IPxx規格とは?スマホやイヤホンを選ぶときに知っておきたいIPxx規格について解説

ipxx規格、防塵防水 用語解説

IPxx規格とは?

IPxx規格は、Ingress Protectionの略で、製品が防塵防水に対してどの程度の性能を持っているかを表す国際的な規格です。

  • IP: Ingress Protection(侵入保護)の略
  • xx: 2つの数字で構成され、それぞれ防塵等級と防水等級を表します。

各数字の意味

  • 最初の数字: 防塵等級
    • 0: 保護なし
    • 1: 大きな物体(直径50mm以上)の侵入を防ぐ
    • 2: 大きな物体(直径12.5mm以上)の侵入を防ぐ
    • 3: 小さな物体(直径2.5mm以上)の侵入を防ぐ
    • 4: 粉塵が内部に侵入するのを防ぐ
    • 5: 粉塵が内部に侵入し、正常な動作を妨げる量ではない
    • 6: 完全な防塵
  • 2番目の数字: 防水等級
    • 0: 保護なし
    • 1: 垂直に落ちる水滴に対する保護
    • 2: 15°までの傾斜した水滴に対する保護
    • 3: 60°までの傾斜した水滴に対する保護
    • 4: 全方向からの水の飛沫に対する保護
    • 5: 全方向からの水の噴流に対する保護
    • 6: 全方向からの強い噴流に対する保護
    • 7: 一定時間の水中への浸水に耐える
    • 8: 長時間の水中への浸水に耐える

イヤホンの場合のIPxx規格の意味

ipxx規格、防塵防水
IPxx規格防塵性能防水性能イヤホンでの意味
IPX4小さな物体(直径2.5mm以上)の侵入を防ぐ全方向からの水の飛沫に対する保護雨や汗などから保護され、運動中などにも使用可能
IPX7小さな物体(直径2.5mm以上)の侵入を防ぐ一定時間の水中への浸水に耐える水没しても問題なく使える場合が多い
IPX8小さな物体(直径2.5mm以上)の侵入を防ぐ長時間の水中への浸水に耐える水中での使用も想定されている

IPXX規格の例

  • IP68:
    • 防塵等級が6: 完全な防塵
    • 防水等級が8: 長時間の水中への浸水に耐える
    • スマートフォンなどに多く用いられ、水没しても問題なく使えることを示します。
  • IP57:
    • 防塵等級が5: 粉塵が内部に侵入し、正常な動作を妨げる量ではない
    • 防水等級が7: 一定時間の水中への浸水に耐える
    • 一般的な防水性能として、雨や水しぶきから保護されます。

IPXX規格を選ぶ上での注意点

  • 数字が大きいほど高性能: 一般的に、数字が大きいほど防塵・防水性能が高いことを示します。
  • 用途に合わせて選ぶ: 使用する環境や目的に合わせて、必要な防塵・防水性能を選びましょう。
  • メーカーの表示を確認: 同じIPXX規格でも、メーカーによって性能に差がある場合があります。
  • IPXX規格はあくまでも目安: IPXX規格は、一定の条件下での試験結果に基づいたものです。実際の使用環境によっては、性能が異なる場合があります。

まとめ

IPXX規格は、製品の防塵・防水性能を簡単に比較できる便利な指標です。製品を選ぶ際には、IPxx規格を参考に、ご自身の使用環境に合った製品を選びましょう。

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