最近、SNSや家電量販店でよく目にするようになったソニーの「ULT WEAR」。重低音に特化した新しいワイヤレスイヤホンとして話題になっていて、「これ、ちょっと気になるかも」と思ったのがきっかけです。特に、ULTボタンで低音の強さを切り替えられるという点に惹かれました。個人的にEDMやロックをよく聴くので、「これは相性が良さそうだ」と感じたんです。
この記事では、ULT WEARのスペックや音質、使い勝手、そしてバッテリー性能など、気になるポイントを中心に徹底調査してまとめました。これからULT WEARを買おうか迷っている方に向けて、実際にどんなイヤホンなのか、どんな人に合っているのかをわかりやすく紹介していきます。
製品概要 | SONY ULT WEAR
ソニーから登場した「ULT WEAR(WH-ULT900N)」は、2024年5月に発売されたワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンです。価格帯は約33,000円(税込)前後で、同社の上位モデルと比べると、重低音に特化したユニークなコンセプトが特徴。通勤・通学や在宅作業など、音楽を日常的に楽しむ一般ユーザーはもちろん、低音好きのリスナーや音楽ジャンルを問わずパワフルな音を求める方におすすめのモデルです。
主な仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | ULT WEAR(WH-ULT900N) |
型式 | 密閉ダイナミック型 |
ドライバーユニット | 40mm ドーム型(ULT専用設計) |
感度 | 110dB/mW(有線接続、電源ON時、1kHz) 100dB/mW(有線接続、電源OFF時、1kHz) |
再生周波数帯域 | 5Hz – 20,000Hz(有線接続時) |
インピーダンス | 314 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER ON 時) 32 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER OFF 時) |
ノイズキャンセリング | デュアルノイズセンサーテクノロジー採用(4つのマイク搭載) |
サウンドモード | ULTボタンで3段階切替(ULT1、ULT2、OFF) |
バッテリー持続時間 | 最大30時間(ノイズキャンセリングON時) 最大50時間(ノイズキャンセリングOFF時) |
急速充電機能 | 3分の充電で約1.5時間再生 10分の充電で約5時間再生 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
マルチポイント接続 | 対応 |
装着検出機能 | 対応 |
折りたたみ機構 | 折りたたみ・スイーベル構造 |
付属品 | キャリングケース、USB Type-Cケーブル、ヘッドホンケーブル |
カラー展開 | ブラック、オフホワイト、フォレストグレー |
注目ポイント(特徴・機能)

ULT WEARの最大の特長は、ソニー独自の”ULTボタン”によって重低音の迫力を3段階で調整できる点です。これは従来モデルにはなかった新機能で、曲のジャンルや好みに応じてサウンドを自在にコントロールできるのが魅力。
また、ノイズキャンセリング性能も非常に高く、同社の定番モデル「WH-1000XM5」ほどではないものの、日常的な騒音はしっかりと抑えてくれます。音楽レビューサイト「PHILE WEB」でも、ノイズ低減性能と音の広がりのバランスが取れていると高評価を得ていました。
さらに、マルチポイント対応・装着検出・折りたたみ機構など、通勤や外出にも便利な機能が一通りそろっています。特に重低音に包まれながら、長時間快適にリスニングできる設計には「これは良さそう」と素直に感じました。音質重視のワイヤレスイヤホンを探している方には、かなり期待できる製品だと思います。
ULT WEARの音質をレビュー
ソニーが誇るULT WEARは、重低音に特化した音作りが特徴です。40mmドライバーとULTモードの組み合わせにより、EDMやヒップホップはもちろん、ロック系でも迫力ある低音を楽しめます。一方で中高音も明瞭で、ボーカルやメロディが埋もれない絶妙なバランス感が魅力です。
