2025年5月、Gloriousは人気ワイヤレスゲーミングマウス「MODEL D 2 PRO」の新バリエーションとして、高速ポーリングレート対応モデル「4k/8kHz Edition」を発表しました。本モデルでは、従来の1kHzから最大8kHzへの飛躍的なデータ転送頻度の向上により、わずかな操作遅延も許さないプロゲーマーや競技志向のユーザーを強力にサポートします。
また、軽量かつエルゴノミクスに優れたハニカムシェルデザインは長時間の使用でも手首や指への負担を抑え、精度と快適性を両立。FPSやMOBAなど、瞬時の反応が勝敗を分けるシーンで真価を発揮する一台です。ここでは、スペック解説から実測レビューまで、多角的に「MODEL D 2 PRO 4k/8kHz Edition」の魅力を紐解いていきます。
製品概要 | Glorious MODEL D 2 PRO 4K/8KHz Edition

仕様項目 | 内容 |
---|---|
センサー | BAMF 2.0 オプティカルセンサー(100–26,000 DPI、650 IPS、50 G) |
DPIレンジ | 100~26,000 DPI(100 DPI 刻み、4段階プリセット) |
ポーリングレート | 有線:最大 8,000 Hz 無線:最大 4,000 Hz(125/500/1,000/2,000/4,000/8,000 Hz 切替) |
重量 | 約 62 g(4K/8KHz Edition) |
寸法 | 127 × 67 × 42 mm |
接続方式 | 2.4 GHz ワイヤレス(4KHz レシーバー同梱)/USB-C 有線 |
バッテリー駆動時間 | 最大 80 時間(1 kHz時)、最大 35 時間(4 kHz無線時) |
スイッチ | Glorious 光学スイッチ(1億クリック耐久) |
4K/8KHz ポーリングレート対応により、従来の1 kHz(1 ms)から最大8,000 Hz(0.125 ms)、無線でも4,000 Hz(0.25 ms)へと大幅に高速化。これによって理論上はマウス操作の応答性が最大8倍に向上し、プロゲーマーが求める“完全な”入力タイミングまでレイテンシーを削減できます。
特徴 | Glorious MODEL D 2 PRO 4K/8KHz Edition
デザイン

シェル形状と素材
- 右手専用のエルゴノミックシェイプを踏襲し、高めの中間ハンプとサイドの緩やかなくぼみで手のひらにフィット。前方はわずかにフレアし、左右メインボタンには浅い指溝を設けてホールド感を向上させています。
- シェルはマット仕上げのプラスチック製で、指紋や汚れが付きにくく、簡単に拭き取れるのが特徴。長時間使用後もテカリが目立たず、手汗による滑りも抑制します。
ボタン配置・グリップスタイル別の相性
- プログラム可能なボタンは計6基(左右クリック×2、サイド親指ボタン×2、ホイール押し込み、DPIスイッチ)。非常にシンプルですが、必要十分なレイアウトです。
- ただしサイドボタンはやや高め&後方寄りに配置されており、パームグリップ時には親指を引き気味に伸ばさねば押しづらい場合があります。クロー/フィンガーティップグリップであれば、手首をわずかに立て気味にホールドすることで押しやすくなります。
- 中〜大サイズ手向けの設計で、特にパーム〜クローの中間グリップと相性が良いとの声も多く、長時間のゲームセッションでも疲労を軽減できる形状です。
軽量化の工夫
- 本モデルは前世代のハニカムシェル(穴あき構造)を廃し、薄肉かつ剛性を確保したソリッドシェルを採用。それでも約62 g(4K/8KHz Edition)という超軽量を実現しています。
- 内部フレームの最適化と、不要部材を削ぎ落とした設計により、軽さと耐久性を両立。手首への負担を抑えつつ、剛性感のあるクリックフィーリングを維持しています。
センサー

搭載センサー
- BAMF 2.0(PixArt PAW3395相当)を採用。100–26,000 CPI、最大650 IPS(16.51 m/s)、50 G加速度対応により、あらゆる動きでもジッターやスムージングを抑えた安定トラッキングを実現します。
DPIレンジとプリセット
- 100~26,000 CPIの広帯域レンジを100 CPI刻みで設定可能。標準で400/800/1,600/3,200の四段階プリセットを装備し、Glorious Coreでさらに細かな調整が行えます。
- TechPowerUpの検証では、デフォルトプリセットでも狙ったポイントへのエイムが安定し、意図しない加速・減速がほぼ見られない高精度トラッキングを確認しています。
ポーリングレートと実感
- 有線モード:最大 8,000 Hz(0.125 ms)
- 無線モード:最大 4,000 Hz(0.25 ms)
従来の1,000 Hz(1 ms)と比べ、理論上は最大8倍の高速通信を実現 。 - 実際のゲーミングでは、ポインタの“引っかかり”が減り、クリックから画面上の反応までの時間がより短く感じられます。特に高速なスワイプ操作や細かいエイム調整が求められるFPS/MOBAでの有効性が高い一方、オフィス作業など通常用途では体感差が小さいとの評価もあります。
バッテリー

連続使用時間
- ワイヤレス(1 000 Hz):最大 80 時間
- ワイヤレス(4 000 Hz):最大 35 時間
- 有線(8 000 Hz):ケーブル接続時はバッテリー残量を気にせず使用可能
充電関連
- 充電時間:ゼロからフルまで約 3 時間
- 充電ケーブル:Ascended USB-C ケーブル(パラコード、2 m)。USB-A はマザーボード直結推奨
- 残量監視:Glorious Core 上で%表示可能。ただし読み取りに10%前後のばらつきがある点は留意
長時間のマラソンセッションでもバッテリー切れを気にせずプレイできる一方、高ポーリングレート利用時は駆動時間が短くなるため、大会や長時間配信などではあらかじめ充電計画を立てておくと安心です。
まとめ
「MODEL D 2 PRO 4k/8kHz Edition」は、ワイヤレスながらも有線接続時を上回る最大8,000 Hzのポーリングレートを実現し、プロゲーマーが求める極限の応答性を追求した一台です。ソリッドシェル構造でありながら約62 gという軽量設計を両立し、BAMF 2.0センサーによる高精度トラッキングで細かなエイムにもほとんど誤差を感じさせません。バッテリーライフも1,000 Hz利用時で80時間と長く、急速充電にも対応しているため、連戦にも安心です。
こんなゲーマーにおすすめ
- 競技志向のFPS/MOBAプレイヤー:最小0.125 msの超高速レポートレートで、わずかな遅延すら許容しない戦いに。
- 長時間配信・大会使用者:高ポーリング時でも35時間駆動、低ワイヤレスモードなら80時間超で丸一日戦い抜ける安心感。
- 軽量マウスを好む中~大手のユーザー:手のひら全体を支えるパーム~クローグリップでの疲労軽減効果が高く、連続使用にも強い。
購入前に確認しよう!
- グリップスタイル:サイドボタンはやや後方配置のため、フィンガー/クローグリップが特に相性◎。
- ポーリングレート設定:大会や試合では4 kHz~8 kHz、普段使いでは1 kHzに切り替えてバッテリー寿命を優先する運用プランを。
- 充電環境:付属Ascended USB-CケーブルはUSB-A接続推奨。USB-C to Cケーブルを使う場合は急速充電対応ポートを利用すると効率的。
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