じました。
final A5000の気になる点と注意点

final A5000は多くの面で完成度の高いイヤホンですが、いくつか注意すべきポイントもあります。
ソース機器の影響を受けやすい
f-Core DUドライバーによる高解像度サウンドは、プレイヤーやDACの性能に大きく左右されます。エントリーモデルのスマートフォン直挿しでは、そのポテンシャルを十分に引き出せない可能性があります。音源の質にも敏感で、圧縮音源では粗が見えやすい印象です。
低音の迫力を求める人には不向き
中高域に比べて低域はやや抑えめで、重低音や迫力あるベースラインを好むリスナーにとっては物足りなさを感じることも。他レビューでも「低域が控えめで、ロックやEDMでは力不足」との指摘が見られました(例:e☆イヤホン ユーザーレビュー)。
ケーブルの硬さと取り回し
標準の銀コートOFCケーブルは音質的には優れていますが、やや硬めで取り回しに慣れが必要です。ポケットやバッグの中での収納には注意が必要です。
主観的な懸念点
個人的には、イヤーピースのフィット感によって音の印象が大きく変わる点に注意したいです。イヤーピースの選定が甘いと、音場や定位が不安定になる可能性があるため、装着には一工夫必要だと感じました。
とはいえ、全体としてバランスが取れており、ジャンルを問わず多くの人にとって魅力的なイヤホンであることに変わりありません。
こんな人におすすめ
final A5000は、特定のニーズやスタイルに強くマッチするイヤホンです。以下のようなユーザーには特におすすめできます。
- モニター寄りで高解像度な音を楽しみたい方
- 楽曲のディテールや空間表現に敏感なリスナー
- 軽量で長時間装着しても疲れにくいイヤホンを探している方
- リケーブルや音質カスタマイズに興味がある中・上級者
- スマホ直挿しよりも、DAPやポータブルアンプなどと組み合わせて使いたい方
比較されそうな製品
final B3、Moondrop Aria、Sennheiser IE 200などが比較対象として挙がることが多いです。特にB3とは音の傾向や価格帯が近く、「どちらを選ぶべきか」で悩む人が多い印象です。AriaやIE 200と比べると、A5000はより定位と音場に優れているため、立体的な音楽体験を求めるなら有力な選択肢になるでしょう。
まとめ

final A5000は、価格帯を超えたクオリティと快適な装着感、高い拡張性を備えた優秀なイヤホンです。ワイドレンジなサウンドと繊細な表現力は、音楽の世界をより深く味わいたいリスナーにぴったり。軽さや装着感にも優れているので、毎日のリスニング用にも、集中して音楽を楽しみたいときにも頼れる存在です。音質、デザイン、使い勝手、どれを取ってもバランスの取れた名機といえるでしょう。