ワイヤレスイヤホンとしての使い勝手
ULT WEARはBluetooth 5.2を搭載し、接続安定性が高く、通勤・通学でも安心。マルチポイント接続に対応しているため、スマホとPCを同時に接続し、切り替えもスムーズ。装着検出機能も備え、装着状態を検知して自動で再生・一時停止してくれるのも便利です。
ノイズキャンセリング性能の実力
デュアルノイズセンサー搭載で、外音を的確に打ち消し、静寂の中で音楽に没入できます。周囲の騒音が気になるカフェや電車内でも、快適にリスニングできるのが大きな強みです。必要に応じて外音取り込みモードも使用可能です。
長時間リスニングに嬉しいバッテリー性能
バッテリー持続時間は最大50時間(NC OFF時)と非常に優秀。急速充電にも対応し、10分充電で5時間再生できるのは、外出前の緊急時に非常にありがたいポイント。バッテリー切れの不安を感じにくい設計です。
持ち運びにも配慮されたデザイン
折りたたみ構造とキャリングケース付きで、持ち運びがしやすいのも魅力。カラーも3色展開されており、ファッションやライフスタイルに合わせて選べます。イヤーパッドのフィット感も良く、長時間装着しても疲れにくいです。
ULTボタンで楽しむサウンド切り替え
本機独自のULTボタンを使えば、重低音の強さを3段階でコントロールできます。シーンに応じてサウンドを切り替えられるので、普段使いからアクティブなシーンまで対応できる万能モデルです。
気になるポイント・注意点(懸念点)
ULT WEARは魅力的なポイントが多い一方で、いくつか気になる点もあります。まず、対応コーデックにaptXが含まれていないこと。AACやLDACには対応していますが、AndroidユーザーでaptXを好む人にとっては少し残念な仕様かもしれません。
また、公式スペック上ではハイレゾ対応とうたわれているものの、LDAC接続時の環境によっては音の安定性が左右される可能性もあります。特に人混みの多い場所や混線しやすいエリアでは、音切れや遅延が気になるところです。
本体重量は約255gと、ノイズキャンセリング対応ヘッドホンの中では一般的な部類ですが、長時間装着していると側圧がやや強めに感じる場合があります。個人的にも、家で使う分には問題ないものの、外出先で数時間連続で使うと少し気になるかもしれません。
さらに、アプリ操作での音質カスタマイズ性はそこまで豊富ではなく、EQなどを細かく調整したい方にはやや物足りなさを感じる可能性があります。
こんな人におすすめ

ULT WEARは、特に以下のような方におすすめです。
- EDMやロックなど、迫力ある重低音を重視する音楽をよく聴く方
- 通勤・通学中にノイズを気にせず音楽に集中したい人
- 在宅ワーク中にも使えるマルチポイント対応のワイヤレスイヤホンを探している方
- ソニーのノイズキャンセリング機能を試してみたいけれど、フラッグシップモデル(WH-1000XM5)は高価すぎると感じている方
- 初めてのノイキャンヘッドホンを検討しているエントリーユーザー
実際、「WH-1000XM5」や「Bose QC45」「SENNHEISER ACCENTUM」といった他社・他モデルとの比較対象になりやすいですが、ULT WEARはそれらと比べて重低音に特化しているぶん、ジャンルにハマればかなり満足度が高いと思います。コスパも良く、音質に加えて実用性も欲しいという方にはうってつけの一台です。
まとめ
ULT WEARについて調べてみて感じたのは、「音楽をパワフルに楽しみたい人にとって、非常に完成度の高い一台」だということです。ULTボタンで低音の強さを切り替えられる柔軟性や、ソニーならではのノイズキャンセリング性能、長時間再生バッテリーなど、実用性と遊び心のバランスがしっかり取れた印象でした。
一方で、aptX非対応や装着時の側圧、EQの調整機能など気になる点もゼロではないため、そこを許容できるかが購入判断のポイントになりそうです。
個人的には、重低音好きとしてはかなり惹かれる存在で、「これは買って試してみたいかも」と思っています。ソニーの音作りが好きで、日常使いも意識した万能なワイヤレスイヤホンを探しているなら、ULT WEARは間違いなく有力候補になると思います